注目銘柄ダイジェスト(前場):ビープラッツ、大有機化、SHIFTなど

市況
2022年7月8日 12時02分

大有機化<4187>:2617円(+321円)

大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は33.2億円で前年同期比16.8%増となり、従来予想の29億円を上回る着地に。中間期末配当金は従来計画26円から27円に引き上げ、前年同期末比2円増配となる。通期計画59億円、前期比0.8%増は据え置いているが、上振れ期待が高まる状況に。また、発行済み株式数の1.34%に当たる30万株、6億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は7月8日から9月30日までとしている。

WSCOPE<6619>:1780円(-66円)

大幅続落。韓国子会社の韓国証取株式上場に関する概要を発表している。上場時期は22年8月で、売出株数は165万9656株、新規発行株式数は734万344株としている。時価総額見込みは2700-3400億円のようだ。また、同子会社は25年までに営業利益率30%を超えると見込んでいるもよう。ただ、上場計画が明らかになって以降、同社株は大きく上昇しており、今回の発表が目先の材料出尽くしと意識されている。

キユーピー<2809>:2291円(-85円)

大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は142億円で前年同期比1.8%減益、第1四半期の同6.5%増に対して、3-5月期は同8.1%減益に転じている。市場予想もやや下回ったとみられる。ドレッシングの売上高などが苦戦したようだ。通期予想は売上高を上方修正した一方、原材料費やエネルギー価格上昇などのコストアップで、営業利益は260億円、前期比7.0%減を据え置き。今後も値上げによる数量減への影響懸念を残す形に。

オンワードHD<8016>:250円(-12円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は20.1億円で前年同期比74.8%増益、市況の回復とOMO施策の成果により、国内事業が牽引する形になった。通期予想21億円をほぼ達成する進捗に。ただ、収益水準は四半期ごとの季節性が高い傾向があり、上半期計画の前期比収益改善幅15億円に対して、第1四半期は8.5億円の改善にとどまっており、サプライズは限定的なようだ。一方、6月既存店の鈍化はややマイナス視とみられる。

SHIFT<3697>:19450円(-1320円)

大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は52.8億円で前年同期比99.7%増益となった。通期計画69億円、前期比72.7%増に対する進捗率は76.5%となっている。ただ、3-5月期は14.5億円で前年同期比25.6%増と、上半期の同2.6倍に対して増益率が鈍化する形になっており、ポジティブなインパクトは限定的のようだ。足元で株価の反発色が強まっていたこともあり、目先の出尽くし感につながっている。

ビープラッツ<4381>:1400円(+251円)

一時ストップ高。社内のSaaSサービスやサブスク契約を管理するクラウドサービス「サブかん」をパートナー経由で提供開始すると発表している。当初のパートナーとしてソフトバンク<9434>子会社のSB C&S(東京都港区)やNEC<6701>と契約を締結するという。サブかんは、SaaSサービスやサブスクをオンライン化して一元管理し、外部業者への手配発注業務の自動化などを実現するためのサービス。

3Dマトリクス<7777>:330円(+16円)

大幅に3日続伸。米国子会社3-D Matrix Inc.が消化器内視鏡領域を適応領域とした止血材PuraStatの米国市場での製品販売を自社直販体制で開始したと発表している。PuraStatは米食品医薬品局(FDA)から医療機器(クラスII)での市販前届の承認を受けていた。現在多数の有力病院施設から受注や購入意向が示されており、今後営業チームが順次導入していく。米国での現在の市場規模は120億円程度と推計しているという。

ウェルスナビ<7342>:2006円(+114円)

大幅に反発。千葉銀行<8331>と業務提携契約を締結したと発表している。今秋に同行の顧客向けに全自動資産運用サービス「WealthNavi for 千葉銀行(仮称)」の提供を開始する予定。同サービスは「長期・積立・分散」の資産運用を自動化しており、スマートフォンやパソコンから5つの質問に答えるだけで運用プランを提案してくれるという。地銀大手との提携は将来の利益拡大につながるとの期待から買いが先行しているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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