今週の「妙味株」一本釣り! ─ コプロHD
●コプロHD <7059> 【目標株価】1350円(26日終値937円)
「今期は先行投資が重荷も来期はV字回復へ」
コプロ・ホールディングス <7059> [東証P]はテクニカル妙味があり、戻りを試す展開を期待したい。株価は6月20日につけた年初来安値806円と8月10日の安値808円とでダブルボトムを形成し、足もとでは25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが実現している。
同社は建設業界向け人材派遣業などを展開している。8月10日に発表した23年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、営業利益が前年同期比17.0%減の2億3000万円にとどまったが、これは来期以降の業績拡大に向けた先行投資として採用費を積極的に投入したことなどが影響したため。一方、売上高は技術者数の増加に伴って同19.5%増の42億4900万円と四半期ベースで過去最高を更新。営業プロセスのKPI(重要業績評価指標)管理により、営業担当者の活動量が拡大しているという。また、高砂熱学工業 <1969> [東証P]子会社であるヒューコスの労働者派遣事業を4月1日付で承継したことも増収に寄与した。
23年3月期通期の連結業績については、コア事業の建設技術者派遣を中心に配属人数を積み上げ、売上高は前期比14.5%増の178億5400万円を予想。採用費の増加で営業利益は同36.8%減の10億2400万円となる見通しだが、来期は先行費用を回収しV字回復を見込んでいる。
株探ニュース