話題株ピックアップ【夕刊】(3):フォーシーズ、クロスフォー、ピアズ

注目
2022年6月30日 15時20分

■フォーシーズHD <3726>  480円  +15 円 (+3.2%)  本日終値

フォーシーズHD<3726>が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に実施している株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感する買いが入った。新制度では、保有株数の区分に「1000株以上」を新設し、3万1000円相当のグループ商品を贈呈する。また、500株以上保有株主にはこれまでの優待品に加え、「フォーシーズHDプレミアム優待倶楽部」を導入。食品や家電製品などと交換できる優待ポイント(保有株数に応じて3000または6000ポイント)を追加で付与する。このほか、20周年記念抽選式株主優待を実施することも明らかにした。22年9月末時点で100株以上を保有する株主の中から抽選で20人に20万円相当の自社ブランド商品詰め合わせを贈呈するという。

■クロスフォー <7810>  211円  +6 円 (+2.9%)  本日終値

クロスフォー<7810>が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、株主優待制度の一部を変更すると発表。22年7月末から適用する新制度では、毎年7月末時点で1000株以上を保有する株主に対し、自社製品「Dancing Stone」(1万円相当)を贈呈するという。これまでは保有株数100株以上の株主が対象で優待獲得の条件は引き上げられたものの、優待品が拡充されたことが好感されたようだ。なお、21年7月実施の優待品は「Dancing Stone御守」だった。

■ピアズ <7066>  819円  +16 円 (+2.0%)  本日終値

ピアズ<7066>が反発。午前11時に、完全個室型空間サービス「RemoteworkBOX」を展開する子会社の2Linksが東急コミュニティー(東京都世田谷区)と業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、東急コミュニティーは「RemoteworkBOX」を販売支援し、2Linksは東急コミュニティーが新たに開始するソロワークスペース「QUICK solo」の運営支援を行う。東急コミュニティーが管理する商業施設やオフィスビル、マンションへのRemoteworkBOXの設置が見込まれるほか、「QUICK solo」の運営支援による個室ブース自体の販売数増加が期待できるとしている。

■ポラリスHD <3010>  103円  +2 円 (+2.0%)  本日終値

ポラリス・ホールディングス<3010>は3日ぶりに反発。東京証券取引所が29日の取引終了後、同社株の債務超過解消による猶予期間入り銘柄の指定を解除すると発表しており、これが好材料視された。同社が提出した有価証券報告書で、22年3月31日に債務超過の状態が解消されたことが確認されたためとしている。

■まんだらけ <2652>  632円  +12 円 (+1.9%)  本日終値

まんだらけ<2652>は反発。29日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高が、前年同月比3.2%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。大型連休期間に行ったイベントなどによって客足が伸び店頭販売が好調だった。また、電脳ショップ「ありある」を含む通信販売も堅調に推移した。

■海帆 <3133>  226円  +2 円 (+0.9%)  本日終値

海帆<3133>が続伸。東京証券取引所が29日の取引終了後、同社を上場廃止に係る猶予期間入り銘柄から解除したと発表したことが好材料視された。同社は20年3月期に債務超過の状況となったため、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となっていたが、この日に提出した有価証券報告書で22年3月期において債務超過を解消したことから解除したという。

■スパイダープラス <4192>  367円  +3 円 (+0.8%) 一時ストップ高   本日終値

スパイダープラス<4192>が一時急騰。29日の取引終了後、チェンジ<3962>と共同で自治体DX推進に関する取り組みを開始すると発表。スパイダーが開発・販売する建設DXサービス「SPIDERPLUS」の自治体への導入支援に向けた取り組みや、道路施設や公共施設の営繕業務を効率化するソリューションの開発を行う。また、地域の設備情報(位置、画像など)のデータ化を自治体と連携して推進し、施設管理の最適化や市民サービス向上、暮らしの安全性向上をサポートするプラットフォームの構築を目指す。

■紀文食品 <2933>  984円  +4 円 (+0.4%)  本日終値

紀文食品<2933>は全般地合い悪に抗し上値指向が鮮明、一時18円高の998円まで買われ、5月30日ザラ場以来となる4ケタ大台復帰を視界に捉えている。ちくわや蒲鉾、はんぺんなど水産練り製品や総菜などの製造販売を手掛けている。世界的な金利上昇局面でグロース(成長)株に逆風が強まるなか、相対的に優位なディフェンシブセクターの一角として継続的な買いを引き寄せている。また、原料コストの上昇を製品値上げでカバーしやすい業態であることも強みで、既に8月から946品目の値上げを発表しており、株高を後押ししている。PER10倍台と株価指標面で割高感はなく、株価3ケタ台にもかかわらず信用買い残が25万株程度と低水準にとどまっており、株式需給面でも軽さがある。

■シーズメン <3083>  795円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

シーズメン<3083>が全般地合い悪のなか続伸したほか、ANAP<3189>も目先筋の売り物をこなし3日続伸し400円台を回復している。いずれもメタバース分野への展開に力を入れており、同関連の先駆株としてマーケットの注目度が高い。世界景気の減速感が強まる一方、商品市況の高騰などを背景としたインフレ懸念が高まっており、日本国内も円安進行による物価上昇が消費意欲の減退につながるとの見方が浮上している。ただ、メタバースのようなウェブ関連はこうしたリアル経済の影響を受けにくい銘柄群として投資資金が向かいやすい。

■バイク王&カンパニー <3377>  1,203円  -119 円 (-9.0%)  本日終値

バイク王&カンパニー<3377>が大幅安。29日の取引終了後に22年11月期業績予想の上方修正を発表し、売上高を286億円から300億5700万円(前期比13.1%増)へ、純利益を16億1000万円から16億1800万円(同32.0%増)へ引き上げた。ただ、直近の第1四半期実績が25%増収、3倍増益だっただけに、修正幅が物足りないとの見方から目先売りが優勢となった。7月4日に決算発表を予定している上期業績について、売上高は車両売り上げ単価(1台当たり売上高)や販売台数の好調により想定を上回る一方、営業利益以降の各段階利益は今後の成長に向けた仕入れや販売強化によるコスト増により想定通りの見込みになるという。上期の見込みに加え、業績動向や今後の見通しを踏まえて通期予想を見直したとしている。

●ストップ高銘柄

ホーブ <1382>  1,312円  +300 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値

スーパーバッグ <3945>  973円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

RJ <9522>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

コーアツ工業 <1743>  5,100円  +700 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

セイヒョー <2872>  11,200円  +1,500 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

セントラル総合開発 <3238>  590円  -100 円 (-14.5%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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