話題株ピックアップ【夕刊】(2):日清粉G、島津、フリー

注目
2022年7月27日 15時15分

■日清製粉グループ本社 <2002>  1,667円  +26 円 (+1.6%)  本日終値

日清製粉グループ本社<2002>は上値指向が鮮明。同社が26日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は、営業利益が前年同期比21%増の88億5900万円と好調だった。原料コスト上昇も6月に小麦粉の値上げを実施し利益採算が改善、値上げ前の駆け込み需要も売り上げ拡大を後押ししている。通期業績予想は据え置いているが、営業利益進捗率は通期計画の300億円に対し第1四半期時点で約30%に達している。株価面では25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫っており、目先上放れに向けた期待も高まりやすい。

■島津製作所 <7701>  4,755円  +65 円 (+1.4%)  本日終値

島津製作所<7701>は3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東洋紡や島津製作所がPCR検査試薬を大幅に増産している」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、島津では7月の試薬生産量を6月に比べ10倍に増やし、8月は更に7月比1.5倍の生産を計画するとしている。新型コロナウイルス感染の第7波到来で感染者数が急拡大し、検査をする人が急増していることに対応するとしており、これを受けて東洋紡<3101>も続伸している。

■フリー <4478>  2,932円  +18 円 (+0.6%)  本日終値

フリー<4478>がしっかり。午後1時ごろ、法人税電子申告の事前準備をナビゲートする「freee電子申告開始ナビ」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。法人税の電子申告にあたっては、事前準備として国税の行政サービス「e-Tax」と地方税の「eLTAX」の利用者識別番号の取得や電子証明書の登録などが必要となる。ただ、その手続きには、それぞれ各WEBサイトなどを通じて必要な基本情報を何度も入力しなければならない煩雑さや、そもそも各WEBサイトのどこに何を入力するのかわかりにくいといった課題があったが、同サービスを利用することで、これら必要な手続きをスムーズに行うことができるようになるとしている。

■蝶理 <8014>  1,996円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

蝶理<8014>が続伸。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高819億600万円(前年同期比35.0%増)、営業利益32億1300万円(同25.4%増)、純利益22億9800万円(同1.4%増)と大幅営業増益となったことが好感された。引き続き化学品事業の無機化学品及びファインケミカル分野が好調に推移し全体を牽引した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高3300億円(前期比16.2%増)、営業利益115億円(同23.3%増)、純利益82億円(同20.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダブル・スコープ <6619>  1,815円  -179 円 (-9.0%) 一時ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ

ダブル・スコープ<6619>が急落。この日、韓国連結子会社であるダブル・スコープ・チュンジュ・プラント(WCP)のコスダック市場上場について、上場予定時期を8月から9月に変更すると発表したことが嫌気された。

■マキタ <6586>  3,295円  -291 円 (-8.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

マキタ<6586>が急反落。同社は26日取引終了後に、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比46.3%減の152億2800万円となり、通期計画850億円に対する進捗率は17.9%となった。ロックダウンによって主力の中国工場が一時操業を停止した影響に加え、原材料価格の高騰による原価率の悪化、販管費の増加などが重荷となった。一方、国内やオセアニア、中南米での販売が堅調だったことから、売上収益は同5.4%増の1953億4800万円で着地した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■トプコン <7732>  1,813円  -136 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

トプコン<7732>が反落。株価は前日まで9日続伸と異彩を放っていたが、きょうは目先利益確定の動きが顕在化した。同社はオプトエレクトロニクス技術に強みを持つ測量機メーカーで世界的に高い商品競争力を有する。26日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は、最終利益が前年同期比53%増の27億9000万円と急拡大した。建設ICT関連が国内外で旺盛だったほか、眼科医療分野の検査機器が収益に貢献している。しかし、株価はほぼ一本調子の上げ足をみせていたこともあり、目先利食い圧力が強まった。なお、下値では押し目買いが観測され、売り一巡後は下げ渋っている。

■シマノ <7309>  21,515円  -1,420 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

シマノ<7309>は大きく売り優勢に傾き、25日移動平均線をマドを開けて下放れる展開。同社が26日取引終了後に発表した22年12月期第2四半期(22年1~6月)の決算は、最終利益が前年同期比22.4%増の685億5800万円と大幅な伸びを達成した。好調な売り上げが続いていることに加え、ドル高効果による営業外収益も寄与している。これを受けて通期予想も上方修正し、従来計画の1175億円から1284億円(前期比11%増)に増額した。しかし、好業績は株価に織り込み済みであったほか、売上高や営業段階での上方修正はなかったこともあって、目先買いポジションを解消する動きが強まった。

■メルコホールディングス <6676>  3,655円  -155 円 (-4.1%)  本日終値

メルコホールディングス<6676>が大幅に反落。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高343億1300万円(前年同期比4.9%減)、営業利益17億3600万円(同47.6%減)、純利益11億4100万円(同54.0%減)と大幅減益となったことが嫌気された。テレワーク需要の一服などにより、パソコン周辺機器への国内需要が縮小し、主力のIT関連事業の売り上げが減少した。また、円安や世界的な半導体不足に端を発する原価高騰が利益を圧迫した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高1500億円(前期比4.1%増)、営業利益65億円(同48.8%減)、純利益50億円(同46.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■サイボウズ <4776>  1,125円  -23 円 (-2.0%)  本日終値

サイボウズ<4776>が3日続落。26日の取引終了後に発表した6月度の月次業績で、売上高が前年同月比17.0%増の18億4100万円となった一方、営業損益が4億4900万円の赤字となったことが嫌気された。

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