話題株ピックアップ【夕刊】(3):長野銀、ジーニー、ブロードE

注目
2022年9月29日 15時19分

■長野銀行 <8521>  1,351円  +142 円 (+11.8%)  本日終値

長野銀行<8521>は急伸で年初来高値を更新。八十二銀行<8359>も高い。28日の取引終了後、両社はそれぞれ経営統合に関する基本合意書を締結したと発表した。これを受けて、両社の統合にシナジーを期待した買いが集まった。23年6月1日をメドに、八十二を完全親会社、長野銀を完全子会社とする株式交換による経営統合を目指す。株式交換比率は、今後協議するという。これに伴い、長野銀が上場廃止となる予定。

■ジーニー <6562>  1,230円  +80 円 (+7.0%)  本日終値

ジーニー<6562>が急反発。28日の取引終了後、同社が開発・運営するデジタル屋外広告プラットフォーム「GENIEE DOOH」が、「グーグル」の提供するDSP「ディスプレイ&ビデオ360」と連携を開始すると発表しており、これが好感された。「ディスプレイ&ビデオ360」は、「Google Marketing Platform」のプロダクトの一つで、キャンペーンのプランニングからクリエイティブのデザインと管理、オーディエンスデータの整理と活用、広告枠の検索と購入、キャンペーンの測定と最適化までを行うことができるツール。今回の連携により、広告配信の強化、「ディスプレイ&ビデオ360」からのDOOH広告枠買い付けが可能になるとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■ブロードE <4415>  1,250円  +80 円 (+6.8%) 一時ストップ高   本日終値

ブロードエンタープライズ<4415>が急伸。28日の取引終了後、三菱地所<8802>との間で協業に向けた基本合意書を締結したと発表しており、これを材料視した買いが向かったようだ。ブロードEが提供するマンション向け高速インターネット「B-CUBIC」と、三菱地所が開発した総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を軸にしたIoTサービスの販売パッケージの構築に着手する。

■セキチュー <9976>  1,878円  +118 円 (+6.7%)  本日終値

セキチュー<9976>が大幅高し年初来高値を更新。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2月21日~8月20日)単独業績について、売上高が155億円から155億5700万円へ、営業利益が5億5000万円から7億5800万円へ、純利益が3億5000万円から5億2800万円へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。会計基準の変更に伴い対前年同期増減率はないものの、リフォーム・エクステリア部門、建築資材部門などが好調に推移したほか、商品単価の上昇もあって売上高は概ね予想通りの推移となったという。加えて、売上総利益率の改善や各種経費の削減に努めたことが寄与したとしている。

■デコルテHD <7372>  1,229円  +77 円 (+6.7%)  本日終値

デコルテ・ホールディングス<7372>が急伸。同社は婚礼写真を自社スタジオで撮るフォトウエディング事業を主力にアニバーサリーフォト事業なども手掛けるが、28日取引終了後、ミクシィ<2121>と資本・業務提携契約を締結したことを発表した。モバイル向けゲームをはじめエンターテインメント事業に幅広く展開するミクシィとの提携による業容拡大に期待する形で投資資金が流入した。

■Speee <4499>  2,480円  +140 円 (+6.0%)  本日終値

Speee<4499>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社Datachainが、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)と技術提携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の技術提携は、価格の安定性を実現するように設計された暗号資産であるステーブルコインの発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を用いたデジタル証券のクロスチェーン決済の実現に向けて、プログマコイン上で発行されたステーブルコインを用いた、異なるブロックチェーン基盤上のデジタル証券のDVP(デリバリー・バーサス・ペイメント)決済の商用化を目指すもの。プログマコイン上のDVP決済は23年に商用化予定だが、異なるブロックチェーン基盤間のクロスチェーン決済についても24年までの商用化を目指すとしている。

■フライト <3753>  452円  +24 円 (+5.6%) 一時ストップ高   本日終値

フライトホールディングス<3753>が急反発。28日の取引終了後、21年に発表した市販のAndroid携帯を使ってカードのタッチ決済を実現する「Tapion(タピオン)」のサービスインに向けて、子会社フライトシステムコンサルティングが新たに決済センターを構築し、NTTデータ<9613>の拡張性の高い決済伝送サービス「CAFIS GlobalGEAR」に接続して運用を開始すると発表したことが好感された。「Tapion」は、専用アプリをインストールするだけで、Andoroidスマートフォンが決済端末として使えるようになるサインレス、暗証番号レスでシンプルにタッチするだけの非接触カード決済手段。既に欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米の数多くの国々で稼働している決済ソリューションである「Tap to Phone」を実装しているが、毎決済ごとのセキュリティー監査など、新たなセキュリティー要件への対応が必要となり、従来の国内決済センターでは必要要件を満たすセンターが存在しないため、自社で専用決済センターを構築することになったとしている。

■i3 <4495>  1,668円  +76 円 (+4.8%)  本日終値

アイキューブドシステムズ<4495>が大幅反発。午前11時ごろ、NTTドコモ(東京都千代田区)がきょうから提供するモバイルデバイス管理サービス「あんしんマネージャーNEXT」に「CLOMO MDM」のOEM提供を開始することになったと発表しており、好材料視された。なお、23年6月期業績への影響は軽微としている。

■東海運 <9380>  272円  +12 円 (+4.6%)  本日終値

東海運<9380>は後場プラス圏に急浮上。午後2時ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を199億4700万円から211億8200万円(前年同期比12.2%増)へ、営業利益を2億1400万円から4億2000万円(同44.8%増)へ、純利益を1億7500万円から3億3100万円(同19.8%増)へ上方修正し、あわせて2円としていた中間配当予想を3円に引き上げたことが好感された。海上コンテナや液体輸送を中心に取扱量が計画を上回って推移していることに加えて、海運事業の全体的な取扱量も堅調に推移していることが要因としている。なお、年間配当予想は6円(前期7円)。

■ヨシムラHD <2884>  479円  +19 円 (+4.1%)  本日終値

ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が反発。28日の取引終了後、冷凍米飯製品を製造する細川食品(香川県観音寺市)及び細川フーズ(香川県三豊市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視された。細川食品が持つ高い商品力、良質な野菜を安定して仕入れることのできる調達力、蒸しかき揚げ製造ラインをはじめとした高度な製造技術・製造設備、それらがもたらす安定した事業基盤に魅力を感じ、今回の買収に至ったという。取得価額は11億4500万円。なお、23年2月期以降の業績に与える影響は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄

ラバブルMG <9254>  1,624円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

ミンカブ <4436>  2,183円  +400 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

アースインフィニティ <7692>  3,850円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

エフ・コード <9211>  3,870円  +700 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値

コムシード <3739>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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