注目銘柄ダイジェスト(前場):エスプール、ラクス、INPEXなど

市況
2022年7月6日 11時50分

ラクス<3923>:1868円(+172円)

大幅反発。前日の米国市場では、景気減速懸念でNYダウが反落となったが、米10年債利回りが一時2.7%台にまで低下するなど長期金利低下で、ナスダック指数は続伸の展開。とりわけ、主力のグロース株などが指数を支える形に。東京市場でも、金利上昇を懸念して売り込まれてきた中小型グロース株に見直しの動きが優勢。同社のほか、Sansan、SREHD、マネーフォワード、SHIFTなど、中小型グロースの中心銘柄が総じて強い動き。

ハニーズHD<2792>:1248円(+82円)

大幅続伸。前日に22年5月期の決算を発表、営業利益は49.9億円で前期比32.5%増益となっている。従来予想の45億円を大きく上回る着地に。また、23年5月期は55億円で同10.2%増益の見通しとしている。コロナ禍からの販売回復で、既存店は同3.4%増を前提としており、材料価格上昇に伴って秋・冬物商品から10-13%程度の客単価上昇を見込んでいるようだ。業績回復ペースは想定以上との評価が優勢に。

ウエルシアHD<3141>:2877円(+212円)

大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は77億円で前年同期比5.9%増、73億円程度の市場予想を上回って増益を確保している。通期計画470億円、前期比9.3%増は据え置いている。ドラッグストア業界の売り上げが伸び悩む中、業績下振れ懸念は強かったが、想定以上に堅調な推移と捉えられているようだ。販管費の削減が期待以上に進んでいるとの見方が優勢に。

エスプール<2471>:997円(-176円)

大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は15.7億円で前年同期比32.1%増益となり、従来計画の13.9億円を上回ったものの、第1四半期の同73.3%増に対して、3-5月期は同12.2%増に増益率は鈍化している。通期見通しも据え置きで決算サプライズは乏しく、目先の出尽くし感にもつながっているようだ。売上全体では四半期最高だが、人材アウトソーシングサービスにおける販売支援などの売上は伸び悩んでいる。

INPEX<1605>:1335円(-147円)

大幅反落。前日のNY原油相場では、WTI先物8月限は1バレル=100ドルの節目を割り込み、前日比8.2%安の99.50ドルまで下落している。下落率は3月9日以来の大きさとなっている。世界的な景気後退懸念が強まる中で、石油需要の減少を意識する見方が強まっているようだ。他の石油関連株などの下げも目立つほか、資源関連株全般的に売りが波及する形に。

ユニネク<3566>:1196円(+89円)

大幅高。6月の売上高が前年同月比30.1%増の7.40億円になったと発表している。前月の20.3%増から伸び率が拡大した。梅雨明け時期の前倒しで月後半に猛暑日が続き、ファン付き作業服を中心にポロシャツやコンプレッションインナーなど夏向け商材の販売が伸長した。飲食店向けDMカタログの発送でエプロンやシャツ、コックコートなどが好調だったことも売上高の増加を後押しした。

ヘリオス<4593>:352円(+14円)

大幅に続伸。神戸医療イノベーションセンター内の自社向け細胞加工製造用施設が本稼働し、eNK細胞の治験製品の製造に向けた試作製造に着手したと発表している。バイオリアクターを用いた三次元灌流培養法を用い、1回の培養で約1000億個のeNK細胞の製造を見込む。施設の本稼働に伴い、eNK細胞の治験に向けた準備を進めていくとしている。eNK細胞は、固形がんを対象に遺伝子編集技術で特定機能を強化した他家iPS細胞由来のナチュラルキラー細胞。

スマレジ<4431>:1189円(+79円)

大幅に続伸。タブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の6月時点の登録店舗数が前月比1493店増の11万3631店になったと発表している。内訳は、無料プランが927店増の8万8380店、有料プランは566店増の2万5251店。東京都の5日の新型コロナウイルス感染者数が4月28日以来の5000人超となるなどコロナ禍が再拡大していることから、対面接客を抑制したい外食産業の需要拡大が続くと見る向きの買いも入っているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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