日電産に再評価余地、国内有力証券は目標株価1万150円に引き上げ
日本電産<6594>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断「B+」を継続するとともに、目標株価を9950円から1万150円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結業績は、営業利益が前年同期比0.2%増の446億6000万円、純利益は同23.5%増の413億2100万円となった。純利益は円安効果で大幅増益となったが、営業利益は原燃料高が円安メリットを打ち消しており、対中間期ベースでの進捗率は5割未満にとどまった。車載事業と家電・商業・産業事業が低調で、完全復調にはもう少し時間がかかるとみている。もっとも、業績悪化には歯止めはかかっており、株価は年初から大きく下げていることからリバウンド局面は継続すると予想している。