【↓】日経平均 大引け| 4日続落、米金融引き締め加速を警戒し売り継続 (6月15日)

市況
2022年6月15日 18時25分

日経平均株価

始値  26625.68

高値  26638.76(09:04)

安値  26321.68(14:29)

大引け 26326.16(前日比 -303.70 、 -1.14% )

売買高  12億2653万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆7623億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日続落、約1ヵ月ぶりの安値水準まで下げる

2.欧州株全面安、NYダウも5日続落し新安値とリスクオフ継続

3.日本時間あす未明のFOMC結果発表を前に買い手控えムード

4.FRBの金融引き締め加速に対する思惑でセンチメントが悪化

5.値下がり銘柄数は1500を超え、全体の84%の銘柄が下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比151ドル安と5日続落した。FOMCでの決定を控えて高インフレ抑制に向けた積極的な利上げによる景気悪化が懸念された。

東京市場では、売り優勢の地合いで日経平均株価の下値模索が続いた。2万6000円台前半まで売られ、約1ヵ月ぶりの安値水準となった。

15日の東京市場は、前日の欧州株が全面安となったことや、米国株市場でNYダウが5日続落し連日の新安値となったことなどを受け、リスク回避目的の売りが継続した。日本時間あす未明にFOMCの結果公表とパウエルFRB議長の記者会見を控えており、押し目に買い向かう動きは限定的。日経平均は300円を超える下げで取引を終え、ほぼ安値引けとなった。米国ではインフレに対する懸念が高まっており、FRBの金融引き締めが加速することへの警戒感が強く、東京市場でも市場のセンチメントが弱気に傾いている。業種別では銀行株などがしっかりした動きをみせたものの、資源関連や機械株などが売られ、33業種中29業種が値下がりした。個別でも値下がり銘柄数が1500を超え、プライム市場全体の84%にあたる銘柄が安くなった。

個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株が安く、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も大きく株価水準を切り下げた。INPEX<1605>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も下落した。キーエンス<6861>、任天堂<7974>も売りに押された。マネジメントソリューションズ<7033>はストップ安に売り込まれ、パーク24<4666>も大幅安。豊和工業<6203>、gumi<3903>などの下げも目立った。

半面、ファーストリテイリング<9983>が底堅さを発揮、日本郵船<9101>もプラス圏をキープした。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり。ヤーマン<6630>が値上がり率トップに買われたほか、関西ペイント<4613>が急伸。インテリジェント ウェイブ<4847>も商いを伴い大幅高。住友大阪セメント<5232>も買いを集めた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、NTTデータ <9613>、電通グループ <4324>、スズキ <7269>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ダイキン <6367>、リクルート <6098>、ファナック <6954>、コナミHD <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約82円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)銀行業、(2)パルプ・紙、(3)証券商品先物、(4)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)電気・ガス業、(4)機械、(5)精密機器。

■個別材料株

△クシム <2345> [東証S]

非開示としていた22年10月期営業損益は黒字転換へ。

△GAテクノ <3491> [東証G]

22年10月期利益予想を上方修正。

△ノムラシス <3940> [東証P]

6月末を基準日に1→2の株式分割。

△関西ペ <4613> [東証P]

2900万株を上限とする自社株買い実施へ。

△エニーカラー <5032> [東証G]

今期経常は44%増で3期連続最高益更新へ。

△ヤーマン <6630> [東証P]

23年4月期営業45%増益見通しで初の100億円台へ。

△コーセル <6905> [東証P]

22年5月期決算は計画上振れで着地。

△セルム <7367> [東証S]

1→2の株式分割と配当予想の実質増額を発表。

△NEWART <7638> [東証S]

23年3月期配当予想を増額修正。

△オービス <7827> [東証S]

22年10月期営業利益及び配当予想を上方修正。

▼コリー <4175> [東証G]

第1四半期営業は赤字転落。

▼MSOL <7033> [東証P]

上期営業益25%減。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ヤーマン <6630>、(2)ブラス <2424>、(3)関西ペ <4613>、(4)インテリW <4847>、(5)アトラエ <6194>、(6)MARUWA <5344>、(7)ノムラシス <3940>、(8)住友大阪 <5232>、(9)ゼオン <4205>、(10)コーセル <6905>

値下がり率上位10傑は(1)MSOL <7033>、(2)大阪チタ <5726>、(3)パーク24 <4666>、(4)プロレド <7034>、(5)豊和工 <6203>、(6)Jテック・C <3446>、(7)フルマルHD <7128>、(8)OATアグリ <4979>、(9)デサント <8114>、(10)りたりこ <7366>

【大引け】

日経平均は前日比303.70円(1.14%)安の2万6326.16円。TOPIXは前日比22.52(1.20%)安の1855.93。出来高は概算で12億2653万株。東証プライムの値上がり銘柄数は257、値下がり銘柄数は1545となった。東証マザーズ指数は644.84円(9.92円安)。

[2022年6月15日]

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