話題株ピックアップ【昼刊】:クミアイ化、コカBJH、ソフトバンクG

注目
2022年6月8日 11時39分

■クミアイ化学工業 <4996>  1,151円  +91 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

クミアイ化学工業<4996>が急反発し年初来高値を更新している。7日の取引終了後、22年10月期の連結業績予想について、売上高を1239億円から1400億円(前期比18.5%増)へ、営業利益を90億円から125億円(同47.8%増)へ、純利益を78億円から115億円(同27.5%増)へ上方修正したことが好感されている。畑作用除草剤「アクシーブ剤」の輸出向け販売が好調に推移していることに加えて、上期に為替レートが想定よりも円安で推移したことが寄与した。

■マクセル <6810>  1,370円  +61 円 (+4.7%)  11:30現在

マクセル<6810>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げた。目標株価は1500円から2000円に見直した。エクイティストーリーは「成長13事業による業績拡大期の到来」としている。また、全固体リチウムイオン電池(LiB)への期待も示している。同社では、成長13事業としてエネルギー分野のコイン型リチウムイオン電池や機能性部材料の建材用テープなどを挙げており、今後の展開が期待されている。また、同証券では硫化物型全固体リチウムイオン電池が25年3月期以降の業績に本格寄与すると予想している。

■コカBJH <2579>  1,496円  +42 円 (+2.9%)  11:30現在

コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>が続伸している。同社は7日、10月1日出荷分から小型パッケージ製品などを値上げすると発表しており、採算改善を期待した買いが入っているようだ。清涼飲料水の小型パッケージ製品(PETボトル、ボトル缶)やアルコール飲料の缶製品 など(一部製品除く)のメーカー希望小売価格を6~18%値上げする。原材料や資材、エネルギー価格の世界的な高騰などを背景に、事業活動にかかるコストが上昇傾向にあり、企業努力のみで吸収することが困難な状況と判断したとしている。なお、同社では5月にも大型PETボトルの値上げを行っている。

■ブロードリーフ <3673>  427円  +12 円 (+2.9%)  11:30現在

ブロードリーフ<3673>が続伸している。7日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、光通信<9435>のブロドリーフ株式保有割合が5.08%から6.55%に上昇したことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資。なお、報告義務発生日は5月31日。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,578円  +148 円 (+2.7%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が続伸で4月21日以来約1カ月半ぶりに5500円台を回復した。米国ではナスダック総合株価指数が戻り足に転じていることで、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株には追い風となっている。また、同社が出資する中国電子商取引大手のアリババ<BABA>の株価もここにきて底値圏離脱の動きを強めており、これもポジティブ材料視されている。また、同社は昨年11月に最大1兆円の自社株買いを発表しているが、5月2~31日に1200億円弱の自社株買いを実施したことを発表、累計でみた進捗率はまだ5割強ということで、今後も高水準の自社株買いに対する思惑が買い安心感につながっている。信用買い残も整理が進み、直近3日申し込み現在で1000万株を下回ってきた。信用買い残が1000万株を下回るのは昨年4月末以来で、戻り売り圧力の軽減が意識されている。

■ステムリム <4599>  719円  +18 円 (+2.6%)  11:30現在

ステムリム<4599>は反発している。7日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチドより創製したペプチド医薬に関して、新潟大学による慢性肝疾患を対象とした医師主導第2相臨床試験で患者組み入れが完了したと発表しており、進捗順調を好材料視した買いが入っているようだ。なお、同件が22年7月期通期業績に与える影響はないとしている。

■三菱重工業 <7011>  5,540円  +129 円 (+2.4%)  11:30現在

三菱重工業<7011>の上げ足が止まらない。株価はきょうで6連騰となり、新高値街道をまい進する展開。長期波動で見ても、2016年12月の戻り高値5714円(修正後株価)に急接近しており、ここを上抜くかどうかが注目される。政府は前日に骨太の方針を閣議決定し、防衛力を5年以内に抜本的に強化することが明記された。防衛費はGDP比2%以上を意識する方向でまとまり、これを受けて防衛省と取引関係のある企業には、強力な追い風が吹くことが予想される状況となった。そうしたなか、国内で防衛関連部門の売り上げが群を抜く同社株は、そのシンボルストックとして買いが続いている。きょうは、このほか石川製作所<6208>なども上値追いが続いている。

■長谷川香料 <4958>  2,578円  +47 円 (+1.9%)  11:30現在

長谷川香料<4958>は続伸している。7日の取引終了後、保有する投資有価証券の売却に伴い、22年9月期第3四半期に投資有価証券売却益17億4400万円を計上すると発表しており、これが好材料視されている。なお、22年9月期業績予想には織り込み済みとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,217.5円  +27 円 (+1.2%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が続伸。頑強な展開で売り物をこなし、2200円近辺のもみ合い上放れを期待させる動きを見せている。足もと外国為替市場で一段とドル買い・円売りの動きが進展し、一時1ドル=133円台まで円安が進行するなど、為替感応度の高い同社株にとっては追い風が強い。同社の23年3月期業績は営業利益ベースで前期比2割減益の2兆4000億円を見込んでいるが、通期想定為替レートを1ドル=115円と非常に厳しくみている。同社は1円のドル高・円安で営業利益が400億円以上も上振れすると試算されており、今期業績の増額修正期待が買いを誘導している。

■コマツ <6301>  3,475円  +31 円 (+0.9%)  11:30現在

コマツ<6301>が6連騰となっているほか、日立建機<6305>は11連騰と気を吐いている。中国の都市封鎖解除など経済正常化の動きを背景に、米国株市場では中国向け売上比率の高い建機大手のキャタピラー<CAT>への買いが続いており、同社株は前日まで5日続伸、直近2週間で下落した日はわずか1日だけという上昇基調の強さを示している。東京市場でもこれに連動する形で建機株への買いが目立っている。コマツ、日立建機ともに機関投資家とみられる仕切り直しの買いでジリジリと水準を切り上げる展開にある。

■トラースOP <6696>  420円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在

トラース・オン・プロダクト<6696>はストップ高。同社は情報機器装置の開発・製造販売を手掛ける企業で、4月に「ピースリー」から商号を変更している。7日の取引終了後、23年1月期第1四半期(2~4月)の決算を発表。営業損益が前年同期の赤字から黒字転換となる2800万円で着地しており、通期で営業赤字を見込んでいるだけにこれがサプライズとなって買いを呼び込んでいるようだ。売上高も前年同期比2.1倍の2億300万円と好調だった。サイネージ案件が堅調だったほか、前期からのサーバー納品の期ずれ案件が順調に着地したことや、既存顧客からSTB(セットトップボックス)大型受注案件があったことが大きく貢献した。また、固定費削減策が奏功したことも寄与した。

■シンワワイズ <2437>  877円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在

Shinwa Wise Holdings<2437>は連日のストップ高人気。メタバースやNFT関連の一角として人気化したが、ここ国内でも高級時計や美術品などの売り上げが伸びており、インバウンドを追い風に高額消費で潤う銘柄としてもマーケットの注目を集めている。直近では今週6日に、同社が取り組んでいる江戸バース事業の説明会がオンライン開催されており、これが株価を刺激する材料となっている。株式需給面では貸株調達による外資系経由の空売りが6日時点で一段と急増している状況で、踏み上げ相場の色を強めている。

■理経 <8226>  340円  +40 円 (+13.3%)  11:30現在

理経<8226>が急騰、株価はきょうで4連騰となるが上げ足が加速している。一時20%高の362円まで駆け上がる場面があった。同社は通信機器や半導体関連などIT機器を扱う商社だが、防衛省との取引関係が厚い。岸田政権では前日に骨太の方針を閣議決定し、5年以内に防衛力を抜本的強化する方針を明記、防衛費はGDP比2%以上を意識する方向でまとまり、現状からは大幅な増額が見込まれる状況となった。そのなか、同社は20年度の防衛省に対する売り上げが25億7600万円に達しており、22年3月期の売上高実績108億6200万円との比較では約24%と、売り上げの4分の1を占めるほど防衛省とのつながりが深い。これを材料視する形で投資資金が集中している。また、ドローン分野での展開で先行していることも買い人気を助長しているようだ。

■フォースタートアップス <7089>  1,953円  +187 円 (+10.6%)  11:30現在

フォースタートアップス<7089>が急反発している。政府が7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針)」を閣議決定したが、なかで「新しい資本主義に向けた重点投資分野」の一つに「スタートアップ(新規創業)への投資」を掲げたことから、スタートアップ企業に対する人材紹介や採用コンサルティングなどを手掛けている同社に思惑的な買いが向かっているようだ。

■カクヤスグループ <7686>  1,459円  +109 円 (+8.1%)  11:30現在

カクヤスグループ<7686>は大幅反発。7日の取引終了後に発表した5月度の月次報告で、単体売上高が前年同月比64.3%増と大幅に伸長し、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。飲食店に対する利用人数や滞在時間制限の協力要請が撤廃され得意先への注文量が増加傾向にあり、業務用売上高が同3.2倍となったことが牽引した。

●ストップ高銘柄

サンセイ <6307>  448円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在

ガーラ <4777>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

IRジャパン <6035>  2,370円  -500 円 (-17.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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