本日注目すべき【好決算】銘柄 川崎汽、ディスコ、JIA (21日大引け後 発表分)

注目
2022年7月22日 7時01分

21日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

川崎汽 <9107> [東証P]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の4700億円→7000億円に48.9%上方修正。従来の28.5%減益予想から一転して6.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ドライバルクおよび製品物流部門で、堅調な輸送需要と市況が見込まれることに加え、旺盛な貨物需要や市況を背景に、持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスの業績が想定を上回ることが要因。

CCT <4371> [東証G]  ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.6億円→11.2億円に29.7%上方修正。増益率が59.0%増→2.1倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。スーパーゼネコンや大手システムインテグレータの大口顧客からの受注が計画を上回るペースで拡大し、売上高が計画を11.8%も上回ることが利益を押し上げる。

併せて、ミスミグループ本社 <9962> [東証P]と合弁会社を設立すると発表。

ディスコ <6146> [東証P]  ★非開示だった上期経常は30%増で2期連続最高益、56円増配へ

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比54.3%増の227億円に拡大して着地。半導体メーカーの設備投資意欲が底堅く推移するなか、精密加工装置の高水準な出荷が続いたことが寄与。消耗品の精密加工ツールが堅調だったことに加え、為替の円安進行も追い風となった。

併せて、非開示だった上期(4-9月)の同利益は前年同期比30.3%増の520億円と2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しを示した。業績好調に伴い、未定としていた上期配当を255円(前年同期は199円)実施する方針とした。

JIA <7172> [東証P]  ★今期経常を一転68%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の34.8億円→79億円に2.3倍上方修正。従来の26.0%減益予想から一転して67.9%増益を見込み、一気に4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。第1四半期に予定していたJIA Aviation Financeの合弁事業開始が遅れ、下期の商品出資金販売額は計画を下回るものの、急激な円安進行で為替差益が膨らむことが利益を大きく押し上げる。

郵船 <9101> [東証P]  ★今期経常を一転4%増益に上方修正・最高益更新へ

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の7600億円→1兆400億円に36.8%上方修正。従来の24.2%減益予想から一転して3.7%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。旺盛な貨物需要が継続するなか、持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスの業績が想定を上回ることが寄与。航空運送事業と物流事業の採算向上に加え、好調なドライバルク市況や為替の影響で不定期専用船事業の収支が良化することも上振れに貢献する。

商船三井 <9104> [東証P]  ★今期経常を35%上方修正

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の5250億円→7100億円に35.2%上方修正。減益率が27.3%減→1.6%減に縮小する見通しとなった。持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスで、荷動きとスポット賃率が想定を上回る水準で推移していることが寄与。堅調なドライバルク船・自動車船市況に加え、想定為替レートを円安方向へ見直したことも上振れの要因となる。

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