【クラウドファンディング】“細長い”次世代バーコード「XPANDコード」のXPAND、9月17日募集開始
リアル空間とモバイル情報を瞬時につなぐ次世代バーコード「XPANDコード」の開発・販売を行うXPAND株式会社(埼玉県東松山市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは9月17日10時開始を予定しています。
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:850万円、上限募集額:3400万円 |
・ | VC出資実績あり |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | 株主優待あり(XPANDコード第1号のリンク先に名前を掲載、ほか) |
・ | みなし時価総額:1億5400万円 |
・ | 類似上場企業:ビリングシステム、アイリッジ、アララ、メディアシーク、メタップス、アクセルマーク |
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
都市空間を害さないデザイン
(出典:FUNDINNO)
同社が開発・販売する「XPANDコード」は取り付け先や周囲のデザイン性を害さない形状で、かつ、最大約215メートル(実験時のサイズ:縦約0.9メートル、横約23メートル)の遠距離からも読み取れるため、さまざまな対象物に取り付けられます。
一般的な2次元コードは近距離からの読み取りを前提にデザインされており、遠距離からの読み取りには巨大なコードが必要になるため、街の景観を損ねてしまう可能性がありますが、「XPANDコード」は細長い帯状のバーコードとすることで、都市の空間デザインを守ることができるといいます。
帯状に形成される「XPANDコード」は屋外モニターの下部やビル壁などの巨大スペースから、ユニフォームの裾、マスクなどの小物まで、あらゆる箇所に印字・表示できます。
無料版は同社の発行サイト「XPANDコードジェネレーター」で簡単に作成でき、2016年のサービス開始以降、発行実績は世界中で2万件を突破。また、有料版は年間5489円(税込み)から、「XPANDコード」をカスタマイズして便利に、かつ、多用途に使うことができます。
制作したコードは、同社が開発したカメラアプリ「XPANDコードリーダー」から簡単に読み込めるほか、2022年9月現在、同社のアプリ以外に、サードパーティー(他の開発機関)が作成したサービスも2つあります。
(出典:FUNDINNO)
同社によると、国内外の展示会でPRを行うことで少しずつ、世界中で「XPANDコード」の発行実績が生まれつつあるといい、今後はミュージアムやスタジアムなど、来場者の滞在時間が長く、「XPANDコード」の需要があるアート業界やスポーツ業界への浸透を図りたい考えです。
同社は「『XPANDコード』で、より幅広いビジネス展開を行い、次世代バーコードとして、人々の生活に欠かせないサービスになることを目指します」としています。
南木徹代表の思いを具現化
同社の南木徹代表は創業前、デザインとWeb開発を手がける事務所を設立しており、デザイン分野では、300以上の鉄道駅やバスターミナルのサインデザイン(公共施設内の案内サイン)や、多言語表示に対応した鉄道駅の案内表示デザインプロジェクトに参画。交通インフォメーションデザインなどの国際組織「IIID(国際情報デザイン研究所)」の「IIIDaward2017」を受賞しています。
南木代表は、多言語対応のサインデザインとモバイルWebシステム開発の経験から、サインに取り付けたコードを読み取ることで、より詳しい情報をスマホに提供するツールの必要性を実感しており、横長スリット状デザインと、遠距離でも読み取りができるのが特徴の「XPANDコード」を開発し、2017年に同社を設立しました。
「NFT」との連携システムを開発
同社は現在、「XPANDコード」をアート業界やスポーツ業界へ普及させることを目指して活動中です。アート業界については、世界中の博物館や展示会といったイベント会場での活用が期待でき、スポーツ業界に関しては、多数のスポンサー名を列挙する必要があるチームスポーツ団体をターゲットに普及を目指します。
「XPANDコード」はインターネットがあれば、誰でも簡単に作成できるため、世界中で利用できます。世界各地で利用が広まれば、アート業界、スポーツ業界にとどまらず、屋外看板などの広告、オンラインメディア内(eスポーツ会場)など、オンライン、オフラインを問わず、大きな市場を持つ広告産業にも普及させることができると、同社は考えています。
また、同社は「XPANDコード」と、デジタル資産の保有者を証明することに用いられる「NFT(非代替性トークン)」を連携する独自システムも開発しています。実在するモノと、その価値を可視化する「NFT」をリンクさせるツールとしての活用を計画しており、アートと「NFT」の情報を「XPANDコード」でリンクすることで、アクセス分散と耐改ざん性を高めることを目的とした技術で特許を取得しています(特許第7101427号)。
(出典:FUNDINNO)
現在、「XPANDコード」を組み込んだ額縁がフレーム専門メーカーの協力で完成しており、9月から販売を予定しているほか、「XPANDコード」と紐づく「NFT」はすでに「OpenSea」などの「NFTマーケットプレイス」とのリンクも可能になっています。さらに、近日中に「XPANDコード」と連動する独自トークンの発行も予定しています。
販路獲得については、自社オンラインショップや展示会、商談会による自社販売を展開しており、自社オンラインショップはすでに複数の年間契約の受注実績があります。
なお、実証実験では、国内外のカーリングチームのユニフォームに「XPANDコード」を印字し、スマホでコードを読み取ると、スポンサー名が列挙されたページにリンクするほか、特定選手のAR(拡張現実)がスマホ上に出現し、一緒に写真が撮れる機能の開発にも携わっています。
同社は「今後はこのようにスポンサーシップビジネスの提案など、『XPANDコード』を活用したコンサルティングビジネスなども実施していく計画です」としています。
今後の成長に向けて
(1)「NFT」を活用して、Webとリアルを関連付ける「XPANDコード」の必要性を高めていく
同社は、近い将来、Web3技術が広まれば、ブロックチェーンの活用がより活性化され、リアルのモノと「NFT」をリンクするために「XPANDコード」と「NFT」の需要はさらに高まると考えています。
アート作品だけでなく、有名アスリートやアーティストの所有物など、高価値なアイテムの価値を可視化するための施策などにも効果を発揮するものと捉え、「『XPANDコード』と『NFT』を組み合わせたビジネスにおいても、より幅広い活用方法を随時提案し、形にしていきます」としています。
(2)「XPANDコード ワールドツアー」で世界中にサービスを普及させていく
同社は今後、「XPANDコード」のマーケティングを強化していく計画で、そのために広告の活用や、スポーツ選手のスポンサー起用などさまざまな方法で露出を増やしていきたい考えです。
また、サードパーティーから、「XPANDコード」を活用したサービスが次々に生まれるような環境を構築することで、ユースケースを増加させるサイクルを見いだせる可能性があるといい、「将来的には、2次元コードの足りないところを補う新たなコードとして、『XPANDコード』が世界中に広がる可能性がある」としています。
(3)将来的なEXITはバイアウトを想定
(出典:FUNDINNO)
(4)2028年に「XPANDコード」有料アカウント契約ID数7.7万件突破を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は以下のVCから出資を受けています。
・東松山起業家サポート投資事業有限責任組合
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ビリングシステム <3623> [東証G]
・アイリッジ <3917> [東証G]
・アララ <4015> [東証G]
・メディアシーク <4824> [東証G]
・メタップス <6172> [東証G]
・アクセルマーク <3624> [東証G]
株主優待
■優待の基準日
毎年10月末日
■優待内容
A.同社株式を1~299株保有する株主
(1)XPANDコード第1号のリンク先にある株主リストに名前を掲載
XPANDコード第1号(ID:0)を読み取ると、同社サイトに遷移する。株主リストに、希望する人の氏名(匿名やハンドルネームも可)を掲載する。氏名からウェブサイト等へリンクを掲載することも可能。
(2)XPANDコード付き特製グッズを進呈
XPANDコード付き特製グッズを希望する株主に進呈する。離れた場所からの読み取り体験ができる。
B.株式を300~499株保有する株主
※「1~299株」の優待に加え、下記の優待を提供する。
XPANDコードPro(有料版)のアカウントを5年間無償で進呈する。
C.株式を500株以上保有する株主
※「1~299株」の優待に加え、下記の優待を提供する。
XPANDコードPro(有料版)のアカウントを希望するIDで5年間無償で進呈する。
【申し込み方法】
同社メールアドレス宛てに株主の名前、住所、電話番号、希望する優待内容を記載して申し込む。
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
XPAND株式会社
埼玉県東松山市元宿一丁目29番17号
資本金:9,000,000円(2022年7月1日現在)
発行済株式総数:4,400株(同)
発行可能株式総数:100,000株
設立日:2017年9月19日
決算日:8月31日
※発行者は2022年8月31日を基準日として、株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、登記完了後の発行済株式総数は154,000株、発行可能株式総数は1,000,000株となる。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 南木徹
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 34,000株
■募集株式の払込金額
1株あたり 1,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額850万円を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 331万円
開発費 331万円
手数料 187万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額2,550万円(目標募集額850万円と上限募集額3,400万円との差額)を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 994万円
開発費 994万円
手数料 561万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(100株)
200,000円コース(200株)
300,000円コース(300株)
400,000円コース(400株)
500,000円コース(500株)
1,000,000円コース(1,000株)
2,000,000円コース(2,000株)
3,000,000円コース(3,000株)
4,000,000円コース(4,000株)
5,000,000円コース(5,000株)
6,000,000円コース(6,000株)
7,000,000円コース(7,000株)
8,000,000円コース(8,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(500株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、8,000,000円コース(8,000株)を上限とする。
■申込期間
2022年9月17日~9月21日
■目標募集額
8,500,000円(上限募集額 34,000,000円)
■払込期日
2022年10月17日
■連絡先
XPAND株式会社
電話番号:03-6215-8400
メールアドレス:info@xpand.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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