本日注目すべき【好決算】銘柄 高島屋、Jフロント、アピリッツ (30日大引け後 発表分)

注目
2022年7月1日 7時01分

6月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

高島屋 <8233> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は49倍増益で着地

◆23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比49倍の73億円に急拡大して着地。前年臨時休業した反動や新型コロナウイルス影響の縮小を背景に、国内百貨店の売上高、客数がともに大きく伸びたことが寄与。コスト構造改革が順調に進んだことも大幅増益に貢献した。

上期計画の75億円に対する進捗率は97.3%に達しており、業績上振れが期待される。

Jフロント <3086> [東証P]  ★3-5月期(1Q)最終は黒字浮上で着地

◆23年2月期第1四半期(3-5月)の連結最終損益は59.7億円の黒字(前年同期は30.6億円の赤字)に浮上して着地。4月以降の人流・消費回復や前年の休業影響の反動もあり、売上高が大きく改善したことが寄与。構造改革効果に加え、前年の子会社譲渡に伴う損失や固定費振替の反動も利益拡大につながった。

上期計画の60億円に対する進捗率は99.6%に達しており、業績上振れが期待される。

Tアルファ <3089> [東証S]  ★上期経常が2倍増益で着地

◆22年11月期上期(21年12月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の1.6億円に急拡大して着地。顧客の旺盛な設備投資需要が続くなか、装置類の販売が好調だったエレクトロニクス事業が収益を牽引した。ソフトウェア開発ビジネスの強化が順調に進み、SI事業が伸びたことも大幅増益に貢献した。

アピリッツ <4174> [東証S]  ★今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年1月期の連結経常利益を従来予想の4.1億円→4.4億円に7.3%上方修正。増益率が86.4%増→2.0倍に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。アカツキ <3932> [東証P]から共同運営権を取得したゲーム「UNI’S ON AIR」の収益貢献に加え、7月1日付で完全子会社化するY’sの業績上積みが寄与する。

宝&CO <7921> [東証P]  ★前期最終を32%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年5月期の連結最終利益を従来予想の17億円→22.4億円に31.8%上方修正。増益率が3.7%増→36.7%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。次世代の決算プロセス自動化ツール「WizLabo」の導入顧客数が伸びたことや、株主総会招集通知および統合報告書の受注増とそれに伴う翻訳の増加に加え、通訳事業で「interprefy」を活用したオンライン会議形式が普及したことなどが要因。

日本エスコン <8892> [東証P]  ★上期経常を24%上方修正

◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の38億円→47億円に23.7%上方修正。増益率が96.5%増→2.4倍に拡大する見通しとなった。不動産販売事業でマンションの販売が順調に進捗し、引き渡し戸数が計画より増加したことが要因。

アルテック <9972> [東証S]  ★上期経常が18%増益、大規模な自社株買いを発表

◆22年11月期上期(21年12月-22年5月)の連結経常利益は前年同期比18.2%増の4億1500万円に伸びて着地。ミネラルウォーター製造ラインやガラス強化炉装置などの検収が完了し、商社事業の収益が伸びたことが寄与。

通期計画の5億円に対する進捗率は83.0%に達しており、業績上振れが期待される。

併せて、発行済み株式数の6.03%にあたる87万株または2億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

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