話題株ピックアップ【昼刊】:ファストリ、Sansan、TKP

注目
2022年7月15日 11時38分

■Sansan <4443>  1,257円  +226 円 (+21.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

14日に決算を発表。「前期経常は2.6倍増で2期ぶり最高益」が好感された。

Sansan <4443> [東証P] が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。22年5月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の9.6億円に急拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新した。8期連続増収となった。なお、23年5月期の業績見通しについては売上高(254億円)、配当(無配)以外は開示しなかった。

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■ティーケーピー <3479>  2,158円  +347 円 (+19.2%)  11:30現在

ティーケーピー<3479>はマドを開けて買われ年初来高値を更新した。14日の取引終了後に23年2月期第1四半期(3~5月)の決算を発表。営業損益が12億1500万円の黒字となり、赤字だった前年同期から黒字転換を果たしたことが好感されているようだ。売上高は前年同期比28.3%増の131億8000万円だった。主力の貸し会議室事業で、これまで実施が控えられてきた会議や研修、イベントの需要を大きく取り込んだ。企業のオフィス縮小化の動きやサテライトオフィス需要の増加に伴い、レンタルオフィス事業も好調だった。

■PR TIMES <3922>  2,347円  +219 円 (+10.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

14日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は9%増益で着地」が好感された。

PR TIMES <3922> [東証P] が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比9.2%増の4.2億円に伸び、3-8月期(上期)計画の6.7億円に対する進捗率は63.4%に達し、5年平均の49.6%も上回った。

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■ファーストリテイリング <9983>  75,950円  +5,820 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

ファーストリテイリング<9983>は急騰。14日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、売上高を2兆2000億円から2兆2500億円(前期比5.5%増)へ、営業利益を2700億円から2900億円(同16.5%増)へ、純利益を1900億円から2500億円(同47.2%増)へ上方修正し、あわせて560円としていた年間配当予想を620円(前期480円)へ引き上げると発表しており、これを好感した買いが流入している。第3四半期の3カ月間の業績が好調で、海外における現地通貨ベースでも想定を上回って進捗していることが要因としている。また、第4四半期業績予想の前提為替レートを従来の1ドル=110円から122円30銭に見直したことも寄与する。なお、第3四半期累計(21年9月~22年5月)決算は、売上高1兆7651億円(前年同期比3.9%増)、営業利益2710億8400万円(同19.0%増)、純利益2378億3600万円(同57.1%増)だった。

■ラクス <3923>  1,827円  +94 円 (+5.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

ラクス<3923>は5日ぶりに反発。14日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比34.0%増の21億3700万円となったことが好感されている。主力のクラウド事業が同35.3%増、IT人材事業が同29.0%増とともに好調を継続した。

■日野自動車 <7205>  734円  +29 円 (+4.1%)  11:30現在

日野自動車<7205>は続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「燃費試験の不正を受けて3月から出荷を停止していた大型トラックの生産を再開したことが14日わかった」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、古河工場(茨城県古河市)で大型トラック「日野プロフィア」の生産を再開したという。同トラックは国土交通省から販売に必要な型式指定の取り消し処分を受けているが、同社では原因を調査する特別調査委員会からの報告を8月に受けたあと型式指定の再申請手続きに着手する予定で、型式指定の再取得後に早期に出荷を再開できるようにするとしている。

■任天堂 <7974>  61,830円  +1,740 円 (+2.9%)  11:30現在

任天堂<7974>が5日続伸している。14日の取引終了後、CGアニメーションを含む映像コンテンツの企画・制作を行うダイナモピクチャーズ(東京都千代田区)の全株式を10月3日付で取得し、子会社化すると発表しており、これが好感されている。グループの映像コンテンツの企画・制作体制を強化するのが狙いで、子会社化後にはグループのIPの映像コンテンツを継続的に制作することを目的に「ニンテンドーピクチャーズ」に商号変更する予定という。なお、同件が23年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■オプティム <3694>  796円  +17 円 (+2.2%)  11:30現在

オプティム<3694>が反発している。14日の取引終了後、誰でも簡単に平面図、縦断図、横断図を作図するための図形データ作成が可能な図化アプリ「OPTiM Geo Design」を発表したことが好感されている。同アプリを利用することで、測量データから平面図や縦断図、横断図作成まで、より簡単に行えるという。なお、同アプリはスマホ3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」の無料オプションという。

■関西電力 <9503>  1,393円  +24 円 (+1.8%)  11:30現在

関西電力<9503>、九州電力<9508>が年初来高値更新となっているほか、電力株全般が幅広く買われている。岸田首相が前日14日の記者会見で、今冬に最大9基の原発を稼働させる方針を表明した。定期検査などで現在停止している原発が冬に再稼働する見通しにあり、現在稼働中のものとあわせて9基稼働は達成できる見通しにあるが、首相が明言したことで改めて原発再稼働への思惑が高まっているようだ。会見では、あわせて火力発電を追加的に10基確保するよう指示したことも明らかにしている。きょうの電力株は総じて高いが、全体軟調地合いということもあって買い一巡後に上値を買い進む動きは限定的となっている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,180円  +20 円 (+0.6%)  11:30現在

ジェイ・エス・ビー<3480>がしっかり。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を14万株(発行済み株数の1.33%)、または4億円としており、取得期間は7月15日から10月31日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■ダイト <4577>  2,648円  -184 円 (-6.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位

14日に決算を発表。「今期経常は32%減益へ」が嫌気された。

ダイト <4577> [東証P] が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。22年5月期の連結経常利益は前の期比10.9%増の67.2億円に伸びたが、23年5月期は前期比31.6%減の46億円に落ち込む見通しとなった。

⇒⇒ダイトの詳しい業績推移表を見る

■日本エスコン <8892>  746円  -34 円 (-4.4%)  11:30現在

日本エスコン<8892>が続落している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「金融庁は中部電力系の不動産投資信託(REIT)運用会社、エスコンアセットマネジメント(東京・港)に3カ月間の業務停止命令を出す方針を固めた」と報じられたことを受けて、エスコンジャパンリート投資法人<2971>及びその親会社である日エスコンともに売られている。記事によると、REITに親会社の持つ不動産を高値で買わせるために鑑定会社に高い価格を提示するよう働きかけたとしている。報道を受けて日エスコンは「当社及び投資法人並びに資産運用会社が発表したものではない。同資産運用会社に関して6月17日付で証券取引等監視委員会より内閣総理大臣及び金融庁長官に対して行政処分を行うよう勧告されたことは事実だが、現時点で行政処分に関して通知を受けた事実はない」とのコメントを発表している。

■三菱UFJ <8306>  701.2円  -17.6 円 (-2.5%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが安い。14日に発表された4~6月期のJPモルガン<JPM>の連結純利益は前年同期比28%減とさえない内容となった。手数料収入が低調で、景気後退リスクが高まるなか貸倒引当金の積み増しを行ったことなどが響いた。前日のニューヨーク市場ではJPモルガンのほかバンカメ<BAC>などの銀行株が下落した。これを受け、この日の東京市場でもメガバンクに売りが膨らんでいる。

■東京エレクトロン <8035>  43,240円  -450 円 (-1.0%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株は朝高後、値を消す展開。14日に発表された台湾積体電路製造(TSMC)ADR<TSM>の4~6月期決算は、純利益が四半期ベースで過去最高を更新。世界的な半導体不足が追い風となった。このTSMCの好決算を受け、前日のニューヨーク市場で主要な半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇した。こうしたなか、東京市場でも東エレクなど半導体関連株が値を上げて始まったが、上値は重く買い一巡後はマイナス圏に転じている。

■ソーシャルワイヤー <3929>  381円  +80 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在

ソーシャルワイヤー<3929>が急伸し、ストップ高まで買われている。同社はきょう、グループ会社でクラウド翻訳とAI翻訳事業を展開するトランスマートの直近3カ月(4月18日~6月17日)の売上高が前年同期比で約6倍、前の四半期(2月18日~4月17日)に比べ約4倍になったと発表しており、これが材料視されているようだ。外国人観光客に対する入国制限の緩和で、インバウンド関連翻訳業務の依頼が急増しているという。また、ニーズの高まりを受け、ネイティブ翻訳者が英語文章の校正を行う「英語ネイティブチェックサービス」の提供を開始したことも明らかにしている。

●ストップ高銘柄

キャンバス <4575>  999円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

ワンダープラネット <4199>  3,360円  +504 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

24セブン <7074>  570円  -100 円 (-14.9%) ストップ安売り気配   11:30現在

関通 <9326>  595円  -100 円 (-14.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、2銘柄

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