本日注目すべき【好決算】銘柄 三菱自、信越化、航空電子 (27日大引け後 発表分)
27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
三菱自 <7211> [東証P] ★今期経常を一転19%増益に上方修正
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.4倍の494億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の930億円→1200億円に29.0%上方修正し、従来の7.9%減益予想から一転して18.8%増益見通しとなった。
資材費や輸送費は逆風が強まるものの、欧米を中心とする販売価格上昇や円安効果などで吸収する。
RSテクノ <3445> [東証P] ★今期経常を40%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の89億円→125億円に40.4%上方修正。増益率が0.8%増→41.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。各セグメントとも想定以上に需要が拡大し、売上高が計画を20.3%も上回ることが寄与。為替影響なども上振れの要因となる。
No.1 <3562> [東証S] ★今期最終を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年2月期の連結最終利益を従来予想の5.8億円→7.7億円に30.9%上方修正。増益率が10.9%増→45.2%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ハイパー <3054> [東証P]へオフィス用品通販事業を譲渡することに伴い、譲渡益3億円を計上することが上振れの要因。
ビーグリー <3981> [東証P] ★上期経常を52%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の6.5億円→9.9億円に51.9%上方修正。増益率が11.6%増→69.5%増に拡大し、従来の5期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。コンテンツ部門で電子コミックを中心としたコンテンツ販売が好調に推移したことが寄与。プラットフォーム部門における広告宣伝費などの抑制も上振れに貢献した。
信越化 <4063> [東証P] ★非開示だった今期経常は21%増で2期連続最高益、50円増配へ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の2626億円に急拡大して着地。塩化ビニール樹脂の米シンテックなど全拠点でフル操業を継続し、生活環境基盤材料事業の収益が急拡大したことが寄与。半導体ウエハーやフォトレジスト、希土類磁石などの出荷が伸びたことに加え、機能材料の販売増加も大幅増益に貢献した。
併せて、非開示だった通期の同利益は前期比21.0%増の8400億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しを示した。業績好調に伴い、未定としていた年間配当は450円(前期は400円)実施する方針とした。
同時に、発行済み株式数の2.2%にあたる900万株または1000億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得株はすべて消却する。
伊勢化 <4107> [東証S] ★今期経常を一転17%増益に上方修正、配当も40円増額
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の23.5億円→31.5億円に34.0%上方修正。従来の12.6%減益予想から一転して17.1%増益見通しとなった。堅調なヨウ素市況や金属相場の上昇、為替の円安進行を背景に、売上高が計画を19.0%も上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の110円→150円(前期は120円)に大幅増額修正した。
ニッキ <6042> [東証S] ★今期経常を17%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→7億円に16.7%上方修正。減益率が56.3%減→49.0%減に縮小する見通しとなった。売上高が計画を上回ることに加え、為替相場が想定よりも円安基調で推移していることが要因。
航空電子 <6807> [東証P] ★上期経常を33%上方修正・7期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の77.4億円に急拡大して着地。国内外の産業機器市場で設備投資需要が堅調に推移するなか、主力のコネクターを中心に販売が伸びたことが寄与。急速な円安進行で為替差損益が好転したことも増益に大きく貢献した。
業績好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を従来予想の90億円→120億円に33.3%上方修正。増益率が0.6%増→34.1%増に拡大し、7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
一方、経済環境や市場環境の変化などを踏まえ、通期業績予想を取り下げ、未定に変更した。
SHOEI <7839> [東証P] ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も17円増額
◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の66.3億円→80.6億円に21.6%上方修正。増益率が8.8%増→32.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。引き続き好調な受注に基づく生産能力増強が順調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。円安効果に加え、コロナ禍による海外出張や一部イベントの中止で販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の88円→105円(前期は82円)に増額修正した。
株探ニュース