明日注目すべき【好決算】銘柄 シリコンスタ、高島屋、古野電 (7日大引け後 発表分)
7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
シリコンスタ <3907> [東証G] ★今期経常を3.5倍上方修正
◆22年11月期の連結経常損益を従来予想の1億円の黒字→3億4500万円の黒字(前期は7100万円の赤字)に3.5倍上方修正した。開発推進・支援事業で受託開発が増加することに加え、ミドルウェアライセンス販売で大型ライセンス契約の売り上げを一括計上したことが寄与する。人材事業で今期から注力しているミドル・ハイクラス人材向けサービスによる単価上昇なども利益を押し上げる。
レイ <4317> [東証S] ★非開示だった上期経常は34倍増で3期ぶり最高益へ
◆非開示だった23年2月期上期(3-8月)の業績予想は連結経常利益が前年同期比34倍の5.7億円に拡大し、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。イベントや展示会、コンサート、舞台などの再開が本格化し始めていることに加え、新型コロナウイルス感染症の緩和に伴う広告市場の回復基調も追い風となり、売上高は41.1%の大幅増収を見込む。
古野電 <6814> [東証P] ★上期経常を70%上方修正
◆23年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の10億円→17億円に70.0%上方修正。減益率が69.5%減→48.2%減に縮小する見通しとなった。想定以上に円安が進行し、為替差益約4.5億円を計上したことなどが上振れの要因。
HKS <7219> [東証S] ★前期経常を31%上方修正、配当も14円増額
◆22年8月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→7.2億円に30.9%上方修正。増益率が20.9%増→58.2%増に拡大する見通しとなった。国内でマフラーやターボ・エンジン関連の販売が伸びたほか、海外では米国向けが好調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。円安による為替差益の計上も利益押し上げた。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の36円→50円(前の期は36円)に大幅増額修正した。
ノダ <7879> [東証S] ★12-8月期(3Q累計)経常が2.9倍増益で着地
◆22年11月期第3四半期累計(21年12月-22年8月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の81.1億円に急拡大して着地。合板の需給逼迫を背景に、第2四半期まで国産針葉樹合板の販売価格の大幅な上昇が続いたことが寄与。また、昨年3月に子会社石巻合板工業で火災が発生し、生産を一時的に停止した反動も収益拡大と要因となった。
通期計画の95億円に対する進捗率は85.4%に達しており、業績上振れが期待される。
高島屋 <8233> [東証P] ★今期経常を59%上方修正
◆23年2月期の連結経常利益を従来予想の160億円→255億円に59.4%上方修正。増益率が2.3倍→3.7倍に拡大する見通しとなった。百貨店の営業が通常の体制に戻るなか、消費マインドが改善傾向にあることに加え、一過性の大口受注が収益を押し上げる。円安効果による海外グループ会社の業績拡大も上振れに貢献する。
株探ニュース