セレスが急反落、上期最終損益が赤字に転落
セレス<3696>が急反落している。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、営業利益5億9700万円(前年同期比64.3%減)、最終損益1億4000万円の赤字(前年同期17億9700万円の黒字)となり、最終赤字に転落したことが嫌気されている。
会計基準の変更に伴い対前年同期との増減率はないものの、売上高は95億9800万円となった。ポイントサイトの「モッピー」事業は会員数の増加や金融業の広告需要の取り込みにより増収となったものの、D2C事業で一時的な在庫不足の発生やデジタルトランスフォーメーション(DX)における人材への先行投資の影響などが利益を圧迫したほか、フィナンシャルサービス事業における暗号資産の下落と株式売却やアーンアウト剥落が影響した。また、持ち分法による投資利益が前年同期比で大きく減少したことも響いた。
22年12月期通期業績予想は、売上高185億円、営業利益14億円(前期比39.3%減)、最終利益11億円(同60.4%減)の従来見通しを据え置いている。