話題株ピックアップ【夕刊】(3):CAICAD、鳥貴族HD、フォトシンス
■CAICAD <2315> 165円 +10 円 (+6.5%) 本日終値
CAICA DIGITAL<2315>が4連騰。前週末10日の取引終了後、暗号資産交換所「Zaif」を運営する子会社カイカエクスチェンジがスケブ(東京都港区)及びスケブベンチャーズ(同)と、暗号資産による資金調達の一つであるイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)実施検討に向けた覚書を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の覚書締結により今後、受託販売契約を締結し、22年9月ごろに予定されているスケブベンチャーズによる「Skeb Coin(スケブコイン)」(仮称)発行による資金調達及びZaifでの取引開始を目指すという。なお、調達された資金はスケブが運営するクリエイターにイラスト制作などを依頼できる「Skeb」の発展に活用される。また、CAICADは同日、カイカエクスチェンジが6月10日付で第一種金融商品取引業者として登録されたと発表しており、これも好材料視されたようだ。
■鳥貴族ホールディングス <3193> 2,183円 +128 円 (+6.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
鳥貴族ホールディングス<3193>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後に、22年7月期第3四半期累計(21年8月~22年4月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比6.9%減の132億6000万円となった半面、経常損益は18億1600万円の黒字(前年同期は20億2700万円の赤字)となった。新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた政府及び各自治体からの営業時間短縮や酒類提供自粛要請などの影響から減収となったが、感染拡大防止協力金を助成金収入として営業外収益に計上したことなどが経常損益を押し上げた。また、これまで未定としていた通期の連結業績予想もあわせて公表。3月下旬にまん延防止等重点措置が全面解除されて以降、売り上げが回復しつつあることもあって、売上高は前期比31.0%増の204億2300万円、経常損益は21億6400万円の黒字(前期は3億1400万円の赤字)となる見通しだとしている。
■Photosynth <4379> 412円 +22 円 (+5.6%) 本日終値
Photosynth<4379>が急反発。12日のTBS系情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが好材料視されたようだ。放送は「僕たち上場しました!2022」がテーマで、同社のスマートロック「アケルン」が世界初の「後付け型のスマートロック」として紹介された。
■Lドリンク <2585> 1,691円 +70 円 (+4.3%) 本日終値
ライフドリンク カンパニー<2585>が反発。12日のTBS系情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが好材料視されたようだ。放送は「僕たち上場しました!2022」がテーマで、約20社の激安PB飲料をOEMで製造していることなどが紹介された。
■児玉化学工業 <4222> 406円 +16 円 (+4.1%) 一時ストップ高 本日終値
児玉化学工業<4222>が一時ストップ高の470円に買われた。午前11時ごろ、26年3月期に連結売上高225億円(23年3月期予想158億円)、営業利益22億5000万円(同8億円)を目指す中期経営計画を発表しており、これが好材料視された。従来のプラスチック製品に加えて、プラスチックと、ガラス繊維やカーボンファイバー、天然素材、バイオマス材など多様な素材を融合した複合材製品の成形技術を確立し市場に提供するとしている。
■クシム <2345> 399円 +6 円 (+1.5%) 本日終値
クシム<2345>は5日続伸。前週末10日の取引終了後、連結子会社のチューリンガムが、スケブ(東京都港区)と暗号資産であるSkeb Coin(スケブコイン、仮称)の開発、国内外取引所における上場支援などの業務について、スケブコインを報酬とした業務委託契約の締結に向けた検討を開始したと発表しており、これが好感された。スケブでは、国内外から日本のクリエイターに対して、イラストや音声、映像などを有償でリクエストすることができるコミッションサービス「Skeb」を手掛けており、その決済手段としてブロックチェーンを活用した暗号資産スケブコインを発行する予定。なお同暗号資産は、9月ごろの暗号資産取引所Zaifにおける取り扱い開始を目指すとしている。
■大庄 <9979> 1,186円 +16 円 (+1.4%) 本日終値
大庄<9979>がしっかり。前週末10日の取引終了後に発表した5月度の月次売上状況で、既存店売上高が前年同月比5.2倍となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同4.0倍に拡大したほか、客単価も同28.9%増となった。
■丸千代山岡家 <3399> 1,935円 +3 円 (+0.2%) 本日終値
丸千代山岡家<3399>が小幅に4日続伸し新値追い。10日の取引終了後に発表した5月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比16.8%増と2ケタ増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。経済活動正常化への動きがみられ、客数が同16.0%増、客単価が同0.6%増と伸長したことが寄与した。また、6月に入っても売上高は順調に推移しているという。
■モイ <5031> 655円 -150 円 (-18.6%) ストップ安 本日終値
モイ<5031>はウリ気配。150円安はストップ安に売られた。前週末10日の取引終了後、23年1月期第1四半期(2~4月)の決算を発表し、営業利益は2700万円だった。前年に四半期財務諸表を作成してないが、決算説明資料によると前年同期比28.8%減としており、これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。売上高は16億2100万円で、同資料では同6.9%増となっている。好調だった前年同期からの反動がみられたものの、主力のライブ配信サービス「ツイキャス」が引き続き堅調に推移し全体業績を支えた。一方、上場関連費用が響いたことで営業利益はマイナスとなった。なお、現時点で通期業績予想に変更はないとしている。
■ブレインズテクノロジー <4075> 1,421円 -267 円 (-15.8%) 本日終値
ブレインズテクノロジー<4075>は急落。前週末10日の取引終了後、22年7月期の単独業績予想について、売上高を11億6200万円から9億3100万円(前期比9.0%増)へ、営業利益を2億3300万円から1億4700万円(同6.7%減)へ、純利益を1億5600万円から1億2300万円(同12.2%増)へ下方修正したことが嫌気された。第3四半期に見込んでいた大型案件の買い取りライセンス販売に遅延が生じ、商談リードタイムも想定より延びるケースが発生したことが要因。また、ソフトウェア製品の新バージョン・リリースに伴いエンジニアリング負荷が発生し導入作業の人員リソースが不足したことを背景に、足もとの売り上げが想定より減少したことも響くとしている。同時に発表した第3四半期累計(21年8月~22年4月)決算は、売上高6億8500万円(前年同期比6.1%増)、営業利益1億2700万円(同4.7%減)、純利益9000万円(同4.1%増)だった。
●ストップ高銘柄
マツモト <7901> 4,490円 +695 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
など、2銘柄
株探ニュース