明日注目すべき【好決算】銘柄 巴工業、稲葉製作、凸版 (2日大引け後 発表分)
2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
巴工業 <6309> [東証P] ★今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正、配当も3円増額
◆22年10月期の連結経常利益を従来予想の24億円→32.3億円に34.6%上方修正。従来の17.4%減益予想から一転して11.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。機械製造販売事業で海外向け案件が一部繰り延べとなる一方、化学工業製品販売事業では工業材料関連や化成品関連を中心に全分野で好調が見込まれることが上振れの要因。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→53円(前期は50円)に増額修正した。
稲葉製作 <3421> [東証S] ★前期経常を51%上方修正
◆22年7月期の連結経常利益を従来予想の15.1億円→22.8億円に51.0%上方修正。減益率が50.8%減→25.7%減に縮小する見通しとなった。利益率の高い鋼製物置事業で価格改定前の駆け込み需要による受注が想定以上に伸びたことが寄与。原価低減を進めたことも上振れにつながった。
ナトコ <4627> [東証S] ★今期経常を33%上方修正
◆22年10月期の連結経常利益を従来予想の15.2億円→20.2億円に32.9%上方修正。減益率が31.3%減→8.8%減に縮小する見通しとなった。塗装事業、ファインケミカル事業、シンナー事業で国内外の受注が想定より伸びることが寄与。円安による為替差益の計上も利益を押し上げる。
凸版 <7911> [東証P] ★今期最終を58%上方修正
◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の430億円→680億円に58.1%上方修正。減益率が65.1%減→44.8%減に縮小する見通しとなった。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益434億円が発生することが最終利益を押し上げる。
株探ニュース