話題株ピックアップ【夕刊】(3):CANBAS、インバウT、パレモ・HD

注目
2022年9月21日 15時20分

■キャンバス <4575>  719円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

キャンバス<4575>は急騰。創薬ベンチャーで抗がん剤の開発に特化している。20日取引終了後、米国で開発中のCBP501臨床第2相試験の状況を報告した。CBP501・シスプラチン・ニボルマブ(オプジーボ)の3剤併用投与群の一つ(投与群3―1)は良好な成果を示しており、これにより当該投与群のステージ2を実施せず第3相試験へ進むことが濃厚となったと発表、これを材料視する買いが集中する格好となった。同社株は足が軽く、今年6月から7月中旬にかけて大相場を演じ株価を5倍化させた経緯がある。9月に入ってからは500円台後半でのもみ合いで推移していたが、前日に商い急増のなか株価を急動意させていた。

■インバウンドテック <7031>  5,400円  +705 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値

インバウンドテック<7031>がストップ高。20日の取引終了後、10月13日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■パレモ・HD <2778>  244円  +21 円 (+9.4%)  本日終値

パレモ・ホールディングス<2778>が3日ぶりに反発。20日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、営業利益を3億5000万円から4億5000万円(前期7億900万円の赤字)へ、最終利益を3億3000万円から4億9000万円(同13億9300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。不採算店舗の閉店を前倒しで進めたことや、新規出店が想定よりも遅れていることから、売上高は177億円から174億円(前期比2.8%減)へ下方修正したものの、徹底した経費削減に加えて、業態変更店舗の追加対応などで事業再構築計画を更に進めたことが奏功し利益は上振れる見通しという。

■いい生活 <3796>  390円  +28 円 (+7.7%)  本日終値

いい生活<3796>は大幅続伸。20日の取引終了後に発表した8月度の月次概況(速報)が前年同月比17.1%増の2億3000万円となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同7.7%増、ソリューション売り上げが同81.5%増とともに伸長した。

■ハイブリッド <4260>  937円  +55 円 (+6.2%)  本日終値

ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が4日続伸。20日の取引終了後、スタートアップ支援プロジェクトの第7弾支援先として、高精度な個人認証とヘルスケアの融合で予防医学に貢献するバイオニクス(大阪市中央区)を選定したと発表しており、これが好感された。今回の支援決定により、ハイブリッドの強みである開発リソースの提供を行い事業拡大の支援を行うとともに、支援先企業のネットワークを活用した企業間の協業体制も強化していくことで、各企業における包括的でスピーディーな事業成長とデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を促すとしている。

■コスモスイニシア <8844>  533円  +28 円 (+5.5%)  本日終値

コスモスイニシア<8844>は続伸、下げ相場に抗して上値指向を堅持し前週16日につけた年初来高値514円を上抜き新値街道に復帰した。首都圏を軸にマンション開発・販売を展開するが、地価が上昇傾向にあることは同社にとって収益機会の拡大につながる。外国人観光客の長期滞在向けアパートメントホテルなども手掛けており、インバウンド関連の一角としてもテーマ物色の流れに乗っている。22年3月期は営業4割増益と大幅な伸びを達成したが、23年3月期も同利益は前期比4%増の35億円と増益基調を維持する見通しにある。PBRは0.5倍前後と会社解散価値の半値水準で、ディープバリュー株としても存在感を示している。

■ネクシィーズグループ <4346>  740円  +34 円 (+4.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

ネクシィーズグループ<4346>が5連騰し年初来高値を更新。同社は20日、関連会社アイメッドが、楽天グループ<4755>とオンライン診療サービス領域における協業に合意したと発表しており、これが好材料視された。アイメッドは、湘南美容クリニックグループ代表の相川佳之氏と共に設立し、病院検索・オンライン診療アプリ「アイメッド」を運営している。今回の協業は、遠隔診療をはじめとしたオンライン診療サービス領域におけるユーザーの更なる利便性の向上を図るのが目的で、第1弾として「アイメッド」のアカウントと楽天IDの連携をスタート。アイメッドのアカウントを持っていないユーザーでも楽天IDを活用して新規会員登録及びログインすることを可能にした。

■Pアンチエイ <4934>  3,130円  +95 円 (+3.1%)  本日終値

プレミアアンチエイジング<4934>は大幅反発。同社はこの日、子会社プレミア・ウェルネスサイエンス(PWS)が、幹細胞培養エキスがコア成分のスキンケアブランド「Reinca(レインカ)」の販売を開始したと発表しており、これが好感された。同ブランドは、PWSが東京大学との共同研究の成果として発表した独自の歯髄幹細胞培養上清液「ENGY ステムS」をコア成分とする新ブランドで、「SKIN&SENCEサイエンスの力で、肌と感性の源に向きあう」をコンセプトに、先進皮膚研究から生まれた肌の細胞ケアと、身体感覚の心地よさを追求した五感ケアを提唱。今回は二層式クレンジングや泡状洗顔料、ローション状化粧液などを発売する。

■ベビーカレンダー <7363>  2,271円  +34 円 (+1.5%)  本日終値

ベビーカレンダー<7363>が5日ぶりに反発。20日の取引終了後、クリプタル(東京都渋谷区)から「シッテク・婚活会議」の事業を譲り受けることで合意し、事業譲渡契約を締結したと発表しており、これが好感された。クリプタルの恋愛・マッチングアプリを紹介するメディア「シッテク」、婚活に悩む方のためのメディア「婚活会議」は、ベビカレの運営サイト「ベビーカレンダー」「ムーンカレンダー」との親和性があると判断したという。なお、事業譲渡日は9月30日を予定している。

■テックファム <3625>  389円  +3 円 (+0.8%)  本日終値

テックファームホールディングス<3625>が3日ぶりに反発。午前10時ごろ、グループ会社We Agriが、オーガニック化粧品を中心とした国産のD2C美容品の海外における需要拡大に応え、海外販路開拓支援サービス「コネクトアジアビューティ」の提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。We Agriは、生鮮品を中心とした日本産食品の輸出により、ITを活用した独自の流通プラットフォームとマーケティングネットワークを構築しており、ここで培った販路開拓のノウハウを食品から高付加価値美容品に広げ、「コネクトアジアビューティ」として、輸出に関するブランディングやプロモーションなどのマーケティング活動から現地での販売、物流までを一貫して支援する。あわせて国産美容品に特化した越境ECサイト「Ginza Cosme(ギンザ コスメ)」(仮称)をシンガポールの消費者向けに開設。国産オーガニック化粧品など日本の魅力を体現する美容品、生活を豊かにする健康志向品などを販売するという。

●ストップ高銘柄

VALUENEX <4422>  1,630円  +300 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値

ソレキア <9867>  7,440円  +1,000 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

Gセキュリ <4417>  5,710円  -1,000 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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