話題株ピックアップ【夕刊】(3):E・JHD、三光合成、アルー
■E・Jホールディングス <2153> 1,295円 +109 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
E・Jホールディングス<2153>は急反発し年初来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した23年5月期の連結業績予想で、売上高370億円(前期比0.9%増)、営業利益46億円(同2.4%増)、純利益32億円(同2.5%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比7円増の50円としたことが好感されている。期首時点の受注残高は同7.2%減の254億3100万円と減少したものの、経営の安定に必要な繰り越し業務量を有していることに加えて、国内では数年来継続して比較的潤沢な公共事業関係費予算が組まれていることから、引き続き好調な受注環境の継続が見込まれるという。また、海外では新型コロナウイルス感染症によるさまざまな制約が順次緩和されており、受注環境も緩やかながらも徐々に回復する見込みとしている。なお、22年5月期決算は、会計基準の変更に伴い前の期との増減率の開示はないものの、売上高366億6800万円、営業利益44億9100万円、純利益31億2100万円となった。同時に、25年5月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、売上高を380億円から385億円へ、営業利益を46億円から48億5000万円へ引き上げた。好調な受注環境が続く見通しであることに加えて、継続した業務プロセス改革による生産効率の向上などが要因としている。
■三光合成 <7888> 350円 +23 円 (+7.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
三光合成<7888>が大幅反発。12日の取引終了後に発表した23年5月期連結業績予想で、売上高680億円(前期比3.6%増)、営業利益28億円(同10.1%増)、純利益19億円(同4.9%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感された。サプライチェーンの混乱などによる生産調整の影響などは懸念されるものの、付加価値の高い製品や金型の受注活動を積極的に行うとしている。なお、22年5月期決算は、売上高656億6100万円(前の期比19.1%増)、営業利益25億4300万円(同5.5%増)、純利益18億1100万円(同39.1%増)だった。
■アルー <7043> 689円 +40 円 (+6.2%) 本日終値
アルー<7043>が急反発。12日の取引終了後、東京学芸大学と共同研究を開始したと発表しており、これが好感された。東京学芸大学の「学び」と「遊び」がシームレスにつながっている環境を研究する「学びが交錯するラボ」に参加することで大人が学ぶモデルを開発し、偶発的な学びによる人材育成のモデルの開発を行うとしている。
■ランディックス <2981> 2,343円 +120 円 (+5.4%) 本日終値
ランディックス<2981>が反発。12日の取引終了後、アートサブスクリプション事業を運営するArt Technologies(アートテクノロジーズ、東京都中央区)と代理店委託契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。アートテクノロジーの提携する作家の書画、絵画及び彫刻などのアート作品に関する販売・レンタルサービス及びサブスクリプションサービスに関して代理店委託契約を締結。これにより、ランディクスの顧客のニーズが高い絵画などのアート作品をサブスクで提供できるようにする。また、商品の購入は節税効果もあるため、富裕者層の顧客にも喜んでもらえるサービスとしている。
■インターアクション <7725> 1,772円 +44 円 (+2.6%) 本日終値
インターアクション<7725>は3日ぶりに反発。12日の取引終了後に発表した23年5月期の連結業績予想で、売上高76億2300万円(前期比26.7%増)、営業利益22億円(同94.7%増)、純利益14億5900万円(同91.8%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の25円としたことが好感された。イメージセンサ市場が引き続き拡大傾向にあり、主にIoT関連事業において収益性の高い製品の割合が増加する見通しという。また、インダストリー4.0推進事業で新製品の販売を開始する予定であることも寄与する。なお、22年5月期決算は、売上高60億1700万円(前の期比9.2%減)、営業利益11億3000万円(同35.5%減)、純利益7億6100万円(同34.3%減)だった。
■エムビーエス <1401> 509円 +6 円 (+1.2%) 本日終値
エムビーエス<1401>は3日続伸。12日の取引終了後、未定としていた22年5月期の期末一括配当を前の期比2円増の5円にすると発表した。これを受けて、株主還元の姿勢を評価した買いが入ったようだ。
■ERIホールディングス <6083> 1,003円 -147 円 (-12.8%) 本日終値
ERIホールディングス<6083>は急落し、年初来安値更新。12日の取引終了後に23年5月期業績予想を発表。売上高が前期比0.5%減の160億6900万円、営業利益が同13.1%減の16億7300万円となる見通しを示しており、これが嫌気されたようだ。同時に発表した前22年5月期決算は、売上高が前の期比12.2%増の161億4800万円、営業利益が同4.8倍の19億2400万円だった。住宅市場や非住宅市場での新設着工の増加によって確認検査業務が好調だったほか、住宅性能評価業務や省エネ適判業務も伸長した。
■エコス <7520> 2,124円 -217 円 (-9.3%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
エコス<7520>が大幅続落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が売上高316億1800万円(前年同期比8.7%減)、営業利益10億9100万円(同21.6%減)、純利益4億6800万円(同53.7%減)と大幅減益となったことが嫌気された。外出抑制の動きを受けた内食化傾向で高まった食品需要が、まん延防止等重点措置の解除や感染者数の減少傾向を受けて平常に戻りつつあることなどから売上高が減少した。商品調達コストの見直しや在庫効率の改善に注力したものの、売上高の減少を吸収しきれなかった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1380億円(前期比0.3%増)、営業利益50億円(同15.3%減)、純利益30億円(同23.1%減)の従来見通しを据え置いている。
■WACUL <4173> 640円 -36 円 (-5.3%) 本日終値
WACUL<4173>が大幅続落。同社は12日取引終了後に、23年2月期第1四半期(3~5月)の単独決算を発表。営業利益が前年同期比61.3%減の2600万円にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同3.3%減の2億8400万円で着地した。プロジェクト終了月の集中による第1四半期への売り上げ偏重がなくなったことが減収の主な要因。利益面では更なる成長のための人材関連費用が増加したことが影響した。なお、通期業績予想は売上高13億8800万円(前期比27.8%増)、営業利益1億7900万円(同3.3%減)とする従来見通しを据え置いている。
■住江織物 <3501> 1,641円 -47 円 (-2.8%) 本日終値
住江織物<3501>が続落。12日の取引終了後、集計中の22年5月期連結業績について、売上高が839億円から817億円(前の期比2.5%増)へ、営業利益が4億200万円から1億1000万円(同89.5%減)へ、純利益が5億2600万円から2億8100万円(同31.3%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。国内外で半導体・部品供給不足と上海市におけるロックダウン(都市封鎖)に伴う自動車の減産の影響を受けたほか、原油高による原材料やエネルギー価格及び物流費の高騰が利益を圧迫した。
●ストップ高銘柄
メディアリンクス <6659> 166円 +50 円 (+43.1%) ストップ高 本日終値
ガーラ <4777> 610円 +100 円 (+19.6%) ストップ高 本日終値
スパイダープラス <4192> 722円 +100 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース