明日注目すべき【好決算】銘柄ミタチ産業、クロスキャト、扶桑化学 (16日大引け後発表分)

注目

2022年9月19日 11時00分

16日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

◆23年5月期の連結経常利益を従来予想の15億円→20.5億円に36.7％上方修正。減益率が29.7％減→3.9％減に縮小する見通しとなった。原材料価格の高騰や半導体不足、中国ロックダウンによる生産調整の影響はあるものの、グローバルな調達力を活かした半導体・電子部品の販売製品の確保に加え、コスト抑制や効率化の継続などが寄与し、利益が想定より上向く。

クロスキャト <2307> [東証Ｐ]　　★上期経常を54％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→7.7億円に54.0％上方修正。増益率が5.9％増→63.1％増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。官公庁や通信、製造向けの案件が好調に推移し、売上高が計画を11.1％も上回ることが寄与。売上原価や販管費の抑制も上振れに貢献する。

アグレ都市 <3467> [東証Ｐ]　　★上期経常を37％上方修正

◆23年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の6億円→8.2億円に36.7％上方修正。増益率が30.0％増→77.8％増に拡大する見通しとなった。底堅い不動産市況を背景に、前期に引き続き販売活動が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。アセットソリューション事業における販売価格の上振れに加え、販管費が想定を下回ることも利益を押し上げる。

扶桑化学 <4368> [東証Ｐ]　　★今期経常を15％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の78.8億円→106億円に35.2％上方修正。旺盛な半導体需要が続くなか、超高純度コロイダルシリカの販売が好調に推移していることが寄与。ライフサイエンス事業における値上げ効果に加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。

併せて、通期の連結経常利益も従来予想の157億円→181億円に15.3％上方修正。増益率が1.2％増→16.7％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

ＤＩシステム <4421> [東証Ｓ]　　★今期経常を10％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額

◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の2億4000万円→2億6300万円に9.6％上方修正。増益率が15.9％増→27.1％増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。ウイーズ・システムズの子会社化に加え、機器納品の遅れで先送りとなっていた一部案件の検収、教育サービス事業で提供を開始したメタバース体験研修の好調、DX関連の受注が旺盛なことが上振れの背景。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の14円→15円(前期は12.5円)に増額修正した。

南都銀 <8367> [東証Ｐ]　　★上期経常を53％上方修正、通期も増額、配当も11円増額

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の55億円→84億円に52.7％上方修正。コア業務純益が計画を上回る一方、与信費用は想定より減少することが上振れの要因。

併せて、通期の連結経常利益も従来予想の163億円→178億円に9.2％上方修正。減益率が9.3％減→1.0％減に縮小する見通しとなった。

業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の102円→113円(前期は110円)に増額修正した。配当利回りは5.71％に上昇。

和田興産 <8931> [東証Ｓ]　　★上期経常を40％上方修正、配当も2円増額

◆23年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)を従来予想の13億円→18.2億円に40.0％上方修正。増益率が9.3％増→53.1％増に拡大する見通しとなった。一部の案件で引き渡しが前倒しとなり、売上高が計画を上回ることが寄与。分譲マンション販売部門の採算性向上や好調な営業活動による販管費の抑制なども上振れにつながる。

併せて、今期の年間配当を従来計画の42円→44円(前期は40円)に増額修正した。

昭文社ＨＤ <9475> [東証Ｓ]　　★今期最終を一転黒字に上方修正

◆23年3月期の連結最終損益を従来予想の1億円の赤字→0.2億円の黒字(前期は15.7億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。東京商品センター(東京都足立区)の売却に伴い、売却益1.1億円が発生することが最終利益を押し上げる。

株探ニュース