株価指数先物【引け後コメント】 FRB議長の講演を控え、ショート筋がいったんニュートラルに戻す動きも

市況
2022年8月25日 17時40分

大阪9月限

日経225先物 28510 +190 (+0.67%)

TOPIX先物 1977.0 +10.5 (+0.53%)

日経225先物(9月限)は前日190円高の2万8510円で取引を終了。寄り付きは2万8440円と、シカゴ日経平均先物(2万8460円)にサヤ寄せする格好で買いが先行して始まった。その後は、エヌビディア<NVDA>が時間外で下落したことが警戒され、一時2万8340円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、グローベックスの米株先物がプラス圏で推移するなか、ショートを仕掛ける動きは強まらず、前場半ばには2万8480円まで上昇した。後場は2万8420円~2万8480円辺りの狭いレンジでの推移が続いたが、後場半ばにはレンジを上放れ一時2万8520円まで買われる場面があった。

なお、25日の米国市場でのエヌビディアの株価動向が注目されるなか、グローベックスの米株先物は午後5時現在、ナスダック100先物が1%を超える上昇で推移。NYダウ先物は200ドルを超える上昇を見せている。これにより、エヌビディアの決算を受けた悪影響は限られそうだ。

また、ジャクソンホール会議におけるパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の講演を26日に控えて、足元の調整でショートを仕掛けた向きが、講演を前にポジションをニュートラルに戻す動きも入りそうである。リバランスの動きとはいえ、主要な米株価指数が25日移動平均線辺りから理想的なリバウンドを見せてくるようだと、日経225先物もナイトセッションで25日線水準からの反発を強めてくる可能性はありそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.42倍に上昇した。小動きながらも25日線を上回って推移していたため、前日の25日線割れでNTショートのリバランスが若干入ったようである。米国市場でエヌビディアがアク抜け的な動きを見せてくると、直近の調整に対するリバランスの動きが強まりやすく、NTロングによるスプレッド狙いのトレードも意識されてこよう。短期的には直近の調整に対する半値戻しの14.50倍辺りがターゲットとなり、この水準を上回ってくるようだと、昨年9月~11月の抵抗ラインだった14.60倍突破を狙った動きが意識されやすい。

手口面では、日経225先物はABNアムロが720枚、JPモルガンが650枚、ドイツが490枚程度の売り越しに対して、野村が1290枚、モルガンSが1270枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2010枚、ドイツが310枚、BNPパリバが300枚程度の売り越しに対して、バークレイズが910枚、野村が550枚程度の買い越しだった。ABNアムロやソジェン、BNPパリバなどは裁定買い(株式買い・先物売り)に絡んだ商いと見られる。

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