話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベイカレント、東エレク、エアトリ

注目
2022年7月20日 15時13分

■ベイカレント <6532>  38,750円  +2,150 円 (+5.9%)  本日終値

ベイカレント・コンサルティング<6532>が急反発。同社はIT分野に強みを持つ総合コンサルティング企業。この日は全体相場が急伸するなか、株価が割安圏にあるグロース系銘柄を見直す動きに乗っている。岩井コスモ証券は19日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価は5万円(従来5万6500円)とした。第1四半期(3~5月)の単独営業利益は前年同期比30.7%増の65億2600万円と好調。企業からのデジタルトランスフォーメーション(DX)などに関わるコンサルティング需要が堅調に推移している。同証券では、23年2月期通期の同利益は会社予想の260億円(前期比20.8%増)に対して300億円への増額修正を予想。業績の順調さを確認できたことが、株価の支援材料になると指摘している。

■東京エレクトロン <8035>  45,100円  +2,100 円 (+4.9%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株は軒並み高。19日の米株式市場で主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.6%高と急上昇した。NYダウが大幅高となり市場にリスクオンの動きが強まるなか、大きく売り込まれた半導体関連株を見直す動きが日米ともに強まっている。

■エアトリ <6191>  2,380円  +104 円 (+4.6%)  本日終値

エアトリ<6191>は続伸。19日の取引終了後、子会社のエアトリインターナショナルが阪急阪神ホールディングス<9042>傘下の阪急交通社と海外旅行領域で業務提携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携により、アフターコロナの海外旅行需要の増加に備え、「エアトリ」の販売網を強化するとともに企業価値向上を図るもの。エアトリインターナショナルは総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の海外ツアーで阪急交通社の海外個人旅行商品(e-very)を掲載する。また、阪急交通社の運営サイトでは、エアトリインターナショナルが強みを持つ海外航空券、海外航空券+ホテル(エアトリプラス)及び海外ホテルを掲載する。なお、エアトリグループの業績に与える影響は、今後の取り組みの進捗によるとしている。

■IDOM <7599>  748円  +30 円 (+4.2%)  本日終値

IDOM<7599>は大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1500円から1600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、大型店モデルが軌道に乗り、今後は「成長」と「安定」が両立する新たな利益拡大ステージに入ると指摘。大型店展開により付帯売り上げが増えていることや整備工場の立ち上げが順調なことから小売台粗利を引き上げることを主因に、23年2月期営業利益予想を155億円から165億円へ、24年2月期を同155億円から163億円へ上方修正している。

■NexTone <7094>  3,200円  +110 円 (+3.6%)  本日終値

NexTone<7094>が3日ぶりに反発。19日の取引終了後、23年3月期第1四半期末(6月30日)時点の著作権管理楽曲数と取り扱い原盤数を発表しており、著作権管理楽曲数が30万363曲と3月末時点から1万9249曲増加したことが好感された。また、音楽・映像コンテンツのデジタルコンテンツディストリビューション業務の取り扱い原盤数は93万4416原盤と3月末時点から3万4365原盤増加しており、取扱高の基礎となる著作権管理楽曲数と取り扱い原盤数がともに増加したことで、業績への貢献が期待されている。

■日本エム・ディ・エム <7600>  1,680円  +50 円 (+3.1%)  本日終値

日本エム・ディ・エム<7600>が高い。19日の取引終了後、米国子会社製造の脊椎ケージ「Vusion Ti3D ARC ケージ」の薬事承認を取得し、順次販売を開始すると発表しており、これが好材料視された。同製品は、脊椎固定術の際に使用される椎体間固定用インプラントで、既存製品である「Vusion Ti 3D ケージ」と同一のチタン合金の積層造形により製造される経椎間孔腰椎椎体間固定術(TLIF)用脊椎ケージ。同社では同製品の投入により、脊椎疾患の適応症例が拡大することになり、国内における脊椎関連製品の販売拡大が期待できるとしている。

■ブリヂストン <5108>  5,275円  +148 円 (+2.9%)  本日終値

ブリヂストン<5108>が続伸。同社は19日、自動運転ソフトウェアを開発するティアフォー(名古屋市中村区)に出資したと発表しており、これが好材料視された。ティアフォーは、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発をリードし、さまざまなパートナーに対して自動運転車両の開発及び運営に必要なソリューションを提供。ブリジストンは今回のパートナーシップにより、自動運転技術・ノウハウを取り入れたモビリティーの安全性や生産性の向上に貢献するタイヤ技術や、次世代のモビリティーソリューションなどの開発加速を見込んでいる。

■豊田自動織機 <6201>  8,310円  +210 円 (+2.6%)  本日終値

豊田自動織機<6201>は3日続伸。同社は19日、フォークリフトなどの産業車両の国内販売価格を10月17日から値上げすると発表しており、これが好感された。フォクリフトは7.0%、ショベルローダーや搬送機器・けん引車などは5.0~15.0%値上げする。世界的なサプライチェーンの混乱などによる、継続的な各種原材料価格の高騰や物流コスト上昇は、企業努力で吸収可能な範囲を超えており、やむを得ず価格改定を実施するとしている。

■ミルボン <4919>  5,190円  +130 円 (+2.6%)  本日終値

ミルボン<4919>は反発。同社はきょう、基幹工場であるゆめが丘工場(三重県伊賀市)において、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)サプライチェーン認証を取得したと発表した。同社では、持続可能なパーム油の調達に取り組み、2030年までに同社製品におけるRSPO認証パーム油の採用率100%を目標としている。

■ダイセキ <9793>  3,820円  +80 円 (+2.1%)  本日終値

ダイセキ<9793>は続伸。19日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の0.80%)、または14億9600万円とする自社株を、20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。企業環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行ためという。

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