本日注目すべき【好決算】銘柄 アイロムG、大阪チタ、エイベック (4日大引け後 発表分)

注目
2022年8月5日 7時01分

4日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

アイロムG <2372> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は3.3倍増益で着地

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.3倍の14.3億円に急拡大して着地。SMO(治験施設支援)事業が前期に受託した大型案件や新規に受託した大型案件により、売上高が前年同期比55.4%増と大幅増収となったことが寄与。先端医療事業がiPS細胞培養上清液を化粧品原料として使用した製品の販売増や同原料を用いた製品のOEM受託拡大で営業黒字に転換したことも利益を押し上げた。

第1四半期実績だけで、通期計画の30億円に対する進捗率は47.7%に達しており、業績上振れが期待される。

高田工 <1966> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は4.5倍増益で着地

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.5倍の8.4億円に急拡大して着地。化学プラントの定修工事の完成工事高が増加し、37.5%の大幅増収を達成したことが寄与。採算性の向上なども利益改善につながった。

LIFULL <2120> [東証P]  ★今期最終を一転黒字に上方修正

◆22年9月期の連結最終損益を従来予想の1億円の赤字→4.8億円の黒字(前期は59億円の赤字)に上方修正した。ファッションのアグリゲーションサイト「Fashiola」を運営するKledingの全株式売却に伴い、売却益8億円が発生することが利益を押し上げる。

有沢製 <5208> [東証P]  ★上期最終を62%上方修正、通期も増額

◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の13億円→21億円に61.5%上方修正。ディスプレイ材料の好調に加え、投資有価証券売却益が発生することが最終利益を押し上げる。

併せて、通期の同利益を従来予想の28億円→34億円に21.4%上方修正。減益率が28.4%減→13.1%減に縮小する見通しとなった。同時に、従来未定としていた年間配当は90円(前期比5円減)実施する方針とした。

中山鋼 <5408> [東証P]  ★今期経常を一転65%増益に上方修正

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.3倍の33億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の60億円→110億円に83.3%上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して65.3%増益見通しとなった。

鋼材販売価格が想定を上回る一方、主原料価格は想定を下回る水準で推移し、採算が大きく改善する。

大阪チタ <5726> [東証P]  ★今期経常は24億円の黒字に浮上、3期ぶり復配へ

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の経常損益(非連結)は9.5億円の黒字(前年同期は5.5億円の赤字)に浮上して着地。航空機向けを主体とする輸出スポンジチタン、一般産業向けなどの国内スポンジチタンの販売がともに大幅に回復したほか、高機能材料事業では半導体関連需要の増加を背景に、スパッタリングターゲット用高純度チタンが大きく伸びたことが寄与。円安進行で為替差益が膨らんだことも利益改善に貢献した。

併せて、非開示だった通期の同損益は24億円の黒字(前期は17.1億円の赤字)に浮上する見通しを示した。

業績好調に伴い、未定としていた年間配当は15円実施する方針とした。3期ぶりに復配となる。

キッツ <6498> [東証P]  ★今期経常を21%上方修正、配当も6円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の97億円→117億円に21.1%上方修正。増益率が8.1%増→30.9%増に拡大する見通しとなった。主力のバルブ事業で米州やアセアン向けが好調に推移していることに加え、価格改定効果や円安進行に伴う為替影響も収益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→31円(前期は20円)に増額修正した。

日本CMK <6958> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は3.2倍増益で着地

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の6.6億円に急拡大して着地。自動車販売台数が増加した中国で車載向けプリント配線板の販売が伸びたことが寄与。海外での為替影響に加え、生産効率の改善なども大幅増益に貢献した。

タングス <6998> [東証S]  ★今期経常を一転2%増益に上方修正・最高益更新へ

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比50.5%増の4.2億円に拡大して着地。半導体・電子部品市場の好調や工作機械の設備投資の需要増を背景に、売上高が前年同期比15.5%増と大きく伸びたことが寄与。原材料高によるコストの増加が想定を下回ったことや経費削減も増益に貢献した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の9.2億円→12.6億円に37.0%上方修正。従来の25.7%減益予想から一転して1.7%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

エイベックス <7860> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は11倍増益で着地

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比11倍の22.5億円に急拡大して着地。ライブ公演数の増加や音楽パッケージ作品の販売好調、海外での大型イベント開催などで、46.6%の大幅増収を達成したことが寄与。

ルックHD <8029> [東証S]  ★上期経常を2.2倍上方修正

◆22年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の9億円→20億円に2.2倍上方修正。増益率が11.0%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染者数の減少で来店客数が回復し、アパレルブランド、ライフスタイルブランドともに店舗販売が伸びたことが寄与。韓国子会社のインポートブランドの販売が好調だったことも上振れにつながった。

加賀電子 <8154> [東証P]  ★今期経常を一転14%増益に上方修正・最高益更新へ

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の98.5億円に急拡大して着地。主力の電子部品事業が収益を牽引した。半導体・電子部品の供給不足が継続するなか、独立系商社としての調達力を生かして広範な業界から旺盛な需要を取り込んだ。円安進行も追い風となった。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の212億円→245億円に15.6%上方修正。従来の1.2%減益予想から一転して14.2%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

日新 <9066> [東証P]  ★今期経常を一転12%増益・最高益に上方修正、配当も6円増額

◆23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比68.6%増の37.4億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の90億円→110億円に22.2%上方修正。従来の8.7%減益予想から一転して11.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

旺盛な貨物需要による好市況が継続し、旅行事業でも主力の業務渡航の取り扱いが回復基調で推移していることが要因。為替の前提見直しによる影響なども反映した。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の64円→70円(前期は60円)に増額修正した。

リリカラ <9827> [東証S]  ★上期経常は107倍増益で上振れ着地

◆22年12月期上期(1-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比107倍の7.5億円に急拡大し、従来予想の4.9億円を上回って着地。新設住宅着工戸数がプラス基調で推移するなか、インテリア事業で床材や壁装材などのカタログを積極展開したことが寄与。値上げ効果に加え、販管費を削減したことも大幅増益に貢献した。

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