話題株ピックアップ【夕刊】(3):クシム、セルム、インテリW
■クシム <2345> 407円 +31 円 (+8.2%) 本日終値
クシム<2345>は急反騰。14日の取引終了後、非開示としていた22年10月期の連結業績について、売上高19億9800万円(前期比23.2%増)、営業損益1億9100万円の黒字(前期1億3400万円の赤字)、最終損益5億1400万円の黒字(同3億6200万円の赤字)と営業損益の黒字転換を見込むと発表しており、これを好感した買いが入った。組織再編による業績への影響が予測可能となったという。3月のチューリンガムの連結子会社化に伴う段階取得に係る差益を上期の業績に計上したほか、連結子会社だったイーフロンティアの株式譲渡やEラーニング・LMSサービスの事業譲渡に伴う譲渡益の計上が損益を好転させる。同時に発表した第2四半期累計(21年11月~22年4月)決算は、売上高8億3400万円(前年同期比24.4%減)、営業損益9700万円の黒字(前年同期5000万円の赤字)、最終損益4億5400万円の黒字(同6600万円の赤字)だった。
■セルム <7367> 1,434円 +98 円 (+7.3%) 本日終値
セルム<7367>が続伸。14日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を下げ株式の流動性を高めることで、投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、23年3月期の配当予想を中間11円・期末12円の年23円から中間6円・期末6円の年12円にすると発表。実質増額修正となることも好材料視されている。
■インテリW <4847> 803円 +53 円 (+7.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
インテリジェント ウェイブ<4847>が異彩の上昇トレンドを形成。一時10%を超える上昇で826円まで駆け上がる場面があった。2020年10月以来約1年8カ月ぶりの高値圏に浮上している。カード決済システムの首位で、情報漏洩対策などサイバーセキュリティー分野でも実績が高い。旺盛なシステム開発需要を背景に業績は好調で、22年6月期営業利益は前期比17%増の13億2000万円と2ケタ成長を見込むが、市場では「上振れ着地も視野に入りそうだ。また、23年6月期も利益成長が維持される公算が大きく、成長期待の買いが流入しているのではないか」(準大手証券ストラテジスト)としている。
■AB&Company <9251> 732円 +48 円 (+7.0%) 本日終値
AB&Company<9251>が急反発。14日の取引終了後、22年10月期の連結業績予想について、売上高を134億6400万円から120億3100万円(前期比10.3%増)へ、営業利益を22億700万円から13億1200万円(同13.3%減)へ、純利益を13億8300万円から8億3000万円(同11.8%減)へ下方修正したが、アク抜け感から買われたようだ。従来予想では、新型コロナウイルス感染症の影響が多少和らぎ、主要KPI(重要業績評価指標)である「スタイリスト当たり顧客数」が一定程度回復する想定だったが、新型コロナの影響の長期化により同KPIが想定を下回る見込みとなったことが要因。また、出店環境の悪化から新規出店に遅れが生じたことも響いた。同時に発表した第2四半期累計(21年11月~22年4月)決算は、売上高56億7300万円(前年同期比5.7%増)、営業利益5億500万(同30.9%減)、純利益3億1700万円(同28.1%減)だった。
■オービス <7827> 1,183円 +60 円 (+5.3%) 本日終値
オービス<7827>は続急伸し連日で年初来高値を更新。14日の取引終了後、22年10月期の単独業績予想について、営業利益を4億1200万円から6億1900万円(前期比2.7倍)へ、純利益を2億6400万円から4億3800万円(同4.7倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を30円から40円(前期20円)へ引き上げたことが好感された。売上高は112億6600万円から112億6100万円(前期比19.5%増)へ若干見直したものの、主力の木材事業において適正なタイミングで販売価格への転嫁が進んだことが利益を押し上げる。また、販路の拡大が福山工場の原木消化量を最大限に増加させ、単位当たりの製造コストが低下したことも寄与するという。なお、同時に発表した第2四半期累計(21年11月~22年4月)単独決算は、売上高56億4900万円(前年同期比26.0%増)、営業利益3億6200万円(同4.6倍)、最終損益2億6900万円の黒字(前年同期600万円の赤字)だった。
■ノムラシス <3940> 234円 +9 円 (+4.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
ノムラシステムコーポレーション<3940>が大幅高。午後2時30分ごろ、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を向上させ、より投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は7月1日。
■コーセル <6905> 811円 +28 円 (+3.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
コーセル<6905>が5日ぶりに反発。午前11時ごろに発表した22年5月期連結決算が、売上高280億7700万円(前の期比3.9%増)、営業利益28億1100万円(同6.9%減)となり、減益だったものの従来予想の営業利益23億3000万円を上回って着地したことが好感された。新製品投入効果もあってユニット電源やノイズフィルタが伸長したほか、部品材料の調達・確保に努め生産活動を展開したことが寄与した。部品材料の値上げによる材料費比率の上昇で減益となったが、売上高が計画を上回ったことで利益も上振れた。23年5月期業績予想は、売上高322億2000万円(前期比14.8%増)、営業利益32億5000万円(同15.6%増)を見込む。年間配当予想は前期比1円増の27円を予定している。
■フレアス <7062> 840円 +15 円 (+1.8%) 本日終値
フレアス<7062>がしっかり。14日の取引終了後に発表した5月度の月次売上速報が前年同月比12%増となったことが好感された。主力のマッサージ直営事業の売上高が同6%増となったほか、マッサージフランチャイズ事業も同20%増となった。
■ヨシックス <3221> 2,368円 +8 円 (+0.3%) 本日終値
ヨシックスホールディングス<3221>は反発。14日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で既存店売上高が前年同月比4.2倍となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。
■Mマート <4380> 845円 -200 円 (-19.1%) 本日終値
Mマート<4380>が大幅安。同社は14日取引終了後に、23年1月期第1四半期(2~4月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比1.7%増の6900万円となったが、通期計画の3億4100万円に対する進捗率が20.2%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。出店型サイト「Mマート」の伸びを主因に営業収益は同4.3%増の2億2900万円で着地したが、一方で広告宣伝費やサーバー移行費用の増加などが利益面の重荷となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
●ストップ高銘柄
ネクストウェア <4814> 283円 +80 円 (+39.4%) ストップ高 本日終値
マツモト <7901> 6,190円 +1,000 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
ENECHANGE <4169> 789円 +100 円 (+14.5%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
Pアンチエイ <4934> 2,410円 -700 円 (-22.5%) ストップ安 本日終値
ガーラ <4777> 673円 -150 円 (-18.2%) ストップ安 本日終値
サイバーステップ <3810> 761円 -150 円 (-16.5%) ストップ安 本日終値
アシロ <7378> 829円 -150 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
など、5銘柄
株探ニュース