話題株ピックアップ【夕刊】(2):クリレスHD、オプティム、JSB

注目
2022年7月15日 15時15分

■クリレスHD <3387>  959円  +18 円 (+1.9%)  本日終値

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は3日続伸で年初来高値を更新。14日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高262億4300万円(前年同期比47.9%増)、営業利益51億6600万円(同3.4倍)、純利益34億2200万円(同3.2倍)と大幅増益となったことが好感された。まん延防止等重点措置が3月21日に解除されたことを受けて、既存店売上高が回復に向かっていることが牽引した。また、コロナ禍で培った筋肉質なコスト構造の維持・継続により、原価・人件費などが想定の範囲にとどまったことや、協力金・雇用調整助成金などが想定よりも上振れしたことも寄与した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1150億円(前期比46.8%増)、営業利益73億円(同4.4%減)、純利益45億円(同24.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■オプティム <3694>  787円  +8 円 (+1.0%)  本日終値

オプティム<3694>が反発。14日の取引終了後、誰でも簡単に平面図、縦断図、横断図を作図するための図形データ作成が可能な図化アプリ「OPTiM Geo Design」を発表したことが好感された。同アプリを利用することで、測量データから平面図や縦断図、横断図作成まで、より簡単に行えるという。なお、同アプリはスマホ3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」の無料オプションという。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,185円  +25 円 (+0.8%)  本日終値

ジェイ・エス・ビー<3480>がしっかり。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を14万株(発行済み株数の1.33%)、または4億円としており、取得期間は7月15日から10月31日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■ダイト <4577>  2,634円  -198 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

14日に決算を発表。「今期経常は32%減益へ」が嫌気された。

ダイト <4577> [東証P] が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。22年5月期の連結経常利益は前の期比10.9%増の67.2億円に伸びたが、23年5月期は前期比31.6%減の46億円に落ち込む見通しとなった。

⇒⇒ダイトの詳しい業績推移表を見る

■日本エスコン <8892>  750円  -30 円 (-3.9%)  本日終値

日本エスコン<8892>が続落。きょう付の日本経済新聞朝刊で「金融庁は中部電力系の不動産投資信託(REIT)運用会社、エスコンアセットマネジメント(東京・港)に3カ月間の業務停止命令を出す方針を固めた」と報じられたことを受けて、エスコンジャパンリート投資法人<2971>及びその親会社である日エスコンともに売られた。記事によると、REITに親会社の持つ不動産を高値で買わせるために鑑定会社に高い価格を提示するよう働きかけたとしている。報道を受けて日エスコンは「当社及び投資法人並びに資産運用会社が発表したものではない。同資産運用会社に関して6月17日付で証券取引等監視委員会より内閣総理大臣及び金融庁長官に対して行政処分を行うよう勧告されたことは事実だが、現時点で行政処分に関して通知を受けた事実はない」とのコメントを発表している。

■三菱UFJ <8306>  700.8円  -18 円 (-2.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが安い。14日に発表された4~6月期のJPモルガン<JPM>の連結純利益は前年同期比28%減とさえない内容となった。手数料収入が低調で、景気後退リスクが高まるなか貸倒引当金の積み増しを行ったことなどが響いた。前日のニューヨーク市場ではJPモルガンのほかバンカメ<BAC>などの銀行株が下落した。これを受け、この日の東京市場でもメガバンクに売りが膨らんでいる。

■東京エレクトロン <8035>  43,040円  -650 円 (-1.5%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株は朝高後、値を消す展開。14日に発表された台湾積体電路製造(TSMC)ADR<TSM>の4~6月期決算は、純利益が四半期ベースで過去最高を更新。世界的な半導体不足が追い風となった。このTSMCの好決算を受け、前日のニューヨーク市場で主要な半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇した。こうしたなか、東京市場でも東エレクなど半導体関連株が値を上げて始まったが、上値は重く買い一巡後はマイナス圏に転じている。

■不二越 <6474>  3,530円  -50 円 (-1.4%)  本日終値

不二越<6474>は反落。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年12月~22年5月)連結決算は、売上高1220億9200万円(前年同期比9.0%増)、営業利益81億円(同25.9%増)、純利益58億3000万円(同30.3%増)と大幅営業増益となったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。部品事業は、建設機械・産業機械・市販分野で需要が回復・拡大し、売上高は伸びたものの、原材料価格の高騰の影響などを受けて減益を余儀なくされた。ただ、機械工具事業は産業機械・市販分野で需要回復が進む工具と、電機・電子分野を中心としたロボット需要の拡大により好調に推移したほか、特殊鋼需要の回復と販売価格の引き上げなどにより、その他事業の採算も改善した。なお、22年11月期通期業績予想は、売上高2500億円(前期比9.1%増)、営業利益170億円(同15.5%増)、純利益110億円(同10.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソーシャルワイヤー <3929>  381円  +80 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値

ソーシャルワイヤー<3929>が急伸。同社はきょう、グループ会社でクラウド翻訳とAI翻訳事業を展開するトランスマートの直近3カ月(4月18日~6月17日)の売上高が前年同期比で約6倍、前の四半期(2月18日~4月17日)に比べ約4倍になったと発表しており、これが材料視されたようだ。外国人観光客に対する入国制限の緩和で、インバウンド関連翻訳業務の依頼が急増しているという。また、ニーズの高まりを受け、ネイティブ翻訳者が英語文章の校正を行う「英語ネイティブチェックサービス」の提供を開始したことも明らかにしている。

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