話題株ピックアップ【夕刊】(3):タングス、ハイブリッド、エスユーエス
■日本タングステン <6998> 2,400円 +159 円 (+7.1%) 本日終値
日本タングステン<6998>が大幅反発し年初来高値を更新。15日の取引終了後、23年3月期の配当予想について、中間・期末各40円の年80円から中間・期末各60円の年120円に増額修正したことが好感された。なお、前期実績は記念配当10円を含む120円だった。
■ハイブリッド <4260> 839円 +54 円 (+6.9%) 本日終値
ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が大幅続伸し年初来高値を更新。15日の取引終了後、スタートアップ支援プロジェクトの第6弾支援先として、3Dアバターを活用したカスタマイズ絵本を提供するえほんインク(東京都品川区)を選定したと発表しており、これが好感された。今回の支援先決定により、ハイブリッドの強みであるハイブリッドなエンジニア開発リソースによって、企業向けアバター作成システムの開発を行うほか、ハイブリッドのつながりを利用した営業支援も行うとしている。なお、22年9月期業績への影響は軽微としている。
■オーケーエム <6229> 1,160円 +59 円 (+5.4%) 本日終値
オーケーエム<6229>が大幅高、1100円近辺のもみ合いを一気に上放れてきた。バルブ専業メーカーだが、半導体生産設備向けなどで好調な需要を取り込み業績は好調に推移している。原料価格の高騰も会社側想定を下回っていることで利益率が改善している。15日取引終了後に23年3月期の業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の6億3000万円から8億2000万円(前期比24%増)に増額しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中した。前日終値時点でPERが10倍を下回っているほか、PBRが0.5倍台、配当利回りが3%を超えるなど株価指標面からも割安感が際立っている。
■エスユーエス <6554> 869円 +35 円 (+4.2%) 本日終値
エスユーエス<6554>が急反発。15日の取引終了後、22年9月期の期末一括配当予想を10円から15円へ増額修正したことが好感された。普通配当10円に加えて、特別配当5円を実施する。
■共同ピーアール <2436> 1,420円 +55 円 (+4.0%) 本日終値
共同ピーアール<2436>が全体地合い悪に抗して大幅高、きょうで7連騰となり1カ月ぶりに年初来高値更新と異彩を放っている。前日から幕張メッセでリアル開催されている「東京ゲームショウ2022」ではVR(仮想現実)関連での催し物にマーケットの注目度が高く、同時に設置されるバーチャル会場「東京ゲームショウ VR 2022」が話題となっている。企業のビジネス領域においてもメタバースを活用する動きが世界的に活発だ。そうしたなか同社は、次世代VRシステム開発会社と連携するなど、メタバース領域を深耕する意欲をみせており、関連有力株としての位置付けで物色の矛先が向いている。業績も絶好調だ。22年12月期営業利益は期初見通しを大幅に増額し前期比80%増の6億8500万円を計画するが、市場ではこれでも保守的との見方が強く、一段の上振れが有力視されている。
■ファイバーゲート <9450> 961円 +34 円 (+3.7%) 本日終値
ファイバーゲート<9450>が大幅続伸。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを再開した。目標株価は1500円とした。同社は商業施設や集合住宅向けWi-Fiサービスを展開している。22年6月期の連結経常利益は前の期比3.9%増の16億400万円となった。円安・半導体不足などの要因もありホームユースやビジネスユース事業は苦戦したが、不動産事業がカバーした。5Gが普及しつつあるなかでも、Wi-Fiニーズは強く、あらゆるモノがネットにつながるIoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進むなか、ネットワーク環境は必須となることを考慮して今後の成長が期待できるとみている
■ビイングHD <9145> 1,898円 +58 円 (+3.2%) 本日終値
ビーイングホールディングス<9145>が反発。同社は15日取引終了後、8月度の月次連結業績(速報値)を公表。営業収益が前年同月比18.4%増の20億3900万円となったことが好感されたようだ。なお、累計は前年同期比14.8%増の148億3500万円で、今期計画の220億円に対する進捗率は67.4%となっている。
■ニーズウェル <3992> 662円 +14 円 (+2.2%) 本日終値
ニーズウェル<3992>が3日ぶりに反発。15日の取引終了後、Web制作コンサルティングなどを手掛けるビー・オー・スタジオ(東京都渋谷区)と、システム開発会社コムソフト(東京都豊島区)の全株式をそれぞれ10月に取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。ビー・オー・スタジオの買収により、グループとしてWeb制作におけるフロントエンドからバックエンド、運用・保守までの全工程を一気通貫で提供できるようになるほか、官公庁や自治体、民間企業へのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援の強化が可能となると判断。またコムソフトの買収では金融系システムの開発力強化が可能になると判断したという。取得価額はビー・オー・スタジオが7億8900万円、コムソフトは未開示。なお、両社の買収による22年9月期業績への影響は軽微としている。
■シンクロ・フード <3963> 459円 +6 円 (+1.3%) 本日終値
シンクロ・フード<3963>が続伸。15日の取引終了後、三井住友海上火災保険(東京都千代田区)と、移動販売車特有のトラブルに備える保険制度「モビマル保険制度」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。モビマルに登録している会員のキッチンカーを対象とした会員専用の集団扱自動車保険制度で、一般契約と比べて5%割安で自動車保険に加入できるという。なお、自動車保険が得になる制度は、移動販売業界初となるという。
■ビーマップ <4316> 475円 +6 円 (+1.3%) 一時ストップ高 本日終値
ビーマップ<4316>が一時急騰。同社は15日、こんぷりん(東京都千代田区)と共同で運営する「こんぷりん証明写真サービス」がファミリーマート(東京都港区)でも利用できるようになったと発表。これが材料視されたようだ。これは、スマートフォンで専用サイトにアクセスし、写真を撮影または手持ちの画像をアップロードすると、コンビニエンスストア店頭のマルチコピー機で証明写真をプリントできるサービス。サービス開始当初から対応していたローソン<2651>に加え、ファミマでのサービス提供を開始したことで、対応店舗数は全国で約3万店舗に拡大するという。
●ストップ高銘柄
リード <6982> 723円 +100 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
ANYCOLOR <5032> 10,910円 +1,500 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ダブル・スコープ <6619> 2,479円 -500 円 (-16.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース