話題株ピックアップ【夕刊】(3):ベステラ、アーレスティ、イード

注目
2022年7月20日 15時17分

■ベステラ <1433>  1,155円  +49 円 (+4.4%)  本日終値

ベステラ<1433>が急伸。午前11時過ぎに、保有する国内陸上風力発電設備の解体工事事業における「発電用風車設備解体に関する特許技術」に関して、日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)と実施許諾契約を締結したと発表しており、これが好感された。同技術は、ブレード(羽根)を撤去した風力発電設備のタワーの根元を切断し、予め盛り土した場所に転倒させるというもので、従来工法で必要な大型クレーン関連の費用を削減できるメリットがある。両社は同契約により、風力発電設備の解体工事事業における協力体制を強化するとともに、ベステラが有する設備解体技術と日立パワーソリューションズが有する風力発電設備の建設や保守に関するさまざまなノウハウを組み合わせることで、風力発電設備の円滑なリプレースを推進するとしている。

■アーレスティ <5852>  373円  +7 円 (+1.9%)  本日終値

アーレスティ<5852>が反発。19日の取引終了後、ジーテクト<5970>と車体部品とEV関連部品における共同開発を行うことで基本合意したと発表しており、これが好材料視された。両社は、軽量化の観点からアルミ素材の可能性に着目しており、それぞれの技術領域の知見を補完し合うことで、車体部品及びEV関連部品の開発を進めるとしている。

■イード <6038>  823円  +13 円 (+1.6%)  本日終値

イード<6038>が続伸。19日の取引終了後、集計中の22年6月期連結業績について、営業利益が6億円から6億6000万円(前の期比45.4%増)へ、純利益が4億1000万円から4億5000万円(同3.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新収益認識基準の適用による影響が想定よりも大きく、売上高は57億円から56億円(同3.6%増)へ下振れた。ただ、1年の中で最も閑散期にあたることや翌期に向けた戦略投資的な費用の支出が集中することから、前回予想では第4四半期における利益の縮小を想定していたが、CP(クリエイタープラットフォーム)及びCS(クリエイターソリューション)の両事業とも好調を維持したことが利益を押し上げた。

■アドバンスト・メディア <3773>  764円  +10 円 (+1.3%)  本日終値

アドバンスト・メディア<3773>が3日ぶりに反発。この日午前中、コンタクトセンター向けAI音声認識ソリューション「AmiVoice Communication Suite」が、りらいあコミュニケーションズ<4708>に採用されたと発表しており、これが好感された。「AmiVoice Communication Suite」は、業界シェアトップクラスの音声認識エンジンAmiVoiceを組み込んだコンタクトセンター向けAI音声認識ソリューション。りらいあでは、オペレーションサービスの標準機能とすることを視野に導入を開始するとしている。

■松屋アールアンドディ <7317>  1,255円  +14 円 (+1.1%)  本日終値

松屋アールアンドディ<7317>が3日続伸。19日の取引終了後、経済産業省の「地域新成長産業創出促進事業費補助金(地域デジタルイノベーション促進事業)」に係る事業者に採択されたと発表しており、これが好材料視された。同補助金事業は、地域の特性や強みとデジタル技術をかけ合わせ、新たなビジネスモデルの構築に向けて地域企業などが行う実証事業に要する費用を補助することで、地域発のデジタルイノベーションの先進事例の創出・普及を目的としたもの。同社が行う「リハビリテーションのデジタル化による生産性の向上と健康寿命の延伸」事業では、同社のリハビリテーションロボットを高齢者が多い地域にて導入し、アナログからデジタルへの移行による科学的・効率的なリハビリテーションの提供、新規リハビリテーション利用者の拡大及びデジタル活用できる人材育成の効果検証を行うという。

■サンオータス <7623>  407円  +4 円 (+1.0%)  本日終値

サンオータス<7623>が高い。19日の取引終了後、京浜急行電鉄<9006>との間で新たに「新モビリティを活用した沿線エリアの回遊性活性化連携協定」を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。昨年3月に締結した業務提携基本協定で三浦半島での地域活性化や観光振興などに取り組んできたが、今回の連携協定締結によって対象エリアを京急電鉄沿線全域に拡張するという。また、観光需要にとどまらず、日常利用の移動手段まで利用範囲を広げ、連携して利便性の向上とともに新たな移動手段の構築を図っていくとしている。

■いい生活 <3796>  362円  +2 円 (+0.6%)  本日終値

いい生活<3796>は続伸。19日の取引終了後に発表した6月度の月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が前年同月比6.9%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同6.0%増、ソリューション売り上げも同10.0%増と伸長した。

■ナノキャリア <4571>  195円  -80 円 (-29.1%) ストップ安   本日終値

ナノキャリア<4571>がストップ安。この日の寄り前、同社が国内開発を担当する遺伝子治療薬「VB-111」について、プラチナ製剤抵抗性の再発卵巣がんを対象とした国際共同第3相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表しており、これが嫌気された。同治験はイスラエルのVBLセラピューティクス社と共同で進めていたが、結果を受けて終了に向けた手続きを進めるという。また、今後は転移性の大腸がん及び悪性膠芽腫を対象として実施中の第2相臨床試験のデータを検討し、開発方針を検討していくという。なお、23年3月期業績への影響はないとしている。

■木村化工機 <6378>  685円  -67 円 (-8.9%)  本日終値

木村化工機<6378>は急落。19日の取引終了後、日本原子力研究開発機構原子力科学研究所の定常臨界実験装置(STACY)施設の機器製作に関して不適合があったと発表しており、先行き不透明感を嫌気した売りが出たようだ。同社は、元請負人である富士電機<6504>から定常臨界実験装置の更新改造工事の一部を受注し、ダンプ槽の支持脚(炭素鋼製)を製作している。これについて原子力機構の工場立会検査を受検したところ、原子力機構と富士電機が今年2月に材料確認検査を行ったものと異なる部材が取り付けられているとの指摘を受けたという。原因は現在調査中としており、今後独立した専門家を含めた調査委員会を設けて調査を行うなど原因究明や再発防止対策を進めていくとしている。

■光・彩 <7878>  2,905円  -205 円 (-6.6%)  本日終値

光・彩<7878>は大幅安。19日の取引終了後に株主優待制度を廃止すると発表しており、これが売り材料視されたようだ。2023年1月末の株主優待から廃止する。株主優待の維持のために費用や手間がかかること、優待品が同社を代表する製品ではないことなどを理由に挙げている。会社側では、株主優待を廃止して本業に注力し、別の形で株主への還元を行うとしている。

●ストップ高銘柄

中央製作所 <6846>  1,529円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

キャンバス <4575>  831円  -150 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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