話題株ピックアップ【夕刊】(1):大阪チタ、ネクステージ、ファストリ

注目
2022年7月5日 15時12分

■大阪チタ <5726>  3,030円  +433 円 (+16.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急反発、6月下旬を境に切り返しに転じているが、きょうは寄り後に上値を伸ばし大陽線で戻り足を強めてきた。世界的なリオープン(経済活動再開)で国際間の旅客需要も復活する傾向にあり、航空機向けスポンジチタンを手掛ける同社株に追い風が意識されている。スポンジチタンの値上げ効果による収益への反映も見込まれ、ここ機関投資家とみられる買いが改めて流入しているもよう。直近では大手証券経由で株式買い増しの動きが観測される一方、外資系証券経由の空売り残急増によるショートカバーも株高を後押ししている。

■FDK <6955>  885円  +109 円 (+14.1%)  本日終値

FDK<6955>が急伸。4日付の日本経済新聞電子版が報じた空気電池の実用化を目指す企業の取り組みに関する記事のなかで、「FDKは2023年にサンプル出荷を始める」とした。これを材料視する向きが足もと急速に強まったとみられ、きょうの同社株は大きく買い優勢の展開となった。記事によると、FDKは「水素空気電池」の開発を手掛けているという。実証試験を進め、電力事業者など向けに23年のサンプル出荷を目指すとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,206円  +142 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

ハイデイ日高<7611>が大幅続伸、25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を継続している。首都圏を中心に中華料理店を展開するが、業績はコロナ禍から立ち直り回復色が鮮明となっている。4日取引終了後に発表した22年3~5月期業績は経常利益が7億2000万円と前年同期の3900万円から18.5倍に急回復した。3月にまん延防止措置等重点措置が解除されたことに伴い客足が戻り、全体業績に反映された。食材コストの上昇による損益への影響は拭えなかったが、コロナ感染対策の助成金収入などが営業外収益に計上されたことで大幅な増益を確保している。

■ネクステージ <3186>  2,386円  +143 円 (+6.4%)  本日終値

ネクステージ<3186>は4日ぶりに反発。4日の取引終了後、22年11月期の連結業績予想について、売上高を3500億円から3800億円(前期比30.5%増)へ、営業利益を175億円から191億5000万円(同40.4%増)へ、純利益を120億円から130億円(同34.5%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、買い取り台数の増加が牽引し業績予想を上回ったことが要因。また、商品回転期間を意識したリードタイムの短縮や、コスト削減により生産性を上げることで利益水準を維持したことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(21年12月~22年5月)業績は、売上高1823億3200万円(前年同期比31.0%増)、営業利益91億5100万円(同44.2%増)、純利益62億2900万円(同42.7%増)だった。

■ファーストリテイリング <9983>  70,290円  +2,920 円 (+4.3%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>は5日ぶりに反発。4日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比10.2%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったが織り込み済みとの見方が強いようだ。感謝祭を6月から5月に前倒ししたため、感謝祭の実施期間が前年に比べ8日間減少したことから大幅な減収となった。ただ、感謝祭の月ずれの影響を除くと6月も好調で5、6月合計の既存店売上高は前年比で増収となった。

■カプコン <9697>  3,555円  +145 円 (+4.3%)  本日終値

カプコン<9697>は大幅高で3日続伸。午後2時ごろ、ニンテンドースイッチ及びパソコン向けゲーム「モンスターハンターライズ」の超大型有料拡張コンテンツ「サンブレイク」が全世界で販売本数が200万本を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「モンスターハンター」シリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。2004年の発売以来シリーズ累計販売本数8400万本を誇る注目のコンテンツ。21年3月に発売した「ライズ」も「サンブレイク」とのセットであるバンドル版の投入といった施策により、全世界での販売本数が1000万本を突破したという。

■アークランドサカモト <9842>  1,559円  +61 円 (+4.1%)  本日終値

アークランドサカモト<9842>が大幅続伸。4日の取引終了後に23年2月期第1四半期(3~5月)決算を発表しており、これを評価する買いが向かったようだ。3~5月期業績は売上高794億7700万円、営業利益58億6800万円だった。今期から収益認識に関する会計基準を適用しているほか、子会社ビバホームの対象期間が異なることなどを理由に、前年同期との単純比較は開示していない。主力のホームセンター部門は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止需要や巣ごもり消費の反動減で苦戦を強いられた。外食事業は積極的な事業展開を進めたとしている。

■オプテックスグループ <6914>  2,028円  +73 円 (+3.7%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>は続伸。正午ごろ、100%子会社のオプテックスが自社の侵入検知センサーを遠隔で監視・調整できるソフトウェアAMS-01V-JPを発売したと発表しており、これが好感された。同ソフトウェアは、国内重要施設のセキュリティー強化に特化したもので自社センサーの活用度や保守性を更に高めることを目的に開発したという。侵入検知センサーの信号をネットワークで集約し警戒状態や警報箇所を直感的に特定することができる監視状態のリアルタイム表示、遠隔での警報監視・機器管理による省力化、ネットワーク接続によるセンサー類の配線の簡素化などトータルコストの大幅削減が特長としている。

■フリュー <6238>  1,149円  +34 円 (+3.1%)  本日終値

フリュー<6238>は続伸。同社はきょう、映画「ゆるキャン△」の興行収入が、3日に3億5000万円を突破したと発表しており、これが好感された。「ゆるキャン△」は、マンガアプリ「COMIC FUZ」(芳文社)で連載中のアウトドア系ガールズストーリーで、山梨県や静岡県を舞台に女子高生たちがキャンプに行く姿やその日常を描いている。映画「ゆるキャン△」は、時が経ち大人になった彼女たちがキャンプ場づくりに挑戦するストーリー。1日から公開3日間で動員数は25万人となり、興行通信社による「週末観客動員ランキング」では3位を獲得したという。

■オービック <4684>  20,330円  +400 円 (+2.0%)  本日終値

オービック<4684>が3日続伸。5日付の日本経済新聞朝刊で「オービックの2022年4~6月期の連結営業利益は前年同期比15%増の145億円強だったことが分かった」と報じられており、これが材料視されたようだ。記事によると、主力の統合基幹業務システム(ERP)「オービック7」の新規受注が好調だったという。この期間の営業利益としては19年連続で最高益を更新する見通しで、21日に予定する決算発表を前に好決算を先回りする動きが優勢となった。

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