話題株ピックアップ【昼刊】:WSCOPE、KOA、インソース

注目
2022年7月26日 11時40分

■ダブル・スコープ <6619>  1,996円  +278 円 (+16.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ダブル・スコープ<6619>は急伸。25日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を380億円から440億円(前期比46.8%増)へ、営業利益を50億円から55億円(同2.9倍)へ、純利益を14億円から30億円(前期29億4300万円の赤字)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入している。上期において、民生系用途及び車載系用途ともに主要顧客の需要が安定して伸び販売数量が計画を上回ったことに加え、継続して取り組む生産性の改善が進んでいることが要因としている。また、為替レートが想定より円安となったことにより、為替評価差益を営業外収益として計上することや、第3四半期以降に順次新設のコーティングラインの稼働が始まることで、需要の高まるコーティングセパレーターの販売拡大が寄与する。

■KOA <6999>  1,954円  +263 円 (+15.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

KOA<6999>が急反騰して一時、前日比328円(19.4%)高の2019円に買われ18年9月以来3年10カ月ぶりの高値水準に買われている。25日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を713億円から728億円(前期比12.1%増)へ、営業利益を64億円から98億円(同71.3%増)へ、純利益を50億円から74億円(同55.1%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各20円の年40円を予定していた配当予想を中間・期末各25円の年50円にすると発表したことが好感されている。自動車向け市場において半導体不足による生産制約や上海市のロックダウンの影響により需要は弱含みで推移するものの、為替レートの円安影響や製品ミックス効果、原価改善などが寄与する。なお、想定為替レートは1ドル=110円から120円へ見直している。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高186億4900万円(前年同期比16.8%増)、営業利益26億7500万円(同39.0%増)、純利益23億4800万円(同65.9%増)だった。中国・米国を中心に自動車向けが伸長した。

■インソース <6200>  2,541円  +241 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

25日に決算を発表。「今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。

インソース <6200> [東証P] が7月25日大引け後(17:00)に決算を発表。22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比37.9%増の24.1億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の26億円→31.9億円(前期は24.1億円)に22.7%上方修正し、増益率が7.6%増→32.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

⇒⇒インソースの詳しい業績推移表を見る

■アンビスHD <7071>  4,935円  +370 円 (+8.1%)  11:30現在

25日に業績修正を発表。「今期最終を20%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。

アンビスホールディングス <7071> [東証S] が7月25日大引け後(16:30)に業績修正を発表。22年9月期の連結最終利益を従来予想の33億円→39.7億円(前期は26.2億円)に20.4%上方修正し、増益率が25.7%増→51.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

⇒⇒アンビスHDの詳しい業績推移表を見る

■大阪チタ <5726>  3,045円  +219 円 (+7.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が大幅高、一時フシ目の3000円大台回復を果たした。高品質の金属チタンで世界トップの商品シェアを誇るが、チタン鉱石の需給逼迫を背景としたチタン価格の上昇が同社の収益改善につながっている。スポンジチタンの在庫調整が進展し、需給改善が進んでいることもポイント。株式需給面では信用取組が売り買いガップリ四つで、信用倍率は1.09倍。更に直近は、外資系経由の空売り残が急増しており、この買い戻しが株価に浮揚力を与えている。

■平田機工 <6258>  4,820円  +295 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

平田機工<6258>が大幅高。25日の取引終了後、電気自動車(EV)関連設備の大型案件を受注したと発表しており、これが好感されているようだ。受注した設備はEV向けEDU(ドライブユニット)組み立て設備2ラインで、受注金額は100億円超。この案件について会社側では、一部は今期業績予想に織り込んでいるが、一部については来期以降の業績に寄与する見込みとしている。

■キヤノン電子 <7739>  1,671円  +96 円 (+6.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

キヤノン電子<7739>が反発し年初来高値を更新した。同社は25日取引終了後に、22年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。経常利益が前年同期比11.2%増の37億3700万円となったことが好感されているようだ。売上高は同15.4%増の454億6200万円で着地。カメラ用部品など需要が回復した製品の増産対応を進めたほか、ドキュメントスキャナーの積極的な拡販活動を展開したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高970億円(前期比17.4%増)、経常利益81億5500万円(同15.2%増)とする従来見通しを据え置いている。

■キヤノンMJ <8060>  3,075円  +137 円 (+4.7%)  11:30現在

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が高い。25日の取引終了後に22年12月期業績予想の上方修正を発表。売上高を5830億円から5900億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を415億円から460億円(同15.9%増)へ引き上げており、これが好感されているようだ。ミラーレスカメラや交換レンズ、ITソリューションなどが好調に推移していることが業績を押し上げる。同時に発表した上期(1~6月)の決算は、売上高が2898億7300万円(前年同期比5.4%増)、営業利益が278億3200万円(同35.2%増)だった。

■神戸物産 <3038>  3,660円  +135 円 (+3.8%)  11:30現在

神戸物産<3038>が頑強な値動き。低価格を売り物とする食材販売の「業務スーパー」を展開し、消費者のニーズを捉え業績好調が続いている。25日に発表した6月の月次売上高が前年同月比14.9%増と2ケタの伸びを達成した。同社の月次売上高は今年に入ってから2月を除いてすべて2ケタの伸びとなっている。また、6月の月次営業利益は前年同月比20.3%増と高い伸長率を示しており、これを評価する形で買いを呼び込んでいる。

■INPEX <1605>  1,446円  +52 円 (+3.7%)  11:30現在

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前営業日比2.00ドル高の1バレル=96.70ドルと上昇した。ロシアからドイツへ天然ガスを供給するノルドストリーム1の供給量が減少する可能性が浮上し、天然ガス価格が上昇。これに伴い原油価格も値を上げた。ロシアのガスプロムによると、業界団体の指示で現在稼働中のタービンを追加的に停止する必要がある、という。この原油価格上昇を受け、INPEXなどが値を上げている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,663円  +158 円 (+2.9%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が全体軟調地合いに抗して上値追い態勢を強めている。株価は上向きの5日移動平均線を足場に5000円台後半に歩を進めている。前日の米国株市場でナスダック総合株価指数は軟調だったが、同社が出資する中国電子商取引大手のアリババ集団<BABA>は前日比プラス圏で引け75日移動平均線をキープした。そしてアリババは26日に、香港市場の上場方式を変更することを発表。22年度末までに取引所のルールをすべて順守する「プライマリー上場」に切り替える方針で、米国市場と合わせたデュアルプライマリー上場実現に向けた期待が高まった。これを受けて、現在の香港株市場でアリババの株価は上げ足を強めており、ソフトバンクGの株価も刺激している。

■三菱UFJ <8306>  741.9円  +6.2 円 (+0.8%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが頑強な値動き。前日の米国株市場ではFOMCの結果発表をあすに控え、全般様子見ムードの強い地合いだったが、市場では0.75%の政策金利引き上げをほぼ織り込む形となっており、長期金利の先高期待から大手金融株が総じて堅調だった。ここ米国株市場ではゴールドマン<GS>をはじめ大手金融株の戻り足が目立つ状況で、東京市場でもメガバンクはそれに追随する動き。配当利回りの高さに着目した買いも引き寄せている。

■エアトリ <6191>  2,390円  +12 円 (+0.5%)  11:30現在

エアトリ<6191>は小幅続伸。25日の取引終了後、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の国内・海外ホテルが、トラベルブック(東京都中央区)が運営するホテル・航空券の料金比較・予約サイト「トラベルブック」との連携を開始したと発表しており、これが好材料視されている。「トラベルブック」に「エアトリ国内・海外ホテル」を掲載するというもので、これにより、訪日外国人観光客に向けた需要獲得並びに更なる販路の拡大、「エアトリ」ブランドの認知の向上が期待できるとしている。なお、同件による22年9月期業績への影響は軽微としている。

■コーテクHD <3635>  4,745円  -150 円 (-3.1%)  11:30現在

コーエーテクモホールディングス<3635>が大幅続落している。25日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、純利益が67億5000万円(前年同期比49.6%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。営業外収支でポートフォリオの組み換えを行った結果、営業外費用が膨らんだことが響いた。売上高は186億5300万円(同9.1%減)、営業利益は116億5700万円(同19.9%増)となり、営業利益は四半期として過去最高を更新した。パッケージゲームで大型のコラボレーションタイトルをはじめ3タイトルを発売したほか、スマートフォンゲームで運営中の自社開発タイトル、IP許諾タイトルが安定して推移した。また、協業先による開発費負担を一部計上したことで、営業利益率が向上した。23年3月期通期業績予想は、売上高770億円(前期比5.8%増)、営業利益325億円(同5.9%減)、純利益315億円(同10.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■日本ケミコン <6997>  1,708円  -47 円 (-2.7%)  11:30現在

日本ケミコン<6997>は3日続落。25日の取引終了後、同社と同社の子会社ユナイテッド・ケミコンが米国における民事訴訟について一部の原告との間で和解したと発表。これに伴い特別損失を計上するとしており、これが嫌気されているようだ。電解コンデンサーとフィルムコンデンサーに関する米国反トラスト法違反などを巡る訴訟に関し、クラス原告(直接購入者型)に参加しない複数の原告との間で民事訴訟が係属しており、原告の一部との間で和解することに合意したという。和解金3150万ドル(約43億円)を支払うとし、同額を特別損失に計上する予定としている。

■不二ラテックス <5199>  2,677円  +500 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在

不二ラテックス<5199>が連騰しているほか、相模ゴム工業<5194>、オカモト<5122>などが大幅高している。世界保健機関(WHO)が23日、最高レベルの警告である「緊急事態」を宣言した「サル痘」に関して、25日に国内でも初めての感染者が確認されたことを受けて、性的接触を含む体液・血液との接触が感染経路の一つとなっていることから、コンドームを手掛ける各社に買いが入っているようだ。また、防護服を手掛けるアゼアス<3161>なども同様に買われている。

■Mipox <5381>  739円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在

Mipox<5381>がストップ高まで買われている。同社はきょう、世界最薄・最軽量のリフレクタークロス(再帰性反射布)「レフライトウルトラライトリフレクター」を、カジレーネ(石川県かほく市)と共同開発したと発表。これが材料視されているようだ。現在、同技術は特許出願中で、販売開始は9月を予定。スポーツウエアや作業服といった負担軽減が求められるファッションをはじめ、快適性を追求する衣類や雑貨への用途が期待できるという。

●ストップ高銘柄

不二硝子 <5212>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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