話題株ピックアップ【夕刊】(3):坪田ラボ、ヘッドウォ、アウン

注目
2022年7月11日 15時21分

■坪田ラボ <4890>  962円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

坪田ラボ<4890>を筆頭に直近IPO銘柄に買いが流入した。全体相場は、参院選での自民党大勝を好感して朝方高く始まったものの、買い一巡後は上値の重い展開。特にグロース株の戻り売りが強く、マザーズ指数は高寄り後早々に上げ幅を縮めた。こうしたなか、値動きの軽い直近IPO銘柄を物色する動きが出ており、なかでも眼科向け医療機器開発の坪田ラボや人工ダイヤモンド製造・販売のイーディーピー<7794>、マイクロ波の産業利用に取り組むマイクロ波化学<9227>といった研究開発型ベンチャーが物色人気となった。このほか、ANYCOLOR<5032>、マイクロアド<9553>、M&A総合研究所<9552>なども高い。

■ヘッドウォータース <4011>  3,875円  +475 円 (+14.0%)  本日終値

ヘッドウォータース<4011>が急反発。前週末8日の取引終了後、米エヌビディア<NVDA>のパートナープログラムである「NVIDIA Metropolis Partner Program」への参加に関する契約をエヌビディアと締結したと発表しており、これが好材料視された。「Metropolis Partner Program」は、インテリジェントビデオ分析プラットフォーム「NVIDIA Metropolis」を利用するパートナーが参画するプログラム。今回の参加を通じてヘッドウォでは、エヌビディアが提供するエッジからクラウド向けのAIプラットフォーム「Metropolis」を活用したさまざまなスマートシティ向けアプリケーションを構築するほか、共同マーケティングも実施するとしている。

■アウンコンサルティング <2459>  173円  +9 円 (+5.5%)  本日終値

アウンコンサルティング<2459>が急騰、高水準の商いをこなし一時23.8%高の203円まで駆け上がる場面があった。きょうは主力銘柄が大きく買い戻され日経平均が大幅高を演じているが、一方で株価低位の材料株の一角にも、個人投資家を中心とした短期資金の流入が活発化している。同社はその象徴として物色人気を集めている。検索連動型広告やSEOコンサルティングなどを展開するが、前週末8日取引終了後に非開示だった22年5月期業績予想を発表、最終損益が400万円の黒字と小幅ながら赤字から脱却を果たしたもよう。また23年5月期見通しについては、市場では越境EC事業の拡大などが寄与して更に収益が改善するとの見方もあり、株高を後押ししている。

■旅工房 <6548>  717円  +32 円 (+4.7%)  本日終値

旅工房<6548>が続伸。前週末8日の取引終了後に発表した5月分の旅行取扱状況速報で、海外旅行、国内旅行及び外国人旅行を合わせた合計取扱額が1億5300万円となり、前年同月比2.7倍となったことが好感された。

■北興化学工業 <4992>  955円  +37 円 (+4.0%)  本日終値

北興化学工業<4992>が大幅高で3日続伸。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年12月~22年5月)連結決算が、売上高267億6300万円(前年同期比12.7%増)、営業利益33億3800万円(同59.1%増)、純利益26億7100万円(同58.8%増)となり、通期計画の営業利益を上回ったことが好感された。国内販売における水稲除草剤や園芸殺虫剤、製造受託における水稲用殺虫殺菌剤などの受注が増えたほか、海外販売におけるアジア向け受注の先行や中南米向けの出荷増などで農薬事業が好調に推移。また、ファインケミカル事業でも主要3分野(樹脂、医農薬及び電子材料)の販売が好調に推移した。なお、22年11月期通期業績予想は、売上高410億円(前期比1.8%増)、営業利益29億円(同1.2%増)、純利益26億5000万円(同9.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■クリアル <2998>  1,052円  +31 円 (+3.0%)  本日終値

クリアル<2998>が3日ぶりに反発。前週末8日の取引終了後、投資用マンションの「GALICIAシリーズ」を展開するBRI(東京都港区)と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。クリアルが運営する不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」に、安定的により多くの案件を供給することを目的としている。

■ライトワークス <4267>  1,889円  +55 円 (+3.0%)  本日終値

ライトワークス<4267>が6日続伸。前週末8日の取引終了後、学習管理システム「CAREERSHIP」が全国共済農業協同組合連合会(JA共済連、東京都千代田区)に採用されたと発表しており、これが好材料視された。JAの共済担当職員の学習プラットフォームとして採用されたという。JA共済連では、教材作成機能「eStudio」を活用して、独自の研修動画コンテンツ・優良事例を紹介する動画・ロールプレイ動画・自己学習のためのコンテンツなどを制作し、各種教材のラインアップを拡充するほか、職員の研修受講状況と知識・スキルの見える化を実現し、一人ひとりに適した指導・支援が行える体制づくりを目指すとしている。

■EAJ <6063>  1,080円  +31 円 (+3.0%)  本日終値

日本エマージェンシーアシスタンス<6063>が3日ぶりに反発。8日の取引終了後、東京検疫所から「検疫手続確認センター業務」を継続受託したと発表しており、これが好材料視された。受託金額は定額分と実費分合わせて約3億8000万円。厚生労働省では、日本到着時の検疫において実施している入国者が提出する出国前検査証明書・個人誓約書・質問票などの書類の確認手続きについて、入国者が出発国にいる段階で、検疫手続確認センターがWEB上で実施する仕組み「ファストトラック」を構築しているが、同社が運営する検疫手続確認センターでアプリなどによる申請受け付けや申請受け付け後の確認業務などを実施するという。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  1,496円  +41 円 (+2.8%)  本日終値

ケンコーマヨネーズ<2915>は反発し年初来高値を更新。前週末8日の取引終了後、10月1日出荷分からマヨネーズなど約1400品目の商品を値上げすると発表しており、これによる採算改善を期待した買いが入った。値上げ率は約1~30%。同社は昨年7月以降マヨネーズなどの値上げを実施してきたが、原材料や資材価格、物流費、エネルギー費などの上昇が続いており、自助努力のみでは吸収することができないと判断したとしている。

■協和コンサルタンツ <9647>  3,730円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値

協和コンサルタンツ<9647>がストップ高の3730円に買われた。前週末8日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(21年12月~22年5月)連結業績について、売上高が41億円から42億9700万円へ、営業利益が3億8000万円から4億7600万円へ、純利益が2億円から2億9700万円へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。連結子会社が担当する情報処理事業で、期内受注高に占める期内完工案件が増加したことが要因としている。なお会計基準の変更に伴い前年同期との増減率は開示していない。

■MrMax <8203>  630円  +16 円 (+2.6%)  本日終値

ミスターマックス・ホールディングス<8203>が反発。前週末8日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況で、既存店売上高が前年同月比1.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気象庁の観測史上で梅雨明けが最も早く、気温も高かったことから、エアコンや扇風機のほか、水泳グッズや日焼け止めなどが伸長した。また、6月9日に第2弾の価格凍結をスタートしたPB商品1000品目が、節約意識の高まりを反映してマヨネーズやティッシュペーパーなど暮らしに欠かせない商品を中心に好調に推移した。なお、全店売上高は同1.6%増だった。

●ストップ高銘柄

キャンバス <4575>  889円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

イーディーピー <7794>  10,320円  +1,500 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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