【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、アジア株安を受け再び2万8000円台割れ (9月1日)
日経平均株価
始値 27797.00
高値 27832.78(09:02)
安値 27589.70(13:23)
大引け 27661.47(前日比 -430.06 、 -1.53% )
売買高 11億0042万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7170億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続落、再び2万8000円台割れ
2.米株市場はFRBの金融引き締め長期化への警戒感強い
3.アジア株市場が総じて安く投資家のセンチメント悪化
4.為替市場で急速な円安進行も好感する動きは限定的に
5.値下がり銘柄数は1600超で、全体の87%が下落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比280ドル安と4日続落した。FRBによる金融政策引き締めが長期化すること警戒する売りが優勢となった。
東京市場では、大きく売り優勢に傾き日経平均株価は400円を超える下げで2万8000円台を大幅に割り込んだ。
1日の東京市場は、リスク回避ムードが一気に強まり、日経平均は2万8000円台を大きく下回る展開となった。前日の米国株市場ではFRBの金融引き締め策が長期化することへの警戒感が拭えず、引き続き買いが手控えられる展開となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに4日続落となった。これを受けて、東京市場でも主力株を中心に保有株の買いポジションを低める動きが顕在化する形に。アジア株市場も総じて軟調で、韓国、香港、台湾などの下げが大きかったことも投資家のセンチメントを弱気に傾けた。外国為替市場では1ドル=139円台後半まで円安が進んだものの、これを好感する動きは限定的だった。値下がり銘柄数は1600を超え、プライム市場全体の87%強の銘柄が下落している。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株が下げたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も売りに押された。日本電産<6594>も安い。ファーストリテイリング<9983>が売られ、三菱商事<8058>も下落した。三菱重工業<7011>も安い。ACCESS<4813>が急落、ラクーンホールディングス<3031>、アイ・アールジャパンホールディングス<6035>、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>なども大幅安。新光電気工業<6967>の下げも目立つ。
半面、日本製鉄<5401>、任天堂<7974>がしっかり、積水ハウス<1928>は商いを膨らませ大幅に買いが優勢だった。菱洋エレクトロ<8068>が急騰、レアジョブ<6096>、ODKソリューションズ<3839>も急伸。KADOKAWA<9468>も値を上げた。長谷工コーポレーション<1808>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はコナミG <9766>、積水ハウス <1928>、アステラス <4503>、スズキ <7269>、日製鋼 <5631>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約143円。
東証33業種のうち上昇は建設業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)空運業、(3)銀行業、(4)食料品、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)保険業。
■個別材料株
△リネットJ <3556> [東証G]
新たに5自治体で宅配便リサイクル開始。
△ODK <3839> [東証P]
上限10万株の自社株を買い実施。
△田中化研 <4080> [東証S]
トヨタ <7203> [東証P]のEV用電池増産の動きが株価刺激材料。
△ロングライフ <4355> [東証S]
介護向け見守りシステム開発を材料視。
△キッズバイオ <4584> [東証G]
日本初のSHEDマスターセルバンク構築を完了。
△セルソース <4880> [東証G]
加工受託件数の大幅増で22年10月期業績予想を上方修正。
△日宣 <6543> [東証S]
気象連動型広告配信ツールを展開する企業に出資。
△松尾電 <6969> [東証S]
トヨタグループのEV戦略で活躍期待膨らむ。
△菱洋エレク <8068> [東証P]
23年1月期業績及び配当予想を上方修正。
△カドカワ <9468> [東証P]
子会社がソニーGとテンセントに第三者割当増資。
▼INPEX <1605> [東証P]
WTIは89ドル台に下落を嫌気。
▼ACCESS <4813> [東証P]
第2四半期決算は20億1600万円の営業赤字。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)菱洋エレク <8068>、(2)レアジョブ <6096>、(3)ODK <3839>、(4)積水ハウス <1928>、(5)シルバライフ <9262>、(6)JPHD <2749>、(7)日華化学 <4463>、(8)安永 <7271>、(9)松風 <7979>、(10)鈴木 <6785>。
値下がり率上位10傑は(1)ACCESS <4813>、(2)GDO <3319>、(3)ラクーンHD <3031>、(4)IRジャパン <6035>、(5)F&LC <3563>、(6)アトラエ <6194>、(7)ウェルビー <6556>、(8)アグロカネシ <4955>、(9)新光電工 <6967>、(10)ラクスル <4384>。
【大引け】
日経平均は前日比430.06円(1.53%)安の2万7661.47円。TOPIXは前日比27.67(1.41%)安の1935.49。出来高は概算で11億0042万株。東証プライムの値上がり銘柄数は195、値下がり銘柄数は1606となった。東証マザーズ指数は728.90円(13.23円安)。
[2022年9月1日]
株探ニュース