話題株ピックアップ【夕刊】(2):品川リフラ、KeePer、泉州電

注目
2022年9月2日 15時14分

■品川リフラクトリーズ <5351>  3,835円  +10 円 (+0.3%)  本日終値

品川リフラクトリーズ<5351>がしっかり。1日の取引終了後、23年3月期上期(4~9月)の純利益予想について、30億円から45億円(前年同期比26.9%増)に引き上げた。固定資産の譲渡に伴い特別利益を計上する見込みとなったことが要因。上期の売上高や営業利益見通しの変更はない。また、通期の業績予想も据え置いた。固定資産の譲渡による収入は、成長戦略の実現に向けた投資に充てるとしている。

■KeePer技研 <6036>  3,815円  -260 円 (-6.4%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

KeePer技研<6036>が大幅安で3日続落。1日の取引終了後、8月度のキーパーラボ運営事業の月次速報を発表しており、既存店売上高が前年同月比16.8%増となり、引き続き前年実績を上回ったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。来店台数は同9.4%増、平均単価は同6.8%増とともに伸長した。全国的に新車の納車遅れや、東北などお盆時期の大雨の影響はあったものの、「車を長く大切に乗るため」に各キーパーコーティングメンテナンス需要の高い状況が続いた。なお、全店の売上高は同27.0%増だった。

■泉州電業 <9824>  5,350円  -300 円 (-5.3%)  本日終値

泉州電業<9824>が急落。午後2時ごろ、22年10月期第3四半期累計(21年11月~22年7月)の決算を発表。大幅増収増益で着地し業績進捗が良好だったものの、通期見通しを据え置いたこともあり、目先材料出尽くし感から利益確定の動きが強まったようだ。売上高は前年同期比25.5%増の835億4800万円、営業利益は同62.3%増の52億6600万円だった。半導体製造装置向け需要の増大や自動車・工作機械向け需要の回復、銅価格の上昇に伴う建設・電販向けの売り上げ増加が寄与した。

■内田洋行 <8057>  4,560円  -240 円 (-5.0%)  本日終値

内田洋行<8057>は大幅安で3日続落。1日の取引終了後に発表した23年7月期連結業績予想で、売上高2300億円(前期比3.7%増)、営業利益64億円(同18.9%減)、純利益45億5000万円(同1.6%増)と2ケタ営業減益を見込むことが嫌気された。大手民間企業向けICTビジネスが引き続き高水準で推移するほか、オフィス構築需要の本格的な回復や地方の中小企業向けICTビジネスの復調を見込む。また、ウチダエスコの完全子会社化に伴う統合効果も期待できるものの、販売促進行事の復活などによる活動費の増大や、将来に向けたグループ販売管理システムの統合などの投資が利益を圧迫する。22年7月期決算は、売上高2218億5600万円(前の期比23.8%減)、営業利益78億9000万円(同23.9%減)、純利益44億7700万円(同27.3%減)だった。

■ワークマン <7564>  5,240円  -230 円 (-4.2%)  本日終値

ワークマン<7564>は12日続落。1日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.0%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。アウトドアギアやアスレシューズなど季節の影響を受けにくい商品は売り上げを伸ばしたものの、夏物商品が前月までの前倒し需要の影響により低調に推移した。また、前年と比べて降雨日・降雨量ともに少なく、レインウェアや長靴が前年を下回った。なお、全店売上高は同0.4%増だった。

■INPEX <1605>  1,544円  -13 円 (-0.8%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が安い。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比2.94ドル安の1バレル=86.61ドルに売られた。新型コロナウイルス対策として中国四川省成都市がロックダウンに入ったことなどから、中国の原油需要が細ることが警戒された。同日に発表された財新・中国8月製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.5と好不況の分かれ目である50を割り込んだことも原油安の要因となった。

■東海カーボン <5301>  1,004円  -6 円 (-0.6%)  本日終値

東海カーボン<5301>は小幅に3日続落。SMBC日興証券は1日、同社株の投資評価を新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は1240円とした。業績の牽引役である黒鉛電極事業が短期的に伸び悩むと見込んでいるほか、カーボンブラック、ファインカーボン事業では先行きの需要に減速の兆候が見えていることを懸念している。ただ、将来的にはカーボンニュートラルによる世界的な電炉シフトを背景とした業績拡大を同証券では見込んでおり、成長性は高いと評価している。

■東京エレクトロン <8035>  42,540円  -140 円 (-0.3%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>は売り買い交錯。日経平均株価がリバウンドに転じるなかも、気迷いムードが拭えず買いが手控えられている。前日の米国株市場では、バイデン米政権が中国やロシアへの先端半導体出荷に規制をかけたことで、エヌビディア<NVDA>など半導体関連株が売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2%近い下げをみせた。これを受けて、東京市場でも半導体主力株には積極的な買いが入れにくくなっている。ただ、東エレクは8月後半以降の調整で年初来安値まであと1300円あまりに迫っていたこともあり、目先はリバウンドを見込んだ押し目買いも観測される。

■あさひ <3333>  1,320円  -1 円 (-0.1%)  本日終値

あさひ<3333>は小動き。午後1時ごろに発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比8.1%増と3カ月連続で前年実績を上回った。客数が同2.9%増、客単価が同5.0%増とともに伸長した。

■クルーズ <2138>  802円  +102 円 (+14.6%)  本日終値

クルーズ<2138>が急騰。同社はきょう、GameFi分野に本格参入すると発表しており、これが材料視されたようだ。GameFiとは、「Game」と「Finance」をかけ合わせた造語で、ブロックチェーン技術を基盤とし、プレーすることでプレイヤーが経済的なインセンティブを得ることができるゲームサービス。同事業はグループのCROOZ Blockchain Labが担当し、グループで培ってきたゲーム事業に関する企画や運営などのノウハウをもとに、世界市場に向けてブロックチェーンゲームの企画・開発を行うとしている。

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