株価指数先物【昼のコメント】 朝安後は日経平均型のリバランスによりNT倍率は14.19倍に上昇
日経225先物は11時30分時点、前日比70円高の2万6080円前後で推移。寄り付きは2万5850円と、シカゴ日経平均先物(2万5930円)を下回って始まった。現物の寄り付き直後には一時2万5610円まで下げ幅を広げており、約3カ月ぶりの安値水準まで調整した。売り一巡後は2万5610円~2万5680円辺りで下げ渋るなか、前場半ばからリバウンドの動きを強め、前場終盤にかけて2万6140円まで買われる場面が見られた。
NT倍率は先物中心限月で朝方に14.06倍に低下した後は、NTショートのリバランスに伴うNTロングの動きを見せてきており、一時14.19倍まで上昇した。連日で年初安値を更新していた東京エレクトロン <8035> [東証P]が4%を超す反発となったほか、信越化学工業 <4063> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株を中心に買い戻され、日経平均株価をけん引する格好となった。
日経225先物は朝方に短期筋のショートも入っていたと見られ、リバランスの動きが強まるなか、前場半ば以降はショートカバーに向かわせたようである。ショートカバーの一巡から後場はこう着となろうが、2万6000円を割り込まずに底堅い値動きで推移するようだと、ナイトセッションの高値水準であるオプション権利行使価格の2万6250円辺りを試す動きが意識されそうだ。
株探ニュース