株価指数先物【引け後コメント】 前場半ば以降は前日終値を挟んだ狭いレンジでの推移に

市況
2022年8月16日 18時18分

大阪9月限

日経225先物 28850 -10 (-0.03%)

TOPIX先物 1985.5 +1.5 (+0.07%)

日経225先物(9月限)は、前日比10円安の2万8850円で取引を終了。寄り付きは2万8830円とシカゴ日経平均先物(2万8880円)を下回り、やや売り先行で始まった。足元での急ピッチの上昇に対する過熱感が意識されるなか、寄り付き直後には一時2万8740円まで売られる場面も見られた。ただし、前日の米国市場が堅調に推移したこともあって下値を売り込む動きとはならず、前場半ばにかけての切り返しにより、2万8920円まで買われる場面もあった。

もっとも、ある程度値幅が出たのはここまでで、前場半ば以降はこう着感の強い展開となるなか、前日終値を挟んだ2万8830円~2万8890円辺りの狭いレンジで推移。指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> [東証P]が後場に入り軟化したことも、指数の重荷となった。米アクティビストのエリオット・マネジメントが保有する同社株をすべて売却すると伝わったことが、仕掛け的な動きにつながったようだ。

ただし、それを考慮しても日経225先物が小幅な下げにとどまったことは、押し目買い意欲の強さを窺わせる。また、1月高値から株価が3分の1まで売られていたエムスリー <2413> [東証P]が足元でリバウンドを強めてきた。指数インパクトの大きい値がさ株の出遅れ修正の動きによって、日経平均型の底堅さが意識されやすく、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.53倍と1ポイント低下した。一時14.58倍と昨年11月下旬以来の水準まで上昇する場面も見られたが、昨年9月~11月は14.60倍辺りが抵抗帯だったこともあり、利食いに伴うNTロングのリバランスが意識されやすい水準だ。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは相対的に出遅れているため、調整局面ではNTロングのポジションを積み増す動きが入りやすいだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1650枚、野村が1030枚程度の売り越しに対して、BofAが1260枚、JPモルガンが740枚、ソジェンが680枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はUBSが970枚、JPモルガンが970枚、ABNアムロが630枚程度の売り越しに対して、みずほが1880枚、野村が840枚、バークレイズが630枚、BofAが630枚程度の買い越しだった。

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