話題株ピックアップ【夕刊】(3):メドレックス、sMedio、助川電気

注目
2022年7月4日 15時18分

■メドレックス <4586>  133円  +20 円 (+17.7%)  本日終値

メドレックス<4586>が急反騰で年初来高値を更新。前週末1日の取引終了後、「メマンチン含有経皮吸収型液剤」に関して特許庁から特許査定が通知されたと発表したことが好感された。同特許は、同社独自の経皮吸収技術NCTSを用いたアルツハイマー治療貼付剤MRX-7MLLをカバーするもの。日本のほか、米国で登録されており、欧州、中国でも権利化を目指すとしている。なお、同件が22年12月期業績に与える影響はないという。

■sMedio <3913>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値

sMedio<3913>がストップ高。前週末1日の取引終了後、台湾のキーウィ・テクノロジー社と資本・業務提携し、その子会社で日本法人であるキーウィテクノロジー(東京都港区)を割当先とする第三者割当増資を実施すると発表しており、これが好材料視された。キーウィテクノロジーに対して30万6000株の新株を発行し、約1億9100万円を調達する。払込期日は7月19日。調達資金はIoTソリューション事業の立ち上げ・拡大や、SaaSアプリケーションの拡張開発などに当てる方針で、財務面の強化のほか、業務提携による企業価値向上も期待できると判断したという。

■助川電気工業 <7711>  1,220円  +142 円 (+13.2%)  本日終値

助川電気工業<7711>が急騰。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで原子力関連機器などでも高い実績を有している。電力不足の解消と脱炭素への取り組みという2つの課題をクリアするために、岸田政権では原発再稼働に向け前向きな姿勢を示している。同社はその関連有力株として注目度が高い。エネルギー関連事業部門で核融合関連製品を手掛けるなど、その技術力の高さにも定評がある。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  2,294円  +239 円 (+11.6%)  本日終値

霞ヶ関キャピタル<3498>が急伸。前週末1日の取引終了後に、上限を23万株(発行済み株数の2.82%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月4日から9月30日までで、取締役及び従業員に対して交付する譲渡制限付株式及びストックオプションへの充当など、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を可能とするために行うという。同時に発表した第3四半期累計(21年9月~22年5月)連結決算は、売上高111億4400万円(前年同期比60.2%増)、営業損益3億1500万円の赤字(前年同期6億100万円の赤字)、最終損益5億800万円の赤字(同2億4200万円の赤字)となった。なお、22年8月期通期業績予想は、売上高225億円(前期比57.4%増)、営業利益18億5000万円(同39.2%増)、最終利益10億円(同26.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■フォースタートアップス <7089>  1,925円  +193 円 (+11.1%)  本日終値

フォースタートアップス<7089>が急反発。2日夜の産経ニュースで、「政府は、スタートアップ(新興企業)担当相を置く方向で調整に入った」と報じられており、スタートアップ企業に対する人材紹介や採用コンサルティングなどを手掛けている同社に思惑的な買いが向かったようだ。スタートアップの振興は6月7日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針)」でも支援が盛り込まれており、担当相を設けることで強力に進める方針のようだ。

■クラウディア <3607>  281円  +17 円 (+6.4%)  本日終値

クラウディアホールディングス<3607>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は1日取引終了後に、22年8月期第3四半期累計(21年9月~22年5月)の連結決算を発表。営業損益は2億5500万円の黒字(前年同期は12億300万円の赤字)で着地した。売上高は前年同期比36.8%増の71億1200万円となった。新型コロナウイルスのワクチン接種が普及した効果などからユーザーの挙式実施意欲が回復しつつあるほか、利益面では原価率の改善や販管費の抑制などが寄与した。また、これまで非開示としてきた通期業績予想もあわせて公表し、売上高は前期比31.1%増の92億円、営業損益は3000万円の黒字(前期は17億3200万円の赤字)を見込んでいる。

■ALBERT <3906>  4,325円  +240 円 (+5.9%)  本日終値

ALBERT<3906>が急伸。同社は人工知能(AI)技術を活用したビッグデータ解析事業で優位性を発揮、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を捉えるほか、データサイエンティストなど高度IT人材の育成でも業界の先頭集団を走っている。前週末1日取引終了後、22年12月期業績予想の修正を発表、最終利益を従来予想の4億4600万円から6億4400万円(前期比82%増)に大幅増額しており、これが株価を強く刺激した。最終利益は連続の過去最高更新となる。AI・高性能チャットボット スグレス事業の譲渡に伴い特別利益を計上することが反映される。

■日本テレホン <9425>  313円  +15 円 (+5.0%)  本日終値

日本テレホン<9425>やゲオホールディングス<2681>など中古スマートフォン関連に高いものが目立つ。米アップル<AAPL>が1日、日本における「iPhone」など主要製品の値上げを発表したことを受けて、複数のメディアでは値上げに伴い中古スマホの人気が高まっていると伝えており、これが買い材料視されたもよう。両社のほか、ブックオフグループホールディングス<9278>などもしっかり。

■スズデン <7480>  1,937円  +52 円 (+2.8%)  本日終値

スズデン<7480>が4日ぶりに反発。前週末1日の取引終了後に発表した6月度の売上高速報が前年同月比25.0%増となり、5月に続き20%以上の高い伸びを持続したことが好感された。

■ペイロール <4489>  679円  +12 円 (+1.8%)  本日終値

ペイロール<4489>は4日ぶりに反発。前週末1日の取引終了後、セガサミーホールディングス<6460>が、同社のフルスコープ型給与計算アウトソーシングサービスを導入し本稼働したと発表しており、これが好感された。同社は、クラウドを用いたウェブサービス、給与計算エンジン、オペレーションなど給与計算業務のアウトソーシングサービスを提供。給与計算処理人数100万人以上の実績・経験により、業種業態を問わずさまざまな大規模企業に導入されているという。

●ストップ高銘柄

ウェッジHD <2388>  107円  +30 円 (+39.0%) ストップ高   本日終値

ホーブ <1382>  2,012円  +400 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値

桂川電機 <6416>  855円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

スパイダープラス <4192>  469円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

シンワワイズ <2437>  1,082円  -300 円 (-21.7%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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