ダウ平均は反落 景気後退への警戒強まる 1970年以来最悪の上半期=米国株概況

市況
2022年7月1日 5時32分

NY株式30日(NY時間16:20)

ダウ平均   30775.43(-253.88 -0.82%)

S&P500    3785.39(-33.44 -0.88%)

ナスダック   11028.73(-149.16 -1.33%)

CME日経平均先物 26415(大証終比:+35 +0.13%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始から売りが先行し、ダウ平均の下げ幅は一時600ドルに迫った。リセッション(景気後退)への警戒感が強まる中、市場ではFRBの利上げ期待が和らいでいたが、前日のパウエルFRB議長のECBフォーラムでの発言からもFRBは積極利上げのタカ派姿勢に変化はない。きょうは四半期末を迎え、市場は再び下値警戒感を強めている模様。

きょうで2022年の上半期が終了するが、S&P500は年度来の高値から20%超の下げを記録し、弱気相場入りとなるなど悲惨な展開となった。このままで行けば、S&P500はトータルの下落率で1970年以来最悪の上半期で終えた。

取引開始前に発表になった5月のPECのデータは個人支出やPCEコアデフレータが予想を下回るなど、インフレ懸念を一服させる内容となったものの、株式市場の反応は景気後退への懸念に繋がっている。

ただ、下げ幅を縮小する動きも見られている。米10年債利回りが一時3%を下回るなど米国債利回りが急低下し、金利に敏感なIT・ハイテク株を中心に買戻しも見られたが、上値での戻り待ちの売りも多く、プラス圏には転じていない。

IT・ハイテク株を始め、銀行、産業など全面安の展開。買いが先行していたエネルギー株も原油相場の下落で失速。

ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が下落しダウ平均を圧迫。決算を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、通期ガイダンスを維持したことが嫌気された模様。

ファイザー<PFE>とビオンテック<BNTX>が逆行高。前日引け後に米政府から追加で32億ドル分のワクチンの受注を獲得したと発表した。

高級家具販売のRH<RH>が大幅安。前日引け後にガイダンスの修正を発表し、通期の売上高見通しを減収に下方修正した。

半導体メモリー製造のスマート・グローバル<SGH>が決算受け大幅安。第4四半期のガイダンスで1株利益、売上高とも予想を大きく下回ったことが嫌気されている。

損保業界向けソフトウェア開発のダック・クリーク<DCT>が決算受け大幅安。通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気された。

医療機器のハイパーファイン<HYPR>が大幅安。同社はスコットCEOの退任を発表。

断熱材メーカーのアスペン・エアロジェルズ<ASPN>が大幅高。同社は火曜日に発表した普通株発行の増資と2027年満期のグリーン転換社債の同時公募を行わないと発表した。

ファイザー<PFE> 52.43(+1.49 +2.93%)

ビオンテック<BNTX> 149.10(+7.12 +5.01%)

ウォルグリーン<WBA> 37.90(-2.97 -7.27%)

RH<RH> 212.26(-25.06 -10.56%)

スマート・グローバル<SGH> 16.37(-3.91 -19.28%)

ダック・クリーク<DCT> 14.85(-3.56 -19.34%)

ハイパーファイン<HYPR> 2.23(-0.47 -17.41%)

アスペン・エアロジェル<ASPN> 9.88(+1.45 +17.20%)

アップル<AAPL> 136.72(-2.51 -1.80%)

マイクロソフト<MSFT> 256.83(-3.43 -1.32%)

アマゾン<AMZN> 106.21(-2.71 -2.49%)

アルファベットC<GOOG> 2187.45(-57.68 -2.57%)

テスラ<TSLA> 673.42(-12.05 -1.76%)

メタ・プラットフォームズ<META> 161.25(-2.69 -1.64%)

AMD<AMD> 76.47(-1.52 -1.95%)

エヌビディア<NVDA> 151.59(-3.83 -2.46%)

ツイッター<TWTR> 37.39(-0.41 -1.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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