話題株ピックアップ【夕刊】(2):WSCOPE、アスクル、サイバーバズ
■ダブル・スコープ <6619> 2,479円 -500 円 (-16.8%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ダブル・スコープ<6619>は急反落。連結子会社W-SCOPE CHUNGJU PLANT(WCP)の韓国コスダック上場に関して公募価格が当初の想定を下回る見通しにあることが韓国メディアによって伝えられており、これを悪材料視する向きがあるようだ。報道について会社側は、「WCPの公募価格などについては主幹事証券と交渉継続中のため、現時点において確定していない」とのコメントを発表している。
■アスクル <2678> 1,620円 -227 円 (-12.3%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
アスクル<2678>が急反落。15日の取引終了後に23年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の決算を発表し、営業利益は前年同期比9.6%減の29億5600万円だった。通期で増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点で減益着地となったことが嫌気されたようだ。成長コストの投下が響いた。ただ、会社側では計画通りの進捗としている。売上高は同7.5%増の1100億8700万円と増収基調を継続した。オフィス用品などの販売や個人向けネット通販「LOHACO」を手掛ける主力のeコマース事業が引き続き成長した。
■レーザーテック <6920> 17,515円 -865 円 (-4.7%) 本日終値
レーザーテック<6920>は前日に続き下値を探る展開。前日の米国株市場ではハイテクセクターなどに売りがかさみインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>が年初来安値に沈むなど半導体主力株への売りが目立った。東京市場でも半導体製造装置関連のシンボルストックである同社株への逆風が強い。個人投資家などが信用枠を使って押し目買いを入れる動きも観測されていたが、海外投資家とみられる売りが上値を重くしている。テクニカル的には75日移動平均線が下値サポートラインとして強く意識されており、ここを明確に下抜けると弱気優勢に傾く可能性がある。
■INPEX <1605> 1,508円 -28 円 (-1.8%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。15日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比3.38ドル安の1バレル=85.10ドルと大幅下落した。国際エネルギー機関(IEA)が14日、新型コロナ対策による中国のロックダウン(都市封鎖)や先進国などの景気減速などの影響で原油需要が世界的に減少するとの見通しを示したことが警戒された。インフレ懸念を背景に、世界的な金融引き締め観測が強まっていることも、原油需要にはマイナスとみられている。
■新晃工業 <6458> 1,540円 -15 円 (-1.0%) 本日終値
新晃工業<6458>が反落。15日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を180億円から174億円(前年同期比1.0%減)へ、営業利益を18億5000万円から12億円(同34.4%減)へ、純利益を14億8000万円から10億3000万円(同27.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。期初の想定を超える原材料価格の高騰と販売価格への転嫁の遅れがあったことに加えて、部材調達難などによる納期ずれなどが発生したことが要因としている。
■サイバー・バズ <7069> 1,524円 +300 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
サイバー・バズ<7069>がストップ高。同社はインスタグラムを主力にSNSを活用し、化粧品などのマーケティング支援ビジネスを展開、ネット広告事業なども手掛けている。15日取引終了後、アーティストとの1対1オンライントーク販売プラットフォーム事業を展開するWithLIVE(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大への期待が投資資金を呼び込む格好となっている。
■HOUSEI <5035> 928円 +150 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
HOUSEI<5035>は急反発。同社は15日に顔認証による警備モード解除システムの運用を開始したと発表しており、これを材料視する向きが足もと急速に強まったようだ。自社開発した顔認証ソリューションである「WIDEdge」を用い、セキュリティーサービスの警備モードの解除と電気錠の解錠を実現した。
■幸和製作所 <7807> 778円 +94 円 (+13.7%) 一時ストップ高 本日終値
幸和製作所<7807>が急伸。15日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を13万5000株(発行済み株数の2.71%)、または1億2150万円としており、取得期間は22年9月16日から23年2月28日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的という。
■トレードワークス <3997> 1,105円 +101 円 (+10.1%) 本日終値
トレードワークス<3997>が急騰。15日の取引終了後、上限を18万株(発行済み株数の5.23%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は9月16日から12月28日までで、株主還元の充実と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。
■藤久ホールディングス <7135> 647円 +46 円 (+7.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
藤久ホールディングス<7135>が大幅続伸。15日の取引終了後に株主優待制度の拡充を発表したことが好感された。現行制度では、毎年6月末及び12月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して一律で優待券を年5000円分贈呈していたが、22年12月末時点の株主からは保有株数と継続保有期間に応じて優待券を年6000円から1万円分贈呈するほか、5単元(500株)以上かつ1年以上継続して保有する株主に対しては年1万円分の優待券と特別優待品を贈呈する。
■交換できるくん <7695> 4,980円 +340 円 (+7.3%) 本日終値
交換できるくん<7695>が急反発。SBI証券が15日付で、投資判断「買い」、目標株価6900円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、世界的な半導体不足やサプライチェーンの混乱により、高級トイレや給湯器を中心に遅延していた商材供給が解消に転じることで、23年3月期下期以降、業績の回復、拡大が鮮明になると予想。新規取扱商材拡大やメーカーとのアライアンス効果もプラス要因として働くとみている。更に、コロナ禍でも厳選した選考をしながら契約職人を増強し、施工体制強化を継続していることや、22年3月期からBtoCに加えてBtoB領域への事業参入を本格化させていることなどを考慮すると、23年3月期以降売上高、利益ともに年20%以上の業績拡大ペースに回復すると予想している。
株探ニュース