株価指数先物【引け後コメント】 2万9000円回復後もショートカバーやヘッジ対応の買いで終日堅調な値動きに

市況
2022年8月17日 18時09分

大阪9月限

日経225先物 29190 +340 (+1.17%)

TOPIX先物 2005.5 +20.0 (+1.00%)

日経225先物(9月限)は前日比340円高の2万9190円で取引を終了。寄り付きは2万8930円と、シカゴ日経平均先物(2万8950円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。寄り付きを安値に強い動きを見せ、現物の寄り付き直後に1月高値を突破し2万9000円を回復すると、前場半ばには2万9150円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は2万9100円を挟んで保ち合いが続いたが、後場半ば辺りからレンジを上放れ、引けにかけて一時2万9230円まで買われる場面も見られた。

日経225先物は2万9000円回復でいったんは達成感につながると見られていたが、節目を突破したことによりショートカバーを交えた買いが入り上げ幅を広げた。また、6月の急落局面でポジションをほぼ解消していたロングオンリーのファンドなどが、先物買いで手当てする動きも意識された。さらに、ダブルインバースの建玉が高水準であることを背景に、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げる要因になった。

指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]は、米ハイテク株の下落もあって終日軟調な推移だったが、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の強い値動きによってこれを吸収した。東証プライム市場の8割近い銘柄が上げるなか、ファーストリテイリングのほか、ダイキン <6367> [東証P]やKDDI <9433> [東証P]、リクルートホールディングス <6098> [東証P]などが上昇し、やや日経平均型優位の展開だった。

これにより、NT倍率は先物中心限月で14.55倍となった。日中は14.53~14.57倍と狭いレンジながら前日の高値水準での保ち合いが続いており、強弱感が対立しやすいところだが、NTロングのスタンスは継続しそうだ。

なお、グローベックスの米株先物は小幅ながらマイナス圏で推移している。S&P500は前日までの上昇で200日移動平均線を捉えてきた。4326ポイント辺りに位置している200日線を明確に上放れてくるようだとショートカバーが強まりやすく、東京市場でも調整局面では戻り待ち狙いのロング対応になろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2670枚、BNPパリバが770枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1500枚、JPモルガンが750枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はUBSが1350枚、三菱UFJが1140枚、みずほが1050枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1360枚、BNPパリバが1010枚、バークレイズが980枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.