話題株ピックアップ【夕刊】（3）：クラウディア、巴川紙、ｆｏｎｆｕｎ
■クラウディア <3607> 293円 +51 円 (+21.1％) 本日終値
クラウディアホールディングス<3607>が後場急伸。午後２時ごろ、未定としていた２２年８月期の期末配当予想で３円を実施すると発表しており、２期ぶりの復配を好感する買いが入った。また、株主優待に関しても一部廃止していた株主優待制度を再開すると発表しており、現在は１００株以上を保有する株主に対して一律で優待券を１枚贈呈しているが、保有株数に加えてクオカードを５００円から３０００円分贈呈するとしている。
■巴川製紙所 <3878> 677円 +42 円 (+6.6％) 本日終値
巴川製紙所<3878>が後場急伸。同社はきょう午後２時ごろに、２３年３月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の１０億円から１５億円（前期比２４．３％減）に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも従来の３３５億円から３４５億円（同５．２％増）に上方修正。原材料やエネルギー価格が高騰しているものの、価格転嫁によりコストアップの吸収を着実に進めていることに加え、半導体やトナーの事業環境が当初想定以上に好調に推移していることが主な要因だとしている。
■ｆｏｎｆｕｎ <2323> 335円 +20 円 (+6.4％) 一時ストップ高 本日終値
ｆｏｎｆｕｎ<2323>が後場急伸。この日、子会社ＦｕｎＦｕｓｉｏｎが、企業や自治体にあったデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）ソリューションを提供するＩＴ販促の総合商社であるクラブネッツ（東京都渋谷区）と業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、店舗企業の販促活動における、更なるモバイルプロモーションの強化を目的としたもの。提携によりクラブネッツが提供する「ＬＩＮＥを活用した顧客ソリューション」と、ＦｕｎＦｕｓｉｏｎが提供する「ｆｏｎｆｕｎＳＭＳ」の２方向からターゲット層へアプローチできるようになり、サービスを組み合わせることで、ＬＩＮＥ公式アカウントの「友だち」へはＬＩＮＥを通じた情報発信、「友だちではないユーザー」に対してはＳＭＳ通知といった幅広い販促活動が可能になるとしている。
■エルテス <3967> 995円 +54 円 (+5.7％) 本日終値
エルテス<3967>はカイ気配スタートで一時４ケタ大台を回復、戻り足を加速させている。同社はＳＮＳ上での風評被害など企業のネットリスク管理支援事業を主力展開している。２１日取引終了後、同社の連結子会社であるＪＡＰＡＮＤＸがバンズ保証（東京都渋谷区）の全株式およびバンズシティのプロパティ・マネジメント事業を取得することを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。今回の取得に合わせて同社は２３年２月期業績予想の上方修正が想定されるとしていることも物色人気を後押ししている。
■識学 <7049> 805円 +18 円 (+2.3％) 本日終値
識学<7049>が４日続伸。２１日の取引終了後、子会社の識学２号ファンドを通じて半導体ベンチャーのナノブリッジ・セミコンダクター（茨城県つくば市）に出資したと発表しており、これが好材料視された。ナノブリッジ社は、ＮＥＣ<6701>からスピンオフした企業で、独自の半導体技術である原子スイッチ搭載型ＦＰＧＡ「ナノブリッジ」の回路設計・製造受託を行っている。従来のＦＰＧＡと比較して約１０倍まで電力効率を高めることができるほか、不揮発性のスイッチである原子スイッチを用いることでＩｏＴセンサーや自動車のような作動と停止を繰り返すものに有効であるとしている。また、将来的には、ＩｏＴデバイスや自動車などの多品種少量生産でさまざまな製品ニーズを抱える低消費電力品への応用などでより多くの市場ニーズを獲得することができるとして、ナノブリッジ社の成長可能性は高いと判断したという。なお、識学２号ファンドの持ち分比率は約５％としている。
■あんしん保証 <7183> 270円 +2 円 (+0.8％) 本日終値
あんしん保証<7183>は３日続伸。２１日の取引終了後、ＪＲ東日本<9020>グループのビューカードと業務提携契約を締結し、保証商品の開発・販売を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回の提携により、不動産賃貸借における入居者の賃料などの建て替えを両社で行い、カードデフォルトまでにカード決済をした賃料などをビューカード、デフォルト後以降をあんしん保証が立て替えることで明け渡し完了までの賃料などの支払いをサポートする。まずはＪＲ東日本グループのジェイアール東日本都市開発の保有物件を対象に販売を開始するという。
■藤商事 <6257> 862円 +6 円 (+0.7％) 本日終値
藤商事<6257>は４日続伸。午前１１時３０分ごろ、新製品パチンコ遊技機「Ｐシンデレラブレイド」を発売し、９月上旬から全国のパチンコホールに導入する予定と発表しており、これが好感された。「Ｐシンデレラブレイド」は、パチスロ遊技機で人気を博している「シンデレラブレイド」をモチーフにしたもので、通常時に敵襲ピンチを回避しながら、３６ゲームの完走を目指す業界初となるゲーム性が注目ポイントとしている。
■オークファン <3674> 522円 +3 円 (+0.6％) 本日終値
オークファン<3674>が３日続伸。午後１時ごろ、売掛金早期回収サービス「ハヤメル」やＢｔｏＢ後払いサービス「オクラス」など、企業のキャッシュフロー改善サービスを提供するＰａｙｍｅｎｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙと業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携により、オークファン１００％子会社のＳｙｎａＢｉｚが運営する国内最大級のＢｔｏＢ卸モール「ＮＥＴＳＥＡ（ネッシー）」の登録企業のキャッシュフロー手段を増やし、流通の最大化を目指すとしている。
■小松ウオール工業 <7949> 1,936円 -124 円 (-6.0％) 本日終値 東証プライム 下落率5位
小松ウオール工業<7949>が急反落。２１日の取引終了後に２３年３月期第１四半期（４～６月）の決算を発表し、営業損益が６０００万円の赤字（前年同期は損益トントン）で着地したことが嫌気されたようだ。原材料価格の上昇による影響を大きく受けた。可動間仕切りが引き続き好調に推移したほか、移動間仕切りも復調に転じ、売上高は前年同期比３．８％増の７３億５３００万円と増加した。なお、通期見通しは据え置いた。
●ストップ高銘柄
オーバル <7727> 602円 +100 円 (+19.9％) ストップ高 本日終値
ナカボーテック <1787> 6,080円 +1,000 円 (+19.7％) ストップ高 本日終値
ジオコード <7357> 717円 +100 円 (+16.2％) ストップ高 本日終値
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース