ログイン
米国株
2022年8月13日 8時00分
市況

【村瀬智一が斬る!深層マーケット】決算発表ピーク通過、改めて業績内容など個別に見直しへ

「決算発表ピーク通過、改めて業績内容など個別に見直しへ」

●6月の急落分を吸収、需給改善のなかで下値の堅さを意識

12日の東京市場は、7月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受けた米国市場の強い動きを引き継ぎ、日経平均株価は2万8500円台を回復し、6月9日につけた戻り高値2万8389円を上回った。オプションSQでのイレギュラー感のある商いの影響もあったと見られるが、これにより6月の急落分を完全に吸収したことになる。ただし、日経平均株価が3月と6月のダブルトップ水準を超えてきたことで、いったんは達成感が意識されやすい面もある。

一方で、6月の急落時にポジションを解消したロングオンリーのファンドなどは、一段とポジションを従来の水準に戻す動きに向かいやすい。先高期待で積極的に買うというよりは、買わざるを得ない需給状況にあるため、調整局面でも下値の堅さが意識される場面では、買い方による下値切り上げの動きが期待されやすいだろう。また、決算発表がピークを通過したことで、改めて業績内容を手掛かりとした見直しの動きが見込まれる。決算発表の初動はイレギュラー的な価格形成になりやすく、大きく売り込まれた銘柄などでは修正リバウンド狙いの買いが見られそうだ。

また、日経平均株価が目先的な達成感からこう着感を強めてきたとしても、前述の通り需給状況が改善しているなかでは、相対的に出遅れている銘柄の水準訂正などに物色が向かう可能性もあろう。

●今後活躍が期待される「注目5銘柄」

◆ネットワンシステムズ<7518> [東証P]

ネットワーク構築大手。8月3日に発表した2023年3月期第1四半期(4-6月)業績は、連結売上高が前年同期比0.9%減の365億円、営業利益は同33.9%増の27億円だった。機器仕入納期の長期化の影響を受けたものの、受注高は自治体向け情報セキュリティクラウド、セキュリティ強靭化が好調に推移している。株価は7月11日につけた3280円をピークに調整が続くが、75日移動平均線水準で攻防を見せており、同線突破からのリバウンド本格化に期待したい。

◆サイバーエージェント <4751> [東証P]

動画配信サービス「ABEMA(アベマ)」やブログサービス「Amebaブログ」のほか、「グランブルーファンタジー」、「ウマ娘 プリティーダービー」などのゲームを手掛ける。2022年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)業績は、連結営業利益が前年同期比27.9%減の558億円に落ち込んだ。コンセンサスを下回る減益決算が嫌気され、株価は7月28日には1246円まで売られる場面も見られた。ただし、その後は強いリバウンド基調を継続し、26週線突破でシグナルは好転してきた。もう一段のリバウンド上昇に期待したい。

◆フェローテックホールディングス <6890> [東証S]

半導体製造装置部品会社。真空シールで世界高シェア。7月20日にパワー半導体用絶縁放熱基板を製造する中国子会社が新工場を建設すると発表。投資額は約171億円で、24年1月の操業開始を予定している。電力制御に使う パワー半導体向けの需要を取り込む計画であり、成長期待が高まりやすいだろう。株価は調整トレンドが続くものの、足元で上値抵抗線の75日線水準で攻防を見せており、同線突破によるシグナル好転に期待したい。

◆SBテクノロジー <4726> [東証P]

クラウド セキュリティ、データ分析を展開。7月27日に発表した23年3月期第1四半期(4-6月)業績は、売上高・各利益ともに第1四半期で過去最高だった。農林水産省向けソリューションなどが伸びており、自治体向け関連の需要取り込みも期待される。株価は6月20日、30日の両安値による短期ダブルボトムを形成後、25日線を支持線としたリバウンドを継続。4月の年初来高値2679円を視野に入れたトレンド形成が期待される。

◆ネクステージ <3186> [東証P]

中古車販売大手。7月4日に22年11月期業績予想を上方修正。大型店の新規出店で買い取り台数が大幅に増加し、オークションや小売りでの販売が順調に推移する。自動車メーカーが生産調整を強いられるなか、中古車の需要は依然好調。また、グローバルで経済活動が正常化に向かうなか、海外からのオーダー増加も見込まれる。株価は4月27日につけた1875円をボトムにリバウンドを強めており、1月17日の上場来高値3200円に接近。いったんは達成感が意識されやすいものの、良好な需給状況のなか、一段の上昇が期待されよう。

(2022年8月12日 記)

株探ニュース

関連記事・情報

  1. 富田隆弥の【CHART CLUB】 「盆明け、年初来高値に挑戦へ」 (08/13)
  2. 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米FOMC議事録、米中小売売上高、米ウォ.. (08/13)
  3. 馬渕治好氏【日経平均2万8000円のステージ、今後の展望は】 <相場観特集> (08/08)
  4. 今週の【早わかり株式市況】2週続伸、週末大幅高で7ヵ月ぶり高値圏 (08/13)
  5. 今週の【話題株ダイジェスト】 名村造、ヨネックス、フィールズ (8月8日~12日)
  6. 【今週読まれた記事】成長株“復権”の夏! サマーラリーを告げる大陽線 (08/13)
  7. レーティング週報【最上位を継続+目標株価を増額】(2) (8月8日-12日)
  8. “好発進”企業を追う! 4-6月期【増収増益】リスト <成長株特集> 8月12日版
  9. 【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (8月12日現在)
  10. 10万円以下で買える、今期最高益&低PER 18社 【プライム】編 <割安株特集> (08/12)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    【植木靖男の相場展望】 ─バリュー、グロース株の交互物色へ 市況
  2. 2
    個人投資家・有限亭玉介:製造業は買い?好業績&思惑ありの銘柄群【FISCOソーシャルレポーター】 特集
  3. 3
    上昇トレンドに乗る【高配当利回り】 39社選出 <テクニカル特集> 11月25日版 特集
  4. 4
    今週の【話題株ダイジェスト】 タカトリ、リボミック、ワクー (11月21日~25日) 注目
  5. 5
    富田隆弥の【CHART CLUB】 「ポイントになりやすい12月上旬」 市況
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.