話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラクスル、ビジョナル、エニーカラー

注目
2022年9月15日 15時12分

■アルヒ <7198>  1,317円  +300 円 (+29.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

アルヒ<7198>がストップ高。14日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>が子会社のSBIノンバンクホールディングスを通じてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。株価はTOB価格の1500円にサヤ寄せする格好となった。SBIノンバンクHDはSBIHDの保有分と合わせて最大51%の株式取得を目指す。アルヒの上場は維持される予定だ。なお、買い付け期間はきょうから10月31日までとしている。

■ラクスル <4384>  2,788円  +500 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

ラクスル<4384>がストップ高。14日の取引終了後、23年7月期の連結経常損益は4億~7億円の黒字(前期は1億6700万円の赤字)になりそうだと発表。2期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示したことが好感された。今期は2月に子会社化したダンボールワンが通年で寄与する一方、ハコベルが持ち分法適用会社となり連結対象から外れる。主力のラクスル部門は売上総利益・セグメント利益拡大を重視するほか、ノバセル部門では売上高・売上総利益拡大に取り組み、通期での黒字確保を目指す。

■東急レクリエーション <9631>  6,050円  +1,000 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

東急レクリエーション<9631>がストップ高。14日の取引終了後、株式交換によって東急<9005>の完全子会社になると発表。東急レク株1株に対し、東急株3.6株が割り当て交付されることから、これに基づく理論価格を意識した値動きとなった。効力発生日は来年1月1日。グループシナジーの更なる創出や経営の柔軟性向上、上場経費の削減による経営効率の向上などにつなげる狙い。なお、東急レクは12月29日付で上場廃止となる予定だ。

■ビジョナル <4194>  9,380円  +1,500 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値

ビジョナル<4194>が急反騰。クラウドを活用しプロフェッショナル人材に特化した会員制転職サービスを展開している。専門性の高い人材に対する企業の旺盛なニーズを背景に、主力の「ビズリーチ」を中心に利用が活発化しており、収益が急拡大している。14日取引終了後に発表した22年7月期の営業利益は前の期比3.5倍の83億2000万円と高変化を示した。続く23年7月期についても前期比50%増の125億円を予想しており、今期も急成長が続く見通しにあることからこれを評価する形で投資資金が流入した。

■ANYCOLOR <5032>  9,410円  +1,500 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値

ANYCOLOR<5032>は急騰。同社はライブ配信などVチューバー運営を行っており、Vチューバーグループ「にじさんじ」のグッズ販売など売り上げの主力を担うコマース部門が全体を牽引するほか、ライブストリーミングも好調で業績に貢献している。14日取引終了後に発表した23年4月期第1四半期(22年5~7月)の営業利益は21億2200万円となった。通期計画に対する進捗率から、業績上方修正期待が広がり投資資金の攻勢につながっている。

■ギフトホールディングス <9279>  3,460円  +435 円 (+14.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

横浜家系ラーメン店を運営するギフトホールディングス<9279>が急騰、上場来高値を更新している。14日の取引終了後、22年10月期第3四半期累計(21年11月~22年7月)の連結経常利益は前年同期比43.2%増の18億500万円だったと発表しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染症第7波や労働力不足の影響があったものの、通常営業を継続したことで過去最高の四半期売上高を記録したほか、時短協力金や雇用調整助成金を計上したことも利益を押し上げた。通期計画(20億円)に対する進捗率は9割に達しており、業績上振れも期待されているようだ。

■パーク24 <4666>  2,176円  +164 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

パーク24<4666>が急反発。14日の取引終了後、22年10月期の連結経常損益を従来予想の85億円の黒字から140億円の黒字(前期は116億1900万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視された。第1四半期と第3四半期において新型コロナウイルス感染拡大による売上高への影響が想定より軽微だったことに加え、不採算駐車場の対策や管理・メンテナンスの見直し、販売管理費も含めたコスト抑制などが進捗したことが上振れの要因という。なお、同時に発表した21年11月~22年7月(第3四半期累計)の同損益は93億6300万円の黒字(前年同期は123億7400万円の赤字)だった。

■ベース <4481>  7,080円  +280 円 (+4.1%)  本日終値

ベース<4481>が高い。14日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に分割すると発表しており、これが好感されたようだ。これに伴い配当予想を修正し、期末配当を23円(株式分割前ベース46円)とした。従来予想(45円)から実質増配となる見込みだ。

■ギフティ <4449>  2,502円  +65 円 (+2.7%)  本日終値

ギフティ<4449>が6連騰で新値追い。14日の取引終了後、カスタムアパレル制作・販売プラットフォームを提供するpaintory(岡山県津山市)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが入った。paintoryはオリジナルデザインのアパレルを制作したいユーザーに対し、デザインをアップロードするだけで、オリジナル商品を作ることができ、1着からリスクなく販売できるサービスを展開している。同社はカスタムアパレルを新たなギフトコンテンツとすることで、法人の福利厚生領域における新規ニーズを獲得する狙いだ。

■ダブル・スコープ <6619>  2,979円  +67 円 (+2.3%)  本日終値

ダブル・スコープ<6619>が反発、年初来高値を連日更新している。14日の取引終了後、子会社W-SCOPE CHUNGJU PLANT(WCP)がフランス産業財産庁(INPI)から、INPI、Alteo(フランス化学品メーカー)との3者による欧州でのEV用バッテリーのサプライチェーン構築の正式要請を受けたと発表。今回の案件は、フランスの投資計画「France2030」の一環としてEV用リチウムイオン電池のサプライチェーンをフランスに構築するための一案として、フランス政府とフランス企業が参加する形で検討が進められ、WCPに協力関係構築を要請されていたもの。10月の3者協議でサプライチェーンの枠組みなどが明確になり次第、契約を締結することにしたという。

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