話題株ピックアップ【夕刊】(1):KeePer、NEC、オイシックス
■KeePer技研 <6036> 4,210円 +270 円 (+6.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
KeePer技研<6036>が反発。29日の取引終了後、新サービス「フレッシュキーパー」を9月1日に発売すると発表しており、これが好感された。新サービスは、同社のベストセラーである1年耐久のクリスタルキーパーに、「雨が降れば、まるで洗車をしたようにキレイになって、楽になる」をメリットとして付加し、費用を2万円台に抑えたサービス。なお、キーパープロショップ、キーパー施工店では10月1日に発売するとしている。
■NEC <6701> 5,060円 +285 円 (+6.0%) 本日終値
NEC<6701>が急反発。29日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を670万株(発行済み株数の2.46%)、または300億円としており、取得期間は22年8月30日から23年3月31日まで。同社では、長期安定的な配当と中長期的な企業価値の向上を通じて株主へ利益を還元するとしており、財務状況改善や、業績見通しに照らした現在の株価水準等を総合的に考慮した結果、自社株の取得を実施するという。
■オイシックス・ラ・大地 <3182> 2,020円 +103 円 (+5.4%) 本日終値
オイシックス・ラ・大地<3182>が急反発。前日は地合い悪のなか下値を試す展開を余儀なくされたが、きょうは前日の下げを帳消しにする上昇をみせ一時2000円台を回復した。同社は青果物を中心としたネット通販を手掛けるが、29日取引終了後に、給食の受託事業を展開するシダックス<4837>にTOB(株式公開買い付け)をかけることを発表した。最大で33%の株式取得を目指し、取得総額は約100億円となる見通しだが、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。1株541円と現在のシダックスの株価よりも低い水準でのTOBとなる。
■INPEX <1605> 1,663円 +69 円 (+4.3%) 本日終値
INPEX<1605>が大幅続伸。29日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比3.95ドル高の1バレル=97.01ドルと大幅に上昇した。一時、97.37ドルと約1カ月ぶりの高値をつけた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」が減産に踏み切るとの見方が浮上しているほか、産油国リビアからの原油供給が政情不安で滞ることへの懸念が原油高の要因となった。
■IIJ <3774> 4,975円 +185 円 (+3.9%) 本日終値
インターネットイニシアティブ<3774>が3日ぶりに反発。この日、新たに自社開発したSASEサービス「IIJセキュアアクセスサービス」を9月1日から提供すると発表しており、これが好材料視された。SASE(セキュア・アクセス・サービス・エッジ)は、クラウドのネットワーキング機能とセキュリティー機能を組み合わせることでアプリケーションへのセキュアなアクセスを提供するサービス。新サービスは、昨今の安全なリモートワーク環境の実現に不可欠なSASEサービスをセキュアかつシンプル、低価格に提供するもので、場所を問わない働き方を実現するためのセキュリティーとネットワークの機能がまとまっており、低価格で導入しやすい料金設定のため、中堅・中小企業の顧客にも最適なサービスとしている。
■タムラ製作所 <6768> 742円 +27 円 (+3.8%) 本日終値
タムラ製作所<6768>は大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を600円から690円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、電子部品や電子化学材料における原材料価格の高騰に対する価格改定の浸透などにより、今来期の業績回復の確度は高まっていると評価。足もとの業況を踏まえ、23年3月期の営業利益予想を27億円から32億円へ、24年3月期を同39億円から42億円へ引き上げた。
■アンビスHD <7071> 5,540円 +200 円 (+3.8%) 本日終値
アンビスホールディングス<7071>が反発。東京証券取引所が29日の取引終了後、同社株を30日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も30日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。
■アスクル <2678> 1,842円 +62 円 (+3.5%) 本日終値
アスクル<2678>が大幅高で3日ぶりに反発。29日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次業績で単体売上高が前年同月比8.1%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。主力のBtoB事業は同12.5%増となった。前年同月に比べて平日と土曜日が1日多かったことに加えて、7月27日に新アスクルWebサイトの一部機能を先行リリースしたことが寄与したもよう。ソロエルアリーナサイトがオープン化され、外部検索サイトから商品詳細ページなどに直接訪問が可能になり、買い回りの拡大などの効果が徐々に表れてきているという。なお、LOHACO事業は前期の大型販促の反動から同14.5%減となった。
■小糸製作所 <7276> 4,715円 +145 円 (+3.2%) 本日終値
小糸製作所<7276>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。
■レオパレス21 <8848> 335円 +9 円 (+2.8%) 本日終値
レオパレス21<8848>が反発。29日の取引終了後、電気自動車(EV)充電インフラを提供するTerra Motors(東京都港区、テラモーターズ)と提携を開始し、賃貸住宅へのEV充電スポット設置を推進すると発表しており、これが好感された。レオパレスが管理する賃貸住宅に対して、テラモーターズのEV充電インフラ「Terra Charge」の導入を進めるという。入居者に対してはEV充電ができる環境を提供することにより、EV購入の契機となることやEVユーザーの利便性向上を目指すとしている。一方、賃貸住宅のオーナーに対しては、EV充電が可能な住宅及び月極駐車場として、空室対策や資産価値向上に寄与するとしている。
株探ニュース