ロクが決算受け大幅安　広告費の減速が顕著に＝米国株個別

動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が大幅安。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株損益の赤字が予想以上だったほか、売上高は予想を下回った。ＥＢＩＴＤＡは予想外の赤字となっている。第３四半期についても売上高は予想を下回る見通しを示した。テレビ広告費の減速が顕著となった。

同社のルーデンＣＦＯは、「景気後退が顕著で、弊社にとって厳しい四半期だった。広告市場の落ち込みの激しさは予想外だった」と述べた。一方、「アクティブ・アカウントの成長などファンダメンタルズは依然として強く、短期的な現実と、まだ非常に多く残っている前向きな長期的機会のバランスを取ろうとしている」とも語った。

今回の決算を受けてアナリストからの目標株価の引き下げが相次いでいる。高インフレやサプライチェーンの混乱など、マクロ的な逆風が同社のビジネスに深刻な影響を及ぼしている。広告ビジネス、ユーザーエンゲージメントともに、消費支出の減少の影響を受けている」との分析も出ていた。

（４－６月・第２四半期）

・1株損益：-0.82ドル（予想：-0.72ドル）

・売上高：7.64億ドル（予想：8.04億ドル）

プラットホーム：6.73億ドル（予想：7.07億ドル）

プレイヤー：0.91億ドル（予想：0.96億ドル）

・粗利益率（調整後）：46.5％（予想：48.9％）

・EBITDA（調整後）：-0.12億ドル（予想：+0.02億ドル）

・ユーザーアカウント：6310万人（予想：6210万人）

・視聴時間：207億時間（予想：206億時間）

（７－９月・第３四半期見通し）

・売上高：7.00億ドル（予想：9.03億ドル）

・EBITDA（調整後）：-0.75億ドル（予想：+0.25億ドル）

（NY時間10:07）

ロク<ROKU>　64.56（-20.61　-24.20%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美