話題株ピックアップ【夕刊】(1):ロート、モノタロウ、東芝
■鴻池運輸 <9025> 1,241円 +78 円 (+6.7%) 本日終値
鴻池運輸<9025>は4連騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を1310円から1600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、現状の予想PER、実績PBRが上場来平均値を下回り、割安感が出てきたと指摘。また、顧客であるエアラインの復便や国際線需要の回復による利益率の高い空港関連業務の売り上げの回復と、コロナ禍で実施したコスト削減策や単価値上げの効果などにより、中期的な営業利益の回復確度が高まったとしており、23年3月期の営業利益予想を106億6800万円から115億7600万円へ、24年3月期を同112億100万円から137億7600万円へ引き上げている。
■ロート製薬 <4527> 3,835円 +225 円 (+6.2%) 本日終値
ロート製薬<4527>が大幅高で3日続伸。22日の取引終了後、中国のバイオテクノロジー企業である華熙生物海南、再生医療ベンチャーのバイオミメティクスシンパシーズ(東京都江東区)を含む複数の企業と共同で合弁会社を設立すると発表しており、今後の展開への期待が高まっているようだ。合弁会社の設立は、再生医療分野における戦略的地域のひとつとされる中国海南島で行う。この地域の重要プロジェクトリストに採択されるなどの実績や強力な同国ネットワークを保有する華熙生物海南と、既に共同開発においてパートナーシップを形成しているバイオミメティクスシンパシーズとの保有技術の相互シナジーを通じ、中国での培地事業の推進とともに再生医療事業の発展と持続的成長を目指す。
■ロードスターキャピタル <3482> 1,806円 +105 円 (+6.2%) 本日終値
ロードスターキャピタル<3482>の上げ足加速。同社は都内の中規模ビルディングを対象に不動産流動化ビジネスを展開しており、急速な円安を背景とした国内不動産市場への海外マネー流入が、収益機会拡大につながる可能性が意識されている。また、クラウドファンディングでも先行しており、不動産分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を担う同社の存在に光が当たっている。業績面でも17年12月期以降の利益成長のスピードは特筆され、22年12月期営業利益も前期比27%増の71億5400万円と大幅な伸びを見込んでおり、依然として6倍台のPERは割安感が際立つ。
■MonotaRO <3064> 1,801円 +95 円 (+5.6%) 本日終値
MonotaRO<3064>が大幅反発。SMBC日興証券が22日付で、投資評価を「2」から「1」へ引き上げたことが好材料視されたようだ。なお、目標株価は2800円を据え置いている。同証券によると、BtoB・EC企業であるため、BtoC・EC企業に見られるような巣ごもり需要の反動はないことや、コロナ禍でのロックダウンや半導体不足がありながらも安定した売り上げ成長を遂げたように機械・電機産業のみならず顧客は分散しており製造業の影響が低減していること、物流センター新設で22年12月期は増益率が低いものの、既存センターの終了もあり23年12月期の増益率は高まると見込まれることなどを評価。本格回復見通しは23年12月期だが、22年12月期第2四半期が増益率のボトムとみており、中長期成長銘柄を株価の弱い時期に拾うことを推奨するという。
■チェンジ <3962> 1,801円 +69 円 (+4.0%) 本日終値
チェンジ<3962>が大幅反発。22日の取引終了後、医療機関向けの生産性測定・分析サービスの提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、医療機関における働き方改革を進める上で最も大切なモノサシである「生産性」を測定・分析し、生産性向上のための施策を立案するというもの。個人個人がどの程度“生産に貢献していた”のかを「人のデータ(人事・労務データなど)」を活用して分析し、見える化するとしている。
■東芝 <6502> 5,696円 +195 円 (+3.5%) 本日終値
東芝<6502>が大幅高。前日の夜にロイター通信が、同社の株式非公開化を含む再編案について、非公開化を提案しているファンドのうち、少なくとも1社が最大で1株7000円での買収を検討していると報じたことが株価を強く刺激する格好となった。市場では「(報道が正しいことを前提に)7000円を提示したのは参加しているファンドのうち少なくとも1社ということであり、同社を買収しようと考えたら、他のファンドはそれ以上の価格を提示する必要がある。そのため、今後は上値に対する思惑が一段と強まる可能性もある。7000円という株価自体、買収プレミアムを考慮して、東芝の企業価値として割高ではない」(中堅証券ストラテジスト)という声が出ていた。
■イオンファンタジー <4343> 2,634円 +72 円 (+2.8%) 本日終値
イオンファンタジー<4343>は反発。午後1時ごろ、6月24日に大阪府枚方市の商業施設「ニトリモール枚方」に、ファミリーで楽しめるアミューズメント施設「モーリーファンタジー ニトリモール枚方店」をオープンすると発表しており、これが好感された。「モーリーファンタジー ニトリモール枚方店」は、あそびごころの森をコンセプトとし、明るい店内にファミリーで楽しめるアーケードゲーム機や人気のプライズゲーム機を取り揃えているのが特徴。また、府内で初めて0~3歳児向けプレイグラウンド「のびっこ」も併設し、多彩な遊びを届けるとしている。
■GAテクノ <3491> 1,281円 +34 円 (+2.7%) 本日終値
GA technologies<3491>は4連騰。午前10時ごろ、子会社のイタンジが提供する不動産関連電子契約システム「電子契約くん」において新機能を追加したと発表しており、業績への貢献が期待されている。「電子契約くん」は、賃貸住宅の入退去に関する契約締結をオンラインで完結できるシステム。今回追加したのは、押印・署名位置のテンプレート化、契約関連資料の添付、WEB口座振替ページへの遷移の3機能で、これにより電子契約における管理会社の作業効率を向上させ、入居者の負担を軽減することができるという。
■中外製薬 <4519> 3,473円 +75 円 (+2.2%) 本日終値
中外製薬<4519>が4日続伸。同社は22日、同社が創製し、スイスのガルデルマ社が海外で開発中の炎症性皮膚疾患である結節性痒疹を対象としたネモリズマブの第3相臨床試験について、主要評価項目及び主要副次評価項目を満たし、単独療法としてネモリズマブが中等度から重度の結節性痒疹の成人患者においてプラセボと比較して皮膚病変及びそう痒(かゆみ)を有意に改善したと発表しており、これが好材料視された。
■PI <4290> 609円 +12 円 (+2.0%) 本日終値
プレステージ・インターナショナル<4290>が反発。22日の取引終了後、子会社のプレミア・エイドがエコモット<3987>との間でモビリティーサービス事業の協業に向けた合弁会社を設立すると発表。今回立ち上げを発表した合弁会社「プレミア・ブライトコネクト」は7月に設立し、8月から稼働する予定。通信型高性能ドライブレコーダーなどのIoT機器の販売供給のほか、機器を通じて得られるデータ収集や蓄積、分析などを利用した新たな事業参入の機会を目指すという。出資比率はプレミア・エイドが51%、エコモットが49%としている。
株探ニュース