話題株ピックアップ【夕刊】(3):ピーエイ、トミタ電機、霞ヶ関C

注目
2022年8月31日 15時21分

■ピーエイ <4766>  212円  +24 円 (+12.8%)  本日終値

ピーエイ<4766>が続急騰、前日に一時50円高はストップ高となる211円まで上値を伸ばした後、引け際に利食い急ぎの動きが出て上げ幅を縮小し結局188円で引けたが、きょうは改めて買い直され、一時47円高の235円とストップ高まであと3円に迫る水準まで駆け上がる場面があった。全体指数の動きとは関係なく中低株への物色人気が高まるなか、株価200円前後の同社株は値ごろ感から短期筋の参戦が活発化している。岸田政権では23年度予算の概算要求で外国人材の受け入れ環境を整備するための予算を271億円と、今年度当初予算比で2割程度積み増す方針が伝わっている。同社は求人サイトや無料求人誌の発行を手掛けるほか、新潟などで人材派遣事業も積極展開しているが、ベトナム人材へのアプローチで業界を先駆しており、外国人受け入れ拡大に本腰を入れ始めた政府の国策に乗る銘柄として人気化した。

■トミタ電機 <6898>  3,900円  +345 円 (+9.7%)  本日終値

トミタ電機<6898>が大幅続伸。30日の取引終了後、23年1月期の連結業績予想について、売上高を18億7900万円から21億700万円(前期比15.3%増)へ、営業利益を1億3200万円から2億4400万円(同90.6%増)へ、純利益を1億100万円から1億7100万円(同61.3%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、国内市場の半導体製造装置向け並びに産業機器向けの需要が引き続き堅調に推移したほか、中国市場におけるEV向けの需要が増加し、売上高・各利益が計画を上回ったことが要因としている。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  3,005円  +234 円 (+8.4%)  本日終値

霞ヶ関キャピタル <3498> [東証G]が急反発し、年初来高値を更新した。30日の取引終了後、販売用不動産を売却すると発表したことが買い材料視された。売却するのは東京都新宿区のヘルスケア関連施設開発用地。売却価格は21年8月期売上高(142億円)の10%に相当する額以上とし、23年8月期以降に売上計上される予定としている。

■イーグランド <3294>  1,638円  +116 円 (+7.6%)  本日終値

イーグランド<3294>が続急伸。30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)単独業績予想について、売上高を126億9000万円から145億4000万円(前年同期比14.1%増)へ、営業利益を13億9000万円から18億3000万円(同19.8%増)へ、純利益を8億8000万円から11億9000万円(同20.2%増)へ上方修正したことが好感された。上期の物件販売は、新型コロナウイルス感染症の再拡大や建設資材の供給不足による商品化の遅れなどにより件数はやや伸びを欠いているものの、販売価格は前期から引き続き高い水準を維持していることに加えて、収益用物件の売却が計画よりも前倒しで進んだことが要因としている。

■WHDC <3823>  151円  +8 円 (+5.6%)  本日終値

THE WHY HOW DO COMPANY<3823>が急伸。30日の取引終了後、音楽家小室哲哉氏が保有し音楽活動その他のアーチスト活動を行うエンターテインメント事業会社Pavilions(東京都港区)株式の85%を9月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。同社と小室氏は、今年1月に音楽とIT技術の融合やNFT(非代替性トークン)事業及びブロックチェーン事業を推進することを目的に業務提携契約すると発表したが、本格的にエンターテインメント事業を共同で開始するために、今回の子会社化に至ったという。子会社化に伴い、同社は新たに「エンタテインメント事業部」を創設。同氏を総製作・指揮・執行役員に迎えたうえで、楽曲製作及びコンサート活動事業のコア収入事業のほか、音楽とIT技術の融合事業、メタバース、NFT事業及びブロックチェーン事業などを進めるとしている。

■アクモス <6888>  406円  +21 円 (+5.5%)  本日終値

アクモス<6888>が急動意、年初来高値を更新した。同社はM&A戦略を駆使した企業連合でITソリューション事業を幅広く展開し、サイバーセキュリティー分野にも強い。官公庁向け案件で実績が高く、官庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)シフトを背景に収益機会を広げている。23年6月期営業利益は前期比21%増の5億7000万円予想で3期ぶりに過去最高益更新見通しにある。また、25年6月期を最終年度とする中期計画を策定しており、営業利益は7億1000万円を目標に掲げている。中低位株物色の波に乗り、ここにきて投資資金の攻勢が加速している。

■エヌ・ピー・シー <6255>  668円  +33 円 (+5.2%)  本日終値

エヌ・ピー・シー<6255>が大幅続伸、年初来高値を更新した。同社の主要顧客である米国の太陽光パネルメーカー、ファースト・ソーラー<FSLR>が30日、米国で新工場を建設するために最大12億ドル(約1650億円)を投資すると発表した。米国で再生可能エネルギーへの優遇策を盛り込んだ「歳出・歳入法」が成立したことを契機に積極投資に踏み出す。市場では、ファースト・ソーラーの新工場建設はエヌピーシーにとって追い風になるとの期待が膨らんでいる。

■鉱研工業 <6297>  467円  +20 円 (+4.5%)  本日終値

鉱研工業<6297>は全般地合い悪のなか大幅続伸。同社は地下資源工事用の掘削機械で国内屈指の実力を有する。日立建機<6305>とは提携関係にあり、日立建機は同社の筆頭株主となっている。岸田首相は資源大陸であるアフリカに300億ドル規模の支援を行う方針を表明しており、アフリカ関連銘柄への注目度が高まっている。そのなか、同社は日本のODAなどを通じてアフリカや南米など発展途上国のインフラ基盤整備や資源開発に貢献してきた実績があり、関連有力株として頭角を現している。

■日創プロニティ <3440>  558円  +19 円 (+3.5%)  本日終値

日創プロニティ <3440> [東証S]が3日ぶりに反発。30日の取引終了後、タイルメーカーのニッタイ工業とタイル輸入販売会社エヌ・トレーディングの株式をそれぞれ取得し、子会社化すると発表したことが好感された。子会社化によってこれまで以上に幅広い市場対応が可能となり、事業基盤の強化につなげるという。なお、取得総額は18.8億円。

■ジーニー <6562>  1,128円  +30 円 (+2.7%)  本日終値

ジーニー<6562>が続伸。30日の取引終了後、同社が開発・運営する国産デジタル屋外広告(DOOH)プラットフォーム「GENIEE DOOH」が、三晃社(名古屋市中区)と新たに連携を開始したと発表しており、これが好材料視されている。今回の連携により、虎ノ門の大型ビジョン「ToRaVi」と大阪梅田の大型ビジョン「コーワビジョン」におけるDOOH広告枠買い付けが可能になり、業績への貢献が期待されている。

●ストップ高銘柄

マツモト <7901>  13,540円  +3,000 円 (+28.5%) ストップ高   本日終値

ぷらっとホーム <6836>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値

フジックス <3600>  2,854円  +500 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

光陽社 <7946>  2,899円  +500 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

太洋基礎工業 <1758>  6,110円  +1,000 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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