話題株ピックアップ【夕刊】(3):京都ホ、AB&C、タナベ経営

注目
2022年9月15日 15時18分

■京都ホテル <9723>  761円  +77 円 (+11.3%) 一時ストップ高   本日終値

京都ホテル<9723>が急騰。創業130年を超える老舗のグランドホテルで、足もとコロナ禍の影響が一巡し業績回復途上にある。政府の入国者数の上限撤廃に向けた動きが伝わるなか、関連有力株として急浮上している。政府は10月をメドに個人旅行客の受け入れを解禁し、インバウンド消費の後押しに本腰を入れる構えにあり、京都は外国人観光客にも筆頭人気の土地であるだけに、同社の収益環境に一段と追い風が強まることが予想されている。

■AB&Company <9251>  1,035円  +96 円 (+10.2%)  本日終値

AB&Company<9251>が大幅高。同社は14日取引終了後に、22年10月期第3四半期累計(21年11月~22年7月)の連結営業利益が前年同期比16.2%減の9億5800万円になったと発表。ただ、5~7月期に限れば前年同期比10.0%増の4億5300万円となっており、これが好感されたようだ。直営美容室運営事業が堅調だったほか、フランチャイズ事業が伸びたことが寄与した。なお、第3四半期累計の売上収益は同7.0%増の88億700万円だった。また、通期業績予想については売上収益120億3100万円(前期比10.3%増)、営業利益13億1200万円(同13.3%減)とする従来見通しを据え置いている。

■タナベ経営 <9644>  670円  +50 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

タナベ経営<9644>は急伸。14日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を112億5000万円から116億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を10億1500万円から11億円(同18.8%増)へ、純利益を6億4000万円から6億9000万円(同14.2%増)へ上方修正し、従来24円としていた配当予想を26円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。上期において、主に大企業や上場企業からのニーズの高まりを受け、各事業領域で計画より契約が伸長したことが要因としている。また、第3四半期に創業65周年記念及び純粋持ち株会社体制への移行による社名変更などに伴うブランディング・プロモーション投資に加え人的資本投資の加速を計画しており、それらも寄与するとしている。

■アジャイル <6573>  271円  +19 円 (+7.5%) 一時ストップ高   本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>は一時ストップ高。14日の取引終了後、自社でインフルエンサーを発掘・育成し、マーケティング運用をするソリューション「ファンキャスティング」の提供を開始したと発表しており、これが材料視された。同社の独自分析ツール「アンバサダープラットフォーム」を活用し、これまでのファンマーケティング支援の実績を生かした新しいインフルエンサーマーケティングを実現するとしている。従来のインフルエンサー施策とは異なり、自社のファンをインフルエンサーとして起用することで、信頼性の高い投稿内容の醸成が可能となるほか、マーケティングコストを抑えることもできるという。

■Mマート <4380>  1,018円  +68 円 (+7.2%)  本日終値

Mマート<4380>が10日続伸。同社は14日取引終了後、23年1月期第2四半期累計(2~7月)の単独決算を発表。営業利益が前年同期比26.8%増の1億4800万円となったことが買い安心感につながっているようだ。営業収益は同6.7%増の4億6900万円で着地。出店型サイト「Mマート(食材を取り扱う市場)」の出店数が1108店(前年同期に比べ46店の増加)となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については営業収益10億1700万円(前期比12.7%増)、営業利益3億4100万円(同26.6%増)とする従来見通しを据え置いている。

■クロスキャット <2307>  1,520円  +82 円 (+5.7%)  本日終値

クロスキャット<2307>が大幅高で3日ぶりに反発。14日の取引終了後、サンフロンティア不動産<8934>のデータ分析基盤を構築し、DX推進に取り組む「不動産データ基盤プロジェクト」を支援したと発表したことが好材料視された。これにより、サンフロ不は社内の各部門で分散していた各種データの一元管理を実現し、物件や取引先、顧客情報などのデータを積極的に活用した営業活動が可能となったとしている。

■学情 <2301>  1,380円  +64 円 (+4.9%)  本日終値

学情<2301>が大幅反発し、年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が14日付で同社の投資判断「Hold(中立)」を据え置き、目標株価を前回の1200円から1500円へ引き上げたことが好感されたようだ。レポートでは、合同企業説明会「就職博」の好調を踏まえて、22年10月期以降の業績予想を上方修正した。今後の中期成長の柱は20代専門転職サイト「Re就活」などのWebメディア事業になるが、主力商品である「就職博」の売上回復は好印象と評価している。

■MICS化学 <7899>  331円  +15 円 (+4.8%)  本日終値

MICS化学<7899>は3日続伸で年初来高値を更新。14日の取引終了後、23年4月期第2四半期累計(5~10月)連結業績予想について、売上高を12億4000万円から13億3400万円(前年同期比8.8%増)へ、営業利益を1500万円から3500万円(同58.7%増)へ、純利益を900万円から2400万円(同68.0%増)へ上方修正し、減益予想から一転営業増益予想としたことが好感された。材料価格の上昇に伴う販売価格の改定に加え、不採算アイテムの整理・統合を推し進めたことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(5~7月)決算は、売上高7億1000万円(前年同期比16.6%増)、営業利益2600万円(同2.7倍)、純利益1700万円(同2.9倍)だった。

■FIG <4392>  425円  +18 円 (+4.4%)  本日終値

FIG<4392>は年初来高値を更新。14日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、営業利益を9億円から10億円(前期比76.7%増)へ、最終利益を5億7400万円から6億5000万円(同47.4%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は130億円(同6.0%増)の従来予想を据え置いたものの、主力のIoT事業において、ペイメントやバス関連のDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス導入が好調に推移したことが利益を押し上げるという。また、業績予想の修正に伴い従来5円を予定していた期末一括配当を10円に引き上げるとあわせて発表しており、前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。

■サンワカンパニー <3187>  997円  +42 円 (+4.4%)  本日終値

サンワカンパニー<3187>は3日ぶりに反発。14日の取引終了後、未定としていた22年9月期の期末一括配当予想を10円にすると発表。前期実績の3円に比べて7円の増配となることが好材料視された。

●ストップ高銘柄

アースインフィニティ <7692>  1,769円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

神栄 <3004>  965円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

アミタホールディングス <2195>  3,445円  +504 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  764円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

ジェイック <7073>  3,470円  -700 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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