話題株ピックアップ【夕刊】(3):バンクオブイ、クリヤマHD、ドリコム
■バンクオブイ <4393> 3,265円 +175 円 (+5.7%) 本日終値
バンク・オブ・イノベーション<4393>は大幅高で4日ぶりに反発。前週末16日の取引終了後、同社の約5年ぶりの新作となる大型PRG「メメントモリ」について、10月18日にリリースすると発表しており、これによる業績改善を期待した買いが入った。同タイトルについて、9月リリースとして進めていたが、Google Playストアでの事前登録数が想定を上回る規模で伸び続けていることから、サーバー負荷対応を中心とした追加調整を進め万全の状態でリリースするとしている。また、非開示としていた22年9月期の連結業績予想について、売上高24億円(前期比12.7%増)、営業損益10億円の赤字(前期8億700万円の赤字)、最終損益7億円の赤字(同2億6000万円の赤字)を見込むとした。21年4月から配信中のゲーム×マッチングアプリ「恋庭」が順調に売り上げを伸ばしている一方、既存ゲーム2本の売り上げが経年により減少傾向であることに加えて、新作大型RPG「メメントモリ」などの開発費6億円の費用処理のほか、「恋庭」及び「メメントモリ」に係る広告宣伝費など、成長に向けた投資を積極的に行ったことから赤字幅が拡大するという。同時に発表した「恋庭」8月の課金高(速報値)は前月比4%増の約1億3779万円だった。平均DAU(1日のアクティブ利用者数の平均)は同8%増と伸長し、同月末時点で累計120万ダウンロードを突破している。
■クリヤマHD <3355> 947円 +47 円 (+5.2%) 本日終値
クリヤマホールディングス<3355>が上値追い態勢を鮮明としている。ゴムや合成樹脂製品を中心としたホースメーカーで、日本国内のほか欧米など世界でビジネスチャンスを捉えている。「シェール革命」によってLNG生産世界トップに位置する米国から欧州へのLNG輸出が急増するなか、同社はシェールオイル向け採掘用ホースを手掛けていることが材料視されている。業績は21年12月期に大幅増収増益で売上高、利益ともに過去最高を更新、22年12月期はその反動から営業利益は前期比横ばいを見込むが、保守的で増額の余地が大きい。PER5倍台、PBR0.5倍台、配当利回りも2.7%前後あり、ディープバリュー株としての側面で上値余地が指摘される。
■細谷火工 <4274> 1,160円 +50 円 (+4.5%) 本日終値
細谷火工<4274>や豊和工業<6203>など、火工品を手掛ける防衛関連株の一角が買われている。日本経済新聞電子版が17日に「政府は自衛隊の弾薬不足の懸念に対処するため、国主導で量産体制を整備する」と報じており、これを受けて思惑的な物色が向かったようだ。防衛用火薬を製造する日油<4403>も高い。
■ドリコム <3793> 845円 +36 円 (+4.5%) 本日終値
ドリコム<3793>が大幅高。同社はきょう、スマートフォン向け協力・対戦アクションゲーム「GGGGG(ジージージージージー)」を、日本を含む世界172の国と地域に向けて2022年中に配信すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。「GGGGG」は、プレーヤー最大100人による同時対戦ができる「100人バトルロイヤル」や、最大4人のチームを組んで協力しながら進めることができる「ダンジョン攻略」など、さまざまなバトルルールを楽しめるアクションゲーム。なお、きょうからアプリストア(App Store、Google Playストア)での予約を開始している。
■ゲンダイエージェンシー <2411> 358円 +15 円 (+4.4%) 本日終値
ゲンダイエージェンシー<2411>は反発。前週末16日の取引終了後、30日付で135万株(発行済み株数の8.97%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感されたようだ。なお、消却後の発行済み株数は1370万株となる見通し。
■ヘッドウォータース <4011> 3,965円 +165 円 (+4.3%) 本日終値
ヘッドウォータース<4011>が高い。前週末16日の取引終了後、米エヌビディア<NVDA>日本法人とデジタルツインや産業用メタバースの推進で協業を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。エヌビディア日本法人が企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるために結成した団体「NVIDIA Omniverse Partner Council Japan」への参画を通じて協業する。デジタルツインや産業向けメタバースソリューションを展開し、共同提案と共同マーケティングを行っていく。
■住友精密工業 <6355> 2,649円 +98 円 (+3.8%) 本日終値
住友精密工業<6355>が急反発。産業用の各種熱交換器を製造するほか、航空機向け降着装置でも高い商品競争力を誇る。世界的にエネルギー安全保障の観点からLNG関連設備確保に向けた投資が活発化しており、LNG基地向けに気化装置供給を手掛ける同社にビジネスチャンスが広がっている。23年3月期営業利益は前期比7割増の32億1000万円予想と急回復が見込まれており、株価指標面でもPER6倍台でPBRは解散価値の半値を下回る0.4倍台に放置されていることで水準訂正余地が大きい。
■和田興産 <8931> 874円 +31 円 (+3.7%) 本日終値
和田興産<8931>が3日続伸。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)単独業績について、売上高が190億円から193億円(前年同期比10.3%増)へ、営業利益が17億円から21億円(同38.9%増)へ、純利益が9億円から12億7000万円(同54.7%増)へ上振れて着地し、あわせて中間・期末各21円の年42円を予定していた配当予想を中間・期末各22円の年44円へ引き上げたことが好感された。引き渡しが一部前倒しとなったことなどで売上高が計画を上回ることに加えて、分譲マンション販売セグメントにおける個別プロジェクトの採算性の向上、好調な営業活動による販管費の抑制などが寄与する。
■アグレ都市デザイン <3467> 1,514円 +46 円 (+3.1%) 本日終値
アグレ都市デザイン<3467>が4営業日ぶりに反発。同社は16日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の7億4500万円から9億3000万円(前年同期比66.4%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも従来の109億900万円から114億5200万円(同47.3%増)に上方修正。足もとで戸建て販売事業で販売価格がほぼ想定通り推移していることや、アセットソリューション事業で販売価格が概ね上振れて成約したこと、販管費が当初予想を下回る見込みとなったことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については、第3四半期以降に発売する戸建て住宅や収益マンションなどの販売の進捗を見極める必要があるとして従来見通しを据え置いている。
■昭文社ホールディングス <9475> 312円 +8 円 (+2.6%) 本日終値
昭文社ホールディングス<9475>が4日ぶりに反発。前週末16日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、最終損益を1億円の赤字から2000万円の黒字(前期15億7800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。資産の有効活用と財務体質の改善を図るため、東京商品センターの土地・建物を譲渡するのに伴い、固定資産売却益1億1400万円を特別利益として計上するという。なお、売上高57億1000万円(前期比23.6%増)、営業損益9000万円の赤字(前期14億700万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。
●ストップ高銘柄
アースインフィニティ <7692> 2,057円 +400 円 (+24.1%) ストップ高 本日終値
東京通信 <7359> 1,674円 +300 円 (+21.8%) ストップ高 本日終値
和弘食品 <2813> 7,660円 +1,000 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
パルマ <3461> 457円 -100 円 (-18.0%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース