ラクーンHDが急反発、23年4月期営業利益15%増と自社株買い発表を好感
ラクーンホールディングス<3031>が急反発し年初来高値を更新している。前週末10日の取引終了後に発表した23年4月期連結業績予想で、売上高55億円(前期比14.8%増)、営業利益13億円(同15.4%増)、純利益8億1000万円(同2.3倍)と2期ぶりに営業最高益更新を見込むことが好感されている。
B2Bのデジタルシフト浸透で引き続き事業環境の良好を想定しており、主力の「スーパーデリバリー」の流通額拡大が見込まれる。また、フィナンシャル事業では「Paid」の加盟企業の増加と稼働率の向上を図るという。
なお、22年4月期決算は、売上高47億8900万円(前の期比9.7%増)、営業利益11億2600万円(同5.9%減)、純利益3億5400万円(同55.7%減)だった。
同時に、上限を16万株(発行済み株数の0.72%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は6月13日から8月31日までで、取得した全株は9月15日付で消却する予定だ。
更に、25年4月期に営業利益23億1000万円を目指す中期経営計画を発表した。EC事業、フィナンシャル事業ともに市場拡大を想定しており、この潮流に乗り全事業で売り上げ増加を目指すとしている。