【↑】日経平均 大引け| 反発、欧米金利低下を好感し配当落ち分を埋める (9月29日)
日経平均株価
始値 26280.50
高値 26458.67(14:05)
安値 26221.78(11:25)
大引け 26422.05(前日比 +248.07 、 +0.95% )
売買高 14億0361万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2455億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、米株高に追随してリバウンドへ
2.配当落ち223円吸収し、なお約250円上昇で実質大幅高
3.英中銀の国債買い入れ発表で、米長期金利低下を好感
4.急落の反動に加え、配当再投資の買いも押し上げ要因
5.ファストリ、ソフトバンクGなど値がさ株上昇が寄与
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比548ドル高と7日ぶりに反発した。米10年債利回りの急低下を受け、幅広い銘柄で買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高を受けリバウンド狙いの買いが優勢となり、日経平均株価は2万6000円台半ばに切り返す展開となった。
29日の東京市場は、前日のリスク回避の地合いから一転、終日買いが先行する地合いとなった。前日の米国株市場では長期金利低下を好感して、ハイテク株を中心に買い戻され、NYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大幅上昇した。英中銀が英国債の買い入れを発表したことなどで英長期金利が急速に低下、これが米債券市場にも波及した。東京市場でもここ日経平均が大幅に水準を切り下げていたことから、米株高を契機に値ごろ感に着目した買いを呼び込む格好となった。本日は、配当権利落ち日にあたり、日経平均の配当落ち分は223円程度あったが、それを吸収して250円弱の上昇となった。配当再投資の買い需要も全体を支えたとみられる。業種別には33業種中28業種が上昇、医薬品セクターが上昇率トップとなっている。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も反発した。任天堂<7974>、HOYA<7741>などがしっかり、塩野義製薬<4507>が大きく買われた。NTT<9432>、武田薬品工業<4502>が堅調、オリエンタルランド<4661>も上昇した。リクルートホールディングス<6098>も頑強。エーザイ<4523>、ヤマシンフィルタ<6240>が値を飛ばし、フィールズ<2767>も大幅高。gumi<3903>が物色人気となり、チェンジ<3962>も急伸。
半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が安く、売買代金トップとなった日本郵船<9101>や、商船三井<9104>も大きく水準を切り下げた。日本電産<6594>が下落したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売られた。西松屋チェーン<7545>、ディア・ライフ<3245>が大幅安。商い高水準のアイスタイル<3660>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、エーザイ <4523>、SBG <9984>、中外薬 <4519>、塩野義 <4507>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約138円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、TDK <6762>、ファナック <6954>、日電産 <6594>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約53円。うち29円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)繊維製品、(3)陸運業、(4)鉱業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)電気・ガス業、(5)電気機器。
■個別材料株
△INPEX <1605> [東証P]
原油在庫減やハリケーン接近でWTI価格が上昇。
△フライト <3753> [東証S]
「Tapion」向けに自社決済センターを構築へ。
△ブロードE <4415> [東証G]
菱地所 <8802> [東証P]と協業に向けた基本合意書締結。
△エーザイ <4523> [東証P]
引き続きアルツハイマー薬試験での有意な結果を好材料視。
△ジーニー <6562> [東証G]
「GENIEE DOOH」が「ディスプレイ&ビデオ360」と連携開始。
△イマジカG <6879> [東証P]
ドコモのメタバース参入で関連株に物色の矛先。
△インテM <7072> [東証G]
Googleアドマネージャーとサービス連携。
△デコルテHD <7372> [東証G]
ミクシィ <2121> [東証P]と資本・業務提携。
△長野銀 <8521> [東証S]
八十二 <8359> [東証P]との経営統合を発表。
△セキチュー <9976> [東証S]
経費削減効果で上期業績は計画上振れ。
▼ユニポス <6550> [東証G]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼西松屋チェ <7545> [東証P]
今期営業益見通し引き下げを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エーザイ <4523>、(2)ヤマシン―F <6240>、(3)フィールズ <2767>、(4)広済堂HD <7868>、(5)チェンジ <3962>、(6)gumi <3903>、(7)イマジカG <6879>、(8)アシックス <7936>、(9)ペプドリ <4587>、(10)レオパレス <8848>。
値下がり率上位10傑は(1)郵船 <9101> (2)商船三井 <9104>、(3)プロパティA <3464>、(4)西松屋チェ <7545>、(5)ユナイテド海 <9110>、(6)ディアライフ <3245>、(7)川崎汽 <9107> 、(8)東邦システム <4333>、(9)CEHD <4320>、(10)Aクリエイト <8798>。
【大引け】
日経平均は前日比248.07円(0.95%)高の2万6422.05円。TOPIXは前日比13.65(0.74%)高の1868.80。出来高は概算で14億0361万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1237、値下がり銘柄数は536となった。東証マザーズ指数は704.84ポイント(16.38ポイント高)。
[2022年9月29日]
株探ニュース